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【サボテン日記】日々のできごとや考えたことをゆるりと記録

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自分の考えを書くことで思考を深め、整理しています。成長をよろこび、衰退を反省するための記録。
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記事一覧

運命の出会い

「人生には何度か運命の出会いが訪れる」 一度目は家族との出会い。生まれた瞬間に、両親や兄弟、祖父母と出会う。生まれる家は選べないし、疎遠になる人もいるが、誰もが確実に経験する、まさに運命の出会い。 ここから、それぞれの「運命の出会い」がはじまる。 私の場合、二度目は親友との出会い。おそらく親友とは20歳くらいまでに出会うことが多いのかな、と思う。大人になってもずっと連絡を取り合うのは、ほとんど学生時代の友達だったりする。もちろん例外もあるけれど。 三度目の運命の出会い

妖怪の町

テレビで「水木しげる記念館」がリニューアルオープンしたというニュースを見て、10年前の家族旅行のことを思い出した。 子どもが小学生の頃、夏休みに鳥取県の水木しげるロードに遊びに行った。「ゲゲゲの鬼太郎」の聖地で、いたるところに妖怪の像があり、ほとんどのお店が妖怪関連のものを置いている「妖怪の町」だ。 休日には鬼太郎やねずみ男のキャラクターが町を練り歩き、気分をいっそう盛り上げてくれる。妖怪バスや妖怪電車、妖怪食品研究所、妖怪楽園など、とにかく怪しいものがたくさんあって楽し

【サボテン日記】アイデアは情熱から生まれる

小学生のとき『風の谷のナウシカ』を見て、こんなにすごいアニメがあるのかと驚いた。子どもなので「ナウシカのように動物と話せたら楽しいだろうな」とか「私も空を飛んでみたいな」なんてのんきなことを思っていたが、じつは戦争や自然がテーマになっている。 最新作の『君たちはどう生きるか』がゴールデングローブ賞を受賞した。宮崎駿監督が感銘を受けた小説『君たちはどう生きるか』(吉野源三郎)と同じタイトルだ。ストーリーはまったく違うが、どちらも少年が悩みながら成長していく姿を描いている。「人

【サボテン日記】昭和の町にタイムスリップしてきた

映画「ナミヤ雑貨店の奇蹟」のロケ地になった大分県豊後高田市にある「昭和の町」に行ってきた。町には古い建物が並んでいて、本当に昭和の時代にタイムスリップしたような感覚になる。 最近、市原隼人主演のドラマ「おいしい給食」を見て、学校の給食が無性に食べたくなった。そんなおいしい給食をカフェ・バー ブルヴァールで味わえる。35年ぶりの給食にテンションが上がる。校歌を歌いたい気持ちを抑えながら、おいしくいただいた。 一番人気のナポリタンと揚げパンの給食を注文した。揚げパンには、きな

天然

夫はカンガルーに似ている。ゴロンと横になった姿がそっくりだ。 そしてちょっと「天然」なところがある。 私たちは夫婦で理容院を営んでいるので、お昼は交代で食事をとる。 ある日、先に夫がお昼ご飯を食べに行った。私はお店番。 しばらくして、夫が戻ってきた。 「えっ???なにその格好?」  なぜか、タンクトップ姿! 夫は自分の姿を鏡で見ると、ハッとした顔をして走っていった。 お昼ごはんのパスタを食べるとき、汚れるといけないのでシャツを脱いだのだが、お店に出るときにシャツ

軍曹(アシダカグモ)

「お母さん、ちょっと来て ! 」 キッチンにいた夫と高校生の息子が、あわてた様子で叫んでいる。 急いでキッチンへ行ってみると、手のひらぐらいの大きさのクモがいた。 デカイ!! クモはゴキブリなどの害虫を食べてくれる。だから、普段クモを見かけても、私は見て見ぬふりをしている。 クモはたいてい天井に近い所にいて、しばらくすると姿を消すので気にならない。 ただ今回は、床に近い場所に出現してしまった。うっかり踏んでしまうかもしれない。 ずいぶん前に、同じくらい大きなクモを

【サボテン日記】 おばけ👻なのか?

20代の頃、夜にテンションが上がり「心霊スポットへ行こう!」という流れになった。 友達と2人でワクワクしながら、車で肝試しへ向かう。 心霊スポットとして地元で有名なダムへ行くことになった。 ここは、30年前にテレビ番組で、幽霊が映っている映像が紹介された場所。 でも私はまったく霊感がなく、幽霊を見たことがないので、軽い気持ちで行ってしまった。 ダムを目指して車を走らせたが、道を間違えたようで、細いクネクネした道に入った。 暗くて辺りがよく見えない。少し心細くなって

【サボテン日記】ハチに命を狙われた!

夏のよく晴れた日の午後、夫と息子と3人で出かけようと、車のドアを開けた。 太陽が容赦なく車を照らし続けていたので、熱くてすぐには乗れない。 ドアをぜんぶ開けて、しばらく換気をした。 我慢できる程度に車内の温度が下がったので、車に乗って出発した。 すると1分後、突然、夫が叫んだ。 「ハチーーー!!!」 さっき車のドア全開で換気をしたときに、スズメバチが紛れ込んでしまったらしい。 夫はテンパッていて、足に力が入ったのだろう。アクセルが全開に! 車のスピードがどんどん上

【サボテン日記】夏休みの思い出

子どものころの、一番の思い出は何ですか? 私はダントツで「夏休み」 私は子どものころ、駅前商店街に住んでいた。通勤や通学で駅を利用する人が多く、昼間は買いもの客でにぎわった。 両親は理容院を営んでおり、周りにも商店、食堂、肉屋、魚屋、靴屋、呉服店などたくさんのお店が並んでいた。近所の人はみんな顔見知りで、何かあれば、何も言わなくても助けてくれた。 子どものころ、夏休みが待ち遠しかった。 夏休みになると毎日外で遊ぶので、今なら皮膚によくないとストップがかかりそうなほど

【サボテン日記】ひとり旅で凹んだ話 ~ 宮島 ~

ホテル選びに失敗した。「ちょっと料理がまずくて失敗したな」とかいうレベルではない。入室後1時間でチェックアウトするほどの「壮絶な失敗」。 50歳の記念に、ひとり旅に出た。この20年、仕事・家事・育児で忙しかったので、ちょっとひとりで、のんびりしたくなったのだ。 広島県の宮島に一泊する予定。いつもは家族でビジネスホテルに泊まるのだが、今回はひとりなので、奮発して小さな露天風呂つきの部屋を予約した。朝食つきで16000円。今思えば、露天風呂つきでこの値段は安すぎた。夕食は近く

【サボテン日記】昭和のいいところ

TBS系金曜ドラマ『不適切にもほどがある』が話題を集めている。1986年(昭和61年)に中学校の体育教師をしている主人公が、2024年(令和6年)にタイムスリップする話。 1986年といえば、ちょうど私も中学生だったので、ドンピシャな設定だ。ドラマで描かれているように、令和では完全にコンプライアンス違反になるようなことが、昭和には、ふつうに行われていた。 私が通った中学校は厳しくて、まるで軍隊のようだった。主体的に自分で考えて自由に行動すると、先生にビンタされる(昭和なの