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【サボテン日記】アイデアは情熱から生まれる


小学生のとき『風の谷のナウシカ』を見て、こんなにすごいアニメがあるのかと驚いた。子どもなので「ナウシカのように動物と話せたら楽しいだろうな」とか「私も空を飛んでみたいな」なんてのんきなことを思っていたが、じつは戦争や自然がテーマになっている。

最新作の『君たちはどう生きるか』がゴールデングローブ賞を受賞した。宮崎駿監督が感銘を受けた小説『君たちはどう生きるか』(吉野源三郎)と同じタイトルだ。ストーリーはまったく違うが、どちらも少年が悩みながら成長していく姿を描いている。「人としてどう生きるべきか」は誰にとっても重要な課題だ。

『天空の城ラピュタ』『となりのトトロ』『魔女の宅急便』『千と千尋の神隠し』など、数々の名作をつくり続けている宮崎駿監督。いったいどうやってアイデアを生みだしているのだろう。

宮崎駿監督は印象的な建物や風景を見ると、細かい部分まで記憶するように観察する。1時間眺めていることもあるという。それを忘れないように何度も頭の中で反芻し、刻み込む。その後はしばらく忘れて、必要な時に頭から取り出して使う。

この方法は私のような凡人には絶対に無理なので、写真やメモで記録し、何度も見返す。その後は別のことを考えて、しばらく忘れるようにしている。ただ最近は記録するだけでなく、できるだけ自分の目でよく見て、感じて、記憶に残したいと思うようになった。

監督は毎朝、誰もいないアトリエに入るときに「おはようございます」とあいさつをする。「誰かはわからないが誰かがいる」という。創作の神様だろうか。(できることなら私も会いたい。)

きっと起きている間はもちろん、寝ている間も夢で作品のことを考え続けているに違いない。強い信念と情熱をもち、作品をつくることに全身全霊をかけて取り組んでいるから、創作の神様に愛され、これほど長いあいだ名作をつくり続けられるのだろう。

「天才とは、信念を持ち、好きなことを何があっても続けられる人」

あの『ハリーポッター』でさえ、出版社に何度も断られている。もしそこで、J・K・ローリングがあきらめていたら、私たちが『ハリーポッター』を読むことはなかった。考えただけで恐ろしい。

情熱をもって続けるから、チャンスをつかめる。才能があっても、続けられるほどの情熱がないとチャンスはつかめない。

アイデアは、情熱から生まれる。

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