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「あの花が咲く丘で、君とまた出会えたら。」【読書感想】

最近映画館に行ったときにCMでよく見かけた作品の小説を書店で見かけたので
興味本位で買ってみた。

あらすじ

中学生の百合は、母親とケンカをして家を飛び出し
裏山にある防空壕へ行き、そこでゆっくりと目を閉じる。

目を覚ますと戦時中の日本にタイムスリップしており
偶然通りかかった彰に助けられ、彼と過ごしていく内に
百合は彰に惹かれていく。

しかし彼は特攻隊員で、ほどなくして戦地に旅立っていく運命だった。

感想

国を守るため・家族を守るために自らの命をかけた人たち。
そのたくさんの苦しみ・悲しみ・犠牲の上で、私たちの世界が成り立っている。

今の時代が当時と比べていかに恵まれているかを再認識させられる、そんな作品だった。


戦時中にタイムスリップした百合は、特攻隊員たちと出会い
自らの命を犠牲にしようとする彼らの考えが理解できずにいた。

その後、自分が彰に思いを寄せていることに気がつくが
とうとう彰の出撃する日が来てしまう。

見送りにいったら、彰のことを止めようとして迷惑をかけてしまう。
そう考えた百合は、彰に会いに行くつもりはなかった。

しかし、彰から自分宛の手紙があることに気がつくと
彰のもとへ駆け出していき、彼の名前を精一杯叫んだ。

この時の百合の気持ちを考えると、やるせない気持ちになってくる。


終わりに

正直、今の世界情勢を考えると
戦争が無くなるということはしばらく無さそうではあるが
戦争の悲惨さを忘れないようにしようと思う。



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