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【読書感想】ブラック・ショーマンと名もなき町の殺人

前回の読書感想から間が空いてしまった。
(最近忙しくてあまり読む暇がなかった)

今回は、東野圭吾の「ブラック・ショーマンと名もなき町の殺人」を読んでみた。

東野圭吾の本は、今までいくつか読んだことがあるが
どれも面白いものばかりだった。
「手紙」は、私が読書を始めることになったきっかけの作品だったし
「秘密」や「白夜行」等、印象に残る作品が多い。

最近はあまり読んでいなかったが
書店でたまたま見かけたので買ってみた。

あらすじ

仕事と結婚準備に追われていた真世は
父親が殺害されたという連絡を受けて、故郷に帰る。

真世の故郷は、寂れた観光地で
真世の同級生たちが観光客を呼び戻そうと必死になっていた。
しかし、新型コロナウイルスの影響で予定通りにはいかなくなった。
そんな中で、殺人事件が発生した。

真世は故郷に帰ると、そこで叔父の武史と再会する。
警察が捜査の状況をなかなか教えてくれない中、
元マジシャンの武史は、警察に頼らずに
自らの知恵を駆使してで事件を解決しようとする。

感想

武史という人物がとても個性が強く、印象に残った。
警察と会話している最中にスマートフォンを盗み見たり
葬式の場にカメラを設置したり、家に盗聴器を仕掛けたりする等、
色々ととすごいことをしている。

また、相手のことを全く知らなくても
会話をしていく上で、うまく情報を引き出したりもしている。
元マジシャンだとしても、なかなかに現実離れなことをやっている。

そんな武史と真世のコンビが、自分たちで事件を解決していこうとするところが、読んでいて楽しかった。

作中でふてぶてしさが目立つ武史だが
真世の結婚相手についても真剣に考えてくれていたりしていて
実は良い叔父さんだった。
なかなか憎めない存在だ。

また、本作の時代はコロナ禍の真っ最中だが
当時の状況がリアルに描かれている。
コロナ禍の時は自由に行動ができず、大変だったんだということを改めて認識することができた。

終わりに

武史という人物のインパクトがすごく
やはり東野圭吾はすごいと思った。

続編に「ブラック・ショーマンと覚醒する女たち」もあるようなので
こちらも後で読んでみようと思う。







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