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手術れぽーちょ01

🍼1日目

ツイート辿ろうとしたんですけど、直近四日間で呟きすぎてしまい何も履歴が辿れませんでした。
特に制限なく、部屋着でのんびり1日過ごす。部屋の説明を受けたり、病院を案内して頂いたらなどしました。
本当にやることがないので、持ち込んだコンビニコミックのNARUTOを一気読みしたり友人から借りたダンガンロンパをプレイしたりするなどして時間を潰す。
そうそう、PCR検査をしました!痛かったです。先生は「痛いと言うより気持ち悪いだけ」と言ってましたが普通に痛かった。激痛っていうよりは、鼻にインフルのやつを入れるんですが、「ァッ、痛、ツーーーーン!!ァーーーッ、いてててて」みたいな感じでした。ツーンとする。でも10秒くらいで終わる。ただ、PCR後1時間は鼻水止まりませんでした。

🍼2日目(手術前日)

記録がないが、企画創作にはまっていたのでキャラクターの立ち絵を書いたりして過ごす。途中で友人が電話をかけてくれて嬉しかった。
そのとき読んでいたNARUTOが、ロック・リー(推し)が「手術を受けろ!リー!」と言われる箇所でなんだか嬉しかったが、「手術が成功する確率は50%、失敗したら死ぬ!」と言われていた件のシーンだったので、絶妙な気持ちになった。このままではいけないと思い、君麻呂戦までを気合で読破。推しを復活させた。午前中はやることなし。
午後にシャワー指示があった時、下腹部の毛を全剃・オリーブオイルを用いたお臍の掃除がありました。
言ってなかったんですが、そう、へそ周りと下腹部を切る腹腔鏡手術なんですよね。
夜中に夕飯食べ終わってから即1回目の浣腸。私この1週間の入院で3回浣腸を経験するのですが、その時の私はまさか壁打ちアカウントのツイートの大半が浣腸時の叫びで埋まるとは思ってなかった。
浣腸、最初は楽勝じゃん?って思ってたんですけど、あれの真骨頂って終わって、薬が効いてきてからの看護師さんの
「できるだけ我慢してくださいね」
だと思うんですよね。お腹下したら普通下すじゃないですか。これ意図的に下してるのに、出しちゃダメなの。ギリギリまで我慢して、何か悟りを開き始めてからじゃなきゃいけないんですよね。痛いんですよ。トイレでのたうちまわってた。
24:00〜絶食の21:00就寝だったので、苦しむことなく2日目も爆睡。

🍼3日目(当日)

朝イチ手術なので、起きたと同時に浣腸。腹痛。洗顔済ませてベッドで待機…あまり緊張はなかったです。弾性ストッキングを履く。
車椅子乗っけられて手術室まで移動というところで、「引き返せない感」が増してきてヤバさを感じ始める。
背中に麻酔と鎮痛剤の管を入れるために背中に麻酔をされるのですが、まぁ怖いのはそれだけかなと思ってた…ので、
私「背中の麻酔痛いですか?」
看護師さん「まぁ痛くなくはないです。押される感じ」
私「そうですよね…」
と言った感じの会話をしてた。ドキドキ。
初手術室に入場。超絶イケメンの麻酔科医さん(神木隆之介似)にサッサと手の甲に点滴打たれたりなどする。
背中の麻酔を打たれる。思ったより痛くなア!?!?という感じで終わった。長い。たまにランダムで押される痛みがくる感じ。脊髄近くに打つので、想像してたよりは全然痛くなかったです。
麻酔のレポートは見る限り、「緊張してたけど起きたら自分の部屋でした!」みたいな人が多かったので緊張してなかったんです、
けど。

