歯医者がこわい

わたしは結婚前に交通事故で
下の歯をほとんど抜く大けがをした

不幸中の幸い？
顔にはほとんど傷はなかった
鼻の下にすこしだけガラスが入って
黒い傷跡が少し残る程度で
それも今は消えてしまった

でも歯は大変だった
健康な歯だったのに
レントゲン取ったら
抜かなきゃいけない状態に
なってると言われ
ほとんど全部抜かれてしまった
後日、別の歯医者さんにいったら
たぶん全部抜く必要はなかったと言われた

健康な歯を無理やり抜いたので
それはもう拷問だった
その時は全部相手側の保険で
治療費は賄えたけれど
２０年もすれば入れた歯も傷んでくる
そしてその治療は全部自己負担だ
でもまぁそれは仕方ないとしても
事故の時の歯の治療で
歯医者さんがこわい
あの機器がこわい
あの椅子に座るのがこわい
それでも治療しなければならない
歯科医漂流

そんな状態のわたしに
ようやく
信頼できる歯科医院が見つかり
信頼できる医師にであえて
歯の治療のトラウマを乗り越えられた

そう思ったのに
母の介護でしばらく歯のクリーニングに通えず
ようやくGW前に行ったその歯科医院で
別の新米の医師に回された
不満だったけれど
誰にも初めてはある
医者も育てなければ、と
我慢しようと思った。
だけど２回目の５月１０日の
診療がひどすぎた
あまりにも技術がない
知識もない
説明もできない
予想外の出来事に対応できない
プライドだけは高い
痛くて痛くて
もうこれ以上の治療は嫌だと言ってやめてもらった
（でも痛み止めさえ処方してくれない）
その日、治療の代わりに２０日の月曜日
歯のクリーニングの予約をいれてきた

だけど今も鈍痛があるし
我慢して黙っていたらいけないと思った
クレーム？クレーマー？
でもこれは正当な苦情、だよね。
いうべきことは言わないと。
だって
母のことがあるから。
だまってたら知らない間に
経鼻経管、尿バルーンを入れられていた

凶器のようなドリルで
あの先生にまた
歯を削られるのは絶対嫌だ
舌や口内を傷つけられないという保証はない

だから今日一応電話をした
明日、あさいちばんで
押しの映画を見に行くけれど
帰ってきたら
歯科医院への
あの新米医師の治療に対する不満を
きちんと文書にしよう
単なるクレーマーだと
簡単にあしらわれないために。