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春ですね!ザワザワします!


花粉症ではありません、と今年も何度か言ったけれど毎年少し怪しい。
マスクしないで外に出られるけれど、花粉は感じる。鼻や目がザワザワする。
今年こそ花粉症始まるのかな?という予感を実は10年以上感じている。


花粉が舞い始めるこの季節にザワザワするのは鼻や目だけじゃない。
春は心がザワザワする。


この春、娘が小学校に進学する。
私の仕事もあるので、学童にもお世話になる。
入学説明会があった。
学童説明会もあった。

説明会というものが苦手だ。

だいたいの説明会で聞き漏らしがある。
後で「そんなこと言ってた?!」となる。


頼れる友だちがいれば、後から聞こう!となるのだが、社交性もそんなにないのでママ友がいない。残念だ。

苦手は苦手なりに最善を尽くすことにしよう。

聞き漏らすことがないように、めいっぱい肩や背中に力がはいる。


抜け漏れと共に生きてきた人生なので、念には念を入れて4月の入学までに必要なもののリストを作る。


入学式までに必要なもの、学童の初日までに必要なもの。加えてアプリを登録したり、口座を開設したり、事務作業的なものもある。

そういう苦手なことをやっているからか、ここ数日、頭も心も重い。


新しい環境に飛び込むって勇気がいる。パワーが必要だ。それが自分の子どものことになると何故か通常の2倍以上のパワーを必要とするようだ。


心配は際限なく出てくる。


知っているお友だちが一人もいない学童に娘は馴染むことができるだろうか。
小学校まで歩いて行けるだろうか。
小学校は楽しめるだろうか。
帰りは一人で帰って来られるだろうか。
変な人にさらわれやしないだろうか。


小学校入学という人生の一大イベントに際し、母である私は外で仕事をしていていいのだろうか。
娘は心細さを感じないだろうか。

今後の働き方についても同時に考えたりして余計ややこしくなる。
外部のスタジオは辞めて自宅でやっている仕事のみに絞っていこうか。
もはや私が問題として捉えているのは、娘の入学なのか自分の働き方に関してなのか。


完全にこんがらがっている。



ある人が
「子どもが小さいうちはずっと家にいて子育てしました。だから子育てに関して後悔していません」
とか言うのを聞く。

ますますわからなくなってくる。
はて。
母親が家にいることが、子どものためになるんだっけ?

確かに私は母が外で働いていたのが嫌だった。
母が仕事で遅くなると祖母やえばちゃんが迎えに来てくれた。母以外の人が迎えに来るとがっかりした。毎日母に迎えに来てほしかった。


保育園児時代に保育士をしていた母の職場に行ったことがある。

衝撃だった。
私を迎えに来ないでよそのうちの子どもの面倒をみているなんて。
知らない子どもと手を繋いでいた。
私のお母さんだよー!と叫びたかった。

小学校3年生のとき母が仕事を辞めた。
嬉しかった。
お母さんが家で待っていてくれる。
安心感を覚えた。

学校が好きじゃなかった。
学校どころか、保育園のときから、家を出てどこかに行くことが嫌だった。
保育園でも毎日泣いていた。
二つ上の兄にへばりついていた。
しばらくして
「さちこがきてから保育園の友だちと遊べない」
と兄が泣きだした。


学校でもいつも疲れていた。
5年生のとき、担任の先生と週末交換日記をしていた。
その週にあったこと、週末にあったこと。
なんでも書いて良かった。
何を書いても華丸をくれた。

大好きな先生との交換日記は楽しかった。

その交換日記にこれまで誰にも言えなかったことを書いた。

「学校に行くと毎日疲れる。どうしてかは分からないけれどどうしようもなく疲れるので週末は寝て過ごす」

そんなようなことを書いた。

先生からの返事は
「人に気を遣えるのは、さっちゃんのいいところだよ」
だった。


がっかりした。


私は先生に分かって欲しかった。
そんな生き方もうやめていいよ、と言って欲しかった。
やめる方法も教えて欲しかった。


私と娘は別人格だ。
幼稚園も楽しそうに通っているし、
学童も「行ってみる」と前向きな姿勢を見せている。


まだまだ甘えん坊なところもあるけれど、娘が見ている世界は私が見ている世界と同じではない。


学校が大好きな場所になるかもしれない。学童で新しいお友だちができるかもしれない。

そして私は、自分の問題を娘の問題と混同するのをやめよう。
もちろん切っても切り離せないところはある。娘のために働き方を考えることもある。

でもその前に私がどうしたいかだ。
子どものために、とか付けるからややこしくなる。本当は自分がどうしたいか、
しっかり分けて考えようっと。

まだしばらくはザワザワする予感です。
春だから仕方ないね!






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