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山登り人生vol36和歌山国体最優秀県に

22歳、地元山岳会に入会して2年目で国体に出場。
運動神経が鈍く運動会も苦手だった私が、
スポーツ競技に参加とは驚きなことでした。
入山式が行われた高野町には四国遍路の報告で6年前に訪ねたが、全く国体時のことは思い出せなかった。46年前だから無理もない。

国体で集合場所となった金剛峰寺。2017年訪問時に撮影。

No63和歌山国体(奥高野山∼果無山系)  

 昭和46年10月24~29日
監督チーフリーダー:T35歳(諫早山岳会)写真会計担当 
選手:サブリーダーM28歳(同)装備担当、
23歳食料医療担当
22歳気象記録担当

行動記録

22日 佐世保出発17:32
23日 高野山到着15:00 宿坊:成福院に入り天気図作成後、
   16:00金堂前での前夜祭に出席する。
   小学生鼓笛隊、高校生バトントワラーズ、園児による太師音頭、
   金剛峰寺修験者による護摩法要の催事が行われる。
24日 和歌山市紀三井寺陸上競技場での総合開会式11:00~15:30に出席
   ⇒高野町に戻り金剛峰寺前より小学校まで行進入場し
   小学校グラウンドでの入山式17:30∼19:00に参加する。
   ⇒宿坊:成福寺に戻る。

総合開会式での集合場所にて

25日 高野山5:35(バス移動)⇒6:55笹の茶屋7:30→P1200m8:45→城ケ森山分岐 
   →若藪山12:00→P1049m13:30→15:30八斗蒔峠(幕営)
   幕営開始16:00 交換会18:30 就寝20:30
   バス移動して護摩壇山手前の笹の茶屋より歩く。
   車道15分で長い尾根に入る。
   リンドウが群生する若藪山より南下しP1049mからなだらかな上り
   下りで幕営地に着く。

26日 八斗蒔峠7:25→キリコシ辻10:10→高甲良山12:00→野々垣内3:30→
   14:10龍神温泉(湯本宿舎:上御殿泊)
   前夜雨となり雨中歩行と思われたが回復し楽な行程だった。
   幕営地よりすぐ尾根通しに登ると寒川辻に着く。
   筏師が往来した古い道である。
   南に開けた展望を楽しみながら上下の少ない道を進む。
   高甲良山を過ぎ、植林帯を野々垣内集落に下り、
   林道を約1時間で湯本に到着。
   日本三名湯の龍神の湯を楽しめた。

休憩時の記録かな?

27日 龍神温泉6:00→小又川→P905m8:30→大峠山9:50→牛廻山10:15→北又谷
   11:05→県境12:30→菅野14:00(バス)⇒丹生小学校(幕営) 歓迎の夕べ
   湯本より1ピッチで小又川集落に着く。
   橋を渡り大峠山への登りが始まる。約1時間で稜線に出る。
   ブナ林の尾根歩きは最高である。
   牛廻山より奈良県側を南に急な下りとなり北叉谷へ降りる。
   県境コルを越えて和歌山県側小谷へ下る。
   小谷より沢を渡渉しながら菅野に到着。
   バスで幕営地に移動した。地元の歓迎を受ける。

28日 丹生小5:30→和田の森7:00→安堵山8:10→公門の崩11:20→源助墓
   12:40→百前森山→萩16:00(バス)⇒17:00川湯(木の国ホテル泊)
   和田の森までは急坂を登る。
   和田森より東に一直線に延びる果無山脈を踏破する。
   唯一の水場・源助墓で一息入れる。
   ブナ林より百前森山を経て一気に本宮まで下る。
   眼下に光る十津川まで最後の頑張りだ。
   萩より川湯までバス移動。
   長いコースであったが、気温が低く快調な一日だった。
   川湯温泉の露天風呂は、4日間の汗を流すのには最高だった。
   河原に穴を掘ると湯舟となる温泉も。

29日 川湯温泉からバスで閉山式が行われる熊野本宮旧社々地に移動。
   9:00総合グラウンドから
   本宮大社前、旧社鳥居を行進して会場に入場。
   11:00最優秀県となる。   

講評として次の話があった。

①   自己的判断による行動
②   地図とコンパスの併用
③   非常食(個人的嗜好、長期保存パックの方法)
④   装備の軽量化
⑤   山と季節を考えての雨具使用
⑥   体力の配分

その要因を挙げると

①   長崎国体の体験がいかされた。
②   合宿には全員が参加し、チームが一丸となった。
③   諫早2名、佐世保2名の構成が良く連携がとれた。
④   テント設営など練習の成果が上がった。
⑤   川棚高校から借用したテントが軽量で見た目にも良かった。
     ……等が考えられる。

高校生と一緒に

具体的な採点事項は、次のとおり。

第1日目 テント設営競争の後の点検
第2日目 行動中の地図、コンパス、水筒の点検
第3日目 行動中牛廻山の大下りでの歩行技術の点検、ペーパーテスト、
     5万分の1白地図へのルート記入(通過時間等、4ポイント)
     テント設営競争の後の点検、行動終了30分後の行動記録の提出
第4日目 安堵山への急登での歩行、体力の点検、非常食の点検

13:00本宮町を後に上高地・涸沢に入山のため信州に向かいました。 


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