映画感想文「ある閉ざされた雪の山荘で」若き演者の競い合いを堪能。岡山天音がやっぱりすごい
最初の展開は良かった。
ミステリーとして途中までは楽しめる。だが、最後がちと短絡的な印象。そこが惜しい。原作未読なので原作通りかは不明。
若き俳優たち7人に届いたオーディションの招待状。
人里離れた別荘で4日間外に出ず演技を競う、という謎の設定。そして、密室でひとりまたひとりと姿を消していくメンバー。
これはオーディションの設定なのか、それとも。
重岡大毅、中条あやみ、岡山天音、西野七瀬、堀田真由、森川葵、戸塚純貴、間宮祥太朗。
実際にも若き俳優陣が演技を競いあい、それはそれで見応えある。
いちばん目立ってたのは岡山天音。気持ち悪い変人(でも、微妙にいそうな現実感ある人物像)を演じるのが天才的にうまい。この個性は唯一無二だよねと思う。
その他では、作品によって輝くはずの重岡大毅の使い方が、ちょっと違ってて残念。
個人的には、菅田将暉、小松菜奈が主演の「溺れるナイフ」の役がめちゃくちゃ良くて印象に残ってる。彼にうまくはまる役を見つけることができたら。ブレイクして欲しい俳優ではある。
しかしながら、実際にもオーディションで役が決まる俳優の世界は厳しいなあ。会社員の身には全員が尊敬に値する。
容姿端麗、演技ができる、芸がある。
それらはデフォルトの当たり前で。個性を発揮できた人が売れ続けるのだなとしみじみ思う。
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