事件がここで起こる。

酸素マスクしまして(コロナのためマスクオンマスク)、「麻酔かけますよ〜吸って〜吐いて〜」と。
まぁこちとらどんとこい!みたいなイメージでいた(爆睡する気満々)ので、落ち着いて吸ったり吐いたりしてたら、
吐いた瞬間に肺が動かなくなったんですよね。
普通に苦しい。
え、待って待って待って?息できませんけど!?息できませんけど〜?って手を動かそうとしても全く動かない。麻酔かかってる時の体ってなんかこう絶対的な重力で押さえつけられてる感じですね。シカマルの影縛り状態。動かん。体動かない状況で口の力抜けてるから思いっきり舌と口の中を噛んでいるし感覚もあるので痛い。
こんな感じで息できない、体動かないの状況で初めて脳裏に「恐怖」が浮かびまして、ヤバい、ヤバいヤバいヤバいこのまま麻酔効かなかったらどうしよう、と思い全身に力を巡らすものの、足の指だけは何故か動いたので足の指だけ動かして起きてますよ意識ありますよアピール。看護師さんが「足動いてますね」って言ってくれたような気はするけど、せん妄なのかわかんない…。
人間ってもう逆に苦しすぎると苦しくなくなってくるぽくて、途中から死を予感したのか苦しさより辛さが上回ってきました。多分安徳天皇も同じ気分だったと思う。
酸素マスクが外されて、めちゃくちゃ重い体を持ち上げられて顔に銀色の人工呼吸器の口の部分?を入れられた(めっちゃマイルドにガションと)あたりで記憶がなくなりました。よかった記憶がなくなって。
術後せん妄に気を付けてくださいね、ってフォロワーさんに言われていたので、多分これは術後せん妄なんですけど、ここらへんで神木隆之介激似の麻酔科医の先生と看護師さんが、
神木先生「僕細い人の方が好きなんですよね」
看護師さん「ガリガリの方が?」
神木先生「ええ、だって麻酔が刺しやすいじゃないですか」
みんな「ワハハ」
っていう会話をしていた。多分このサイコなキャラクターの麻酔科医の先生は私の捏造なのでせん妄だと思う。私も細い人の方が好きだし。

起きた時にはベッド…じゃなくて普通に術後すぐに目を覚ましたらしい(先生談と母談)。まぁ普通にはいって起きた時には手術室でした。仰向けだし。返事を確認されてそのまま私車椅子に移されるのかな?と思ってたんですけど、そんなわけはなく手術台のまま部屋へ突入。そんなことあるんや〜まぁそうかぁ〜って思いながらベッドに「3.2.1.よいしょ!」されて安置されました。その後何故か眠るように爆睡。記憶がないです。この日は永遠に寝てた。
体から点滴用の管、お小水の管、背中の鎮痛剤の管が3つ出てましたが、お小水の管がめちゃくちゃ邪魔。何をするにも邪魔。痛いし。なので、私はこれを外すために早く回復しようと決意。明日になれば外れるらしいからね〜
と言いつつ安眠。この安眠は多分麻酔か鎮痛剤の効果だけど、正直術前にもこのテンションで寝たかったよ。

🍼4日目

ほぼ寝てた。
早く歩けるようになって小水管抜きたくて、いつ抜けますか?いつ抜けますか?って聞いてたら朝から起こしてくれた。ありがたい…
めでたくお小水の管が抜けまして、食事がはじまる。あんまり食欲なかったけどね…
術後の痛みですが、生理痛の重いのがずっといる感じです。鎮痛剤でマシになってるんだろうけど……でも逆にいうと生理痛以上の痛みはないです。
この日はめちゃくちゃ眠くてずっと寝てた。多分背中の管も抜いてたらしいけど記憶はない。特に痛みとかはなかったです。
この日まで喉が痛かったなあ、麻酔中に喉に人工呼吸入れられてたせいかガビガビで!

