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西が丘観戦記(22/10/1 WEリーグカップ決勝)

10/1に開催されたWEリーグカップの決勝戦に参戦してきました。

せっかくなので簡単にレポを残しておこうと思います。

当日のハイライト

当日はJR赤羽駅に思いの外早く着いたので、バスではなく徒歩で西が丘サッカー場へ。ちらほら見かけるサッカーを見に行くと思しき人に着いて行きます。おおよそ30分程度歩けば着くので、バスの待ち時間によっては徒歩を選択肢に入れても問題ないですね。現地ではメインスタンド浦和よりの席で観戦です。

イベント広場を覗いてからアップまでには着席、華麗にバク転を決めるキッズチアリーディングを横目に見つつアップを眺めています。アップする選手との距離がかなり近い席だったので、いつも映像や画像で見るようなやりとりが間近で見れました。

試合展開としては、浦和側の胃が痛くなるようなスコアが続く時間帯が長いゲームでした。浦和がボールを握る時間帯が続くものの、カウンターでチャンスを作られるシーンがちらほらと。ボールがラインを割るか否かの判断を間違えたところからクロスを上げられ1失点、キーパーから最終ラインへのパスをカットされて立て続けにもう1失点。浦和もチャンスとなるシーンはあったものの、前半は0-2で折り返します。先日のルヴァンカップ準決勝第二戦を思い返してしまい、とても気が重かったです……

 後半27分時点でクロスから失点し0-3に。ますますルヴァンと重なりスタンドもお通夜ムード。このまま終戦か?と思われたところで、サイドでボールを受けた清家選手がそのまま1人で持ち上がり、キーパーと1対1の形を作った上で見事なゴールを決めます。メインスタンド側から見てかなり難しい形に見えたのですが、やはり代表選手は凄い……
 清家選手の1点で会場の雰囲気も含めて一気に押せ押せムードに。後半31分にセットプレーから安藤選手が押し込み1点、最終盤にPKを得たところでエースの菅澤選手が決めて1点。まさかまさかの0-3から同点に追いつくという劇的な結果に。レギュレーションの関係で延長戦はありませんでしたが、もし延長戦に入っていればこのまま勝ち切っていたのではないかと思える勢いでした。

試合はPK戦へ。使用するゴールはベレーザ側です。浦和・ベレーザ共に2本目まではゴール。3本目でベレーザ側がバーに当ててしまい失敗となり、浦和は3本目もゴール。勝敗を決定づける可能性のあるベレーザ4本目、甘いコースになってしまったキックを見事KPの福田選手が弾きます。最後は清家選手がPKを落ち着いて決め、浦和レッズレディースがカップウィナーとなりました。
(最後のPKキッカー間違えてましたごめんなさい!!)

良かったところ

浦和が勝った

サッカーを見に行って推しのチームが勝つ以上に良いことはあるだろうか。いや、ない。

 ということでやっぱり一番良かったのは優勝を見れたことですね。特に男子側の不調が続いていて気落ちしていたので、このような劇的な結果を見届けられて嬉しいです。劣勢からの逆転とかむやみやたらに劇的にしなくても…!といった気持ちがないと言えば嘘になりますが。リーグ戦も期待です。

福田選手、石川選手といった若手選手の活躍

 若手の有望株であった南選手が海外に移籍してしまったことで、最終ラインの選手はどうするのだろう、と正直感じていました。そのような状況での石川選手のプレーは目を見張るものがありましたね。ショートカウンターを狙うようなプレスも落ち着いて捌いていましたし、今後も注目したいです。
 また、KPの福田選手もとても凄かったですね。グループリーグHマイナビ仙台戦でも非常にピッチコンディションが悪い中、落ち着いたキックで前線に配球していたのは目立っていましたが、今回は高いシュートストップ能力を見ることができました。特にPK戦ではベレーザの1・2本目共に、止めるまでは至らなかったものの跳ぶ方向は合ってたのですよ。その前提があったからこそ3本目が厳しいコースに蹴ろうとしてバーに当たってしまったのだと思いますし、4本目は確実に決めようとして甘いコースになってしまったように見えます。池田選手が怪我をした、と聞いた時はどうなることかと思いましたがこのままリーグ戦でも活躍してほしいですね。

西が丘サッカー場

普段は埼玉スタジアムのゴール裏か浦和駒場スタジアムのメインスタンド2階で見ているので、あの選手との距離の近さは新鮮でしたね。浦和1点目の清家選手持ち上がりも間近で見れてとても良かったです。試合以外でも、試合前にキッズチアの子とやりとりをしている様子や試合後のクールダウン、シュートを止めて涙ぐむ福田選手といった微笑ましい様子を色々と見ることができました。アクセスも良いですし、西が丘でのアウェイの試合はリーグ戦も行ってみようと思います。

女性向けプロダクトの紹介

入場時のビラの中にアスリート向け生理用ボクサーパンツの紹介チラシが入っていたのですが、面白い商品だと思いました。わかりやすく困っている人の多そうな分野ですし、こういったプロダクトとのコラボはガンガンやってほしいです。

気になったところ

価格変動制の導入

 入場者数を伸ばそうという段階でチケットの価格を上げる必要あります????というのが正直なところです。むやみに無料招待券を配るのはプロスポーツとして良くないと思いますが、入場者数が伸び悩む中で来場者数を絞るような施策を取るのはまだ早いのではないでしょうか。
 「チケットの購買価格の調査のためにやるのでは」という意見を見てなるほど!と思ったのですが、グループリーグでの入場者数を見るに決勝の価格変動だけを基準にしてもあまり意味はなさそうに感じます。

動線がわかりにくい

 初めて来たスタジアムなこともあり、赤羽方面から徒歩で来たときに入り口がどちらか分かりにくかったです。フェンス越しにインフォメーションブースのスタッフさんに声をかけようか真面目に考えてしまいました。また、メインスタンドからイベントブースへの動線もスタッフさんに聞かないと分かりませんでした……

試合中の演出

 試合中に音楽をかけるのは積極的にやめて欲しかったです。前半初めてのコーナーキックの時は機材の故障かと思いました。 
 セットプレーの時は音楽があることでクイックリスタートが選択し難くなっているように見えましたし、選手交代の際は通常のゲームよりプレーとプレーの間が広がっている様に感じました。初めてサッカーを見る人向けに盛り上がりどころを分かりやすくしたい!という意図なのでしょうが、演出がプレーに干渉してしまうのはちょっと……
 自分は浦和が好きなので「試合中に盛り上げるのはサポーターの役目」と信じている側面はあります。

ボールパーソンの人数

 率直にいって少ないのではないかと思います。男子がボールパーソンを務める場合でももうちょっと人数をかけていますし、1人あたりがカバーする必要のあるエリアが広く見えました。
 メインスタンド側は両チームのベンチがカバーしていましたが、バックスタンド側でスローインになった際に選手本人がボールを取りに行く場面が多かったのは気になりましたね。

今後

 運営面で気になる部分は多々ありましたが、これらの点はノウハウが積み重なれば変わっていくと信じてます。試合そのものは非常に楽しかったですし、リーグ戦もまた見に行ってみたいと思わせてくれるものでした。リーグのチーム数自体が少ないので、プレシーズンのカップ戦といった形で試合数を増やすのは良いことだと思います。

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 浦和レッズレディースの次の試合は 10/23(日) ホーム埼玉スタジアムでのAC長野パルセイロ・レディースとのリーグ開幕戦です。ゴール裏・バックスタンド共にチケットが1枚500円と非常にお得な価格になってますので、ここまで読んでくださった奇特な方は是非スタジアムに足を運んでみてください。
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