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『菜根譚』は「どう生きるべきか」を教えてくれる人生の書。

『菜根譚』は、明の時代に洪応明が儒教・仏教・道教の教えを融合して書いた人生の書。時々読み返しては、前回読んだ時より自分が成長できているかを確認する。

今回は「耳の痛い言葉を聞き、思い通りにならない出来事を抱えることが自分を成長させる」という言葉に耳を傷めた。まだまだ伸びしろがある。

17世紀に書かれたとは思えないほど、今読んでも新鮮で、毎回新しい気づきをくれる。人間の本質をつかみ、あらゆる悩みに答えてくれる、まるでドラえもんみたいな本。何度読んでも感動してしまう。そして反省してしまう。

人として大事なことを教えてくれる、捨てるところが一切ない希少本。それぞれの境遇に応じて得るものがあるので、すべての人に読んでほしい。苦闘している人、悲しんでいる人、悩んでいる人、イライラしている人。誰もがなぐさめられたり、励まされたりして、元気を取り戻すことができる。

私にとってこの本は「人生の師」のような存在。年を重ねるごとに、心に響く箇所が変わっていく。だから時々読んで、師に助言をもらう。そして『菜根譚』に書かれていることを体現しようと頑張っている。

心と頭にしみこむまで、何度も何度も読みたい。

中国文学者の守屋 洋さんが書かれた決定版がおすすめ。わかりやすい現代語訳と原文が載っています。本を読むのが苦手な方には「エッセンシャル版」もありますよ。


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