🍼5日目

点滴が一本になる。ダンロンやったりNARUTO読んだりする余裕が出てくる。この日も眠かった。
背中の管が抜けたので経口摂取の鎮痛剤になってから痛みが少し増してきた。(後々伏線回収)お腹痛いなぁ〜とずっとゴロゴロ。
お小水の管が消えたのでまぁ余裕、と思ってた矢先に腹痛のダークホース。死んだ顔で鎮痛剤……と喚く私に看護師さんが整腸剤的な奴を処方してくれたが効き目出ず、泣く。

🍼6日目

朝から点滴外れまして、まぁ超余裕生活のはずだったんですけど、とにかくお腹痛い。お腹痛い。
原因はわかりきってるんです、便秘。
腹腔鏡手術でお腹に力が入らなくなってる上に、点滴で胃が死んでいて、そこにいきなり白米ドーン!と来るわけで、まぁめちゃくちゃお腹が痛いよと。出ていないので。悶え苦しみ。ヨーグルトを勝手に買ってきて食べたりなどするが効果無し。見かねた先生が診察の際に浣腸を進めてくれたため、藁にもすがる思いで予定外の浣腸タイム。お腹の痛みと引き換えにお腹の痛みを手放してからはもう楽々気分上々生活でした。

余談で医学的に正しいかはわからない推測ですが、腹腔鏡手術の後に便秘になると辛いです。患部が中から押される感じあるし、力めないので出るもんも出ないし……

楽になってからはダンロンしたり、NARUTO読んだり。絵を書いたり、ラフを書き起こしたり。大蛇丸が死にました。
普段と違う環境でラフを描き下ろせるのいいですね。写真撮ってよかったら病室の写真とかたくさん撮りたかったんですけど無理そうなので、心に留める感じに。個人的に病院というモチーフが好きなので、どっかの絵で出てくるかも。

🍼7日目

今です。朝ごはん食べながら書いてます。
少しお腹痛いなーって感じですが、まぁ鎮痛剤あればやっていけるかな?って感じですね。
座っていれば特段すごい痛みはないんですけど、「咳した時」>「力んだ時」>「歩いてる時」>「座ってる時」って感じに下腹部がバースト。さっき鎮痛剤切れてて立ちながら咳した時とかお腹に何かの「ヤバさ」を感じました。こりゃ術後重いものは持てないなぁと……

🍣摘出したものの話

五センチ大の卵巣嚢腫だったんですけど、開けたら骨>髪>歯って感じでしたね。写真見たんだけどあけられた嚢腫は人肉の生ハムみたいな感じ。水は20mlぐらい入ってたようです。歯はがっつり歯!っていうより歯のなり損ねがふりかけみたいに散らばってる感じでした。骨はまんま骨というより、骨のなりかけの流木みたいなのが皮膚?的な細胞とくっついて石灰化してる感じ……毛は少なかったです。思ったより。黒髪ストレートだった。


という感じで1週間で退院の運びとなりました!タメになること何も書いてなかったので、これから奇形腫で入院する方が読んでくださったらためになりそうなこと書きますね。

🔥持ってきてよかったものリスト
・ブドウ糖ラムネ(お腹空いた時や辛い時に甘いものがあると助かる。)
・iPad (お絵かきができる)
・NARUTO (暇つぶしになりました。漫画は持ってきた方が良い。ロック・リーくんが我々に勇気を与えてくれます。)
・延長コード(必須)

🔥持ってくればよかったものリスト
・ブランケット(お腹が冷えます!痛いです!お腹をあっためられるものを!)
・耳栓系の何か(病院の夜は意外と騒がしい)
・アイマスク(病院の夜は意外と騒がしい)
・ワンピースタイプの寝巻き(ズボンタイプだとお腹の傷が苦しいことになりました。レンタルの人はワンピースやマタニティのやつを選択すると良いと思う!足が冷えるのでブランケット必須だと思うけど…)

以上です!でも入院体験してたくさん創作のアイデアは沸いたので一番最善の復活なんじゃないかな?と思います。

術後1週間で痛みは引くらしいので、しばらくは静養します…読んでくださりありがとうございました!

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