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映画感想文「恋するプリテンダー」思いがけず良作。何も考えずリラックスして楽しめる

こういう映画に飢えていた。

と気付いた、ロマンティックコメディ。気楽に映画を楽しみたい人に全力おすすめ。

確かにあらすじ読める。ドキドキもない。しかし予定調和に乗っかり安心してみていられる、安心安全な作品。平日仕事で疲れて帰宅して気分転換に映画でも観るか、って時に向いてる作品。こういうジャンルって手堅いよね、と思う。

なにしろ、男女とも、主人公がほどほどのイケメン、ほどほどの美女なのが良い(実際はどちらも超イケメン、超美女なんだが、ハリウッド基準での頂点ではない)。

よって、等身大(では本当はないんだけど)と錯覚させてくれるギリギリの範囲。そこがミソである。

そして見た目はさておき、キャラ設定も男は筋肉バカ(的な感じ)だし、女は大人になっても自分探し中。2人ともおっちょこちょいの3枚目キャラ設定。共感を呼ぶ設定になっている。

ロースクールに通うビー(シドニー・スウィーニー)はカフェで出会ったベン(グレン・パウエル)と意気投合する。すぐにデートとなり、なにもせず明け方まで時間を忘れて話し込むくらいに気が合うふたり。

だが、思いがけず互いの行き違いにより疎遠になってしまう。

しかし数年後、偶然遭遇する羽目に。それはなんと、ビーの姉とベンの友人の海外ウェディングだった。

場所は風光明媚な街、豪州シドニー。しかもいちばん美しい季節の真夏。海を見下ろす別荘で両家の家族、友人達、お互いの元カノ、元カレと共に過ごす数日間。さて、一体ふたりの恋はどうなっていくのか。

という、ある意味使い古されてるストーリー。

それでも楽しめる理由は3つ。前述した主人公ふたりの無理矢理ではあるが等身大設定。ドローンを駆使したと思われる雄大なシドニーの景色。おふざけとシリアスのミックス具合が絶妙。

そう、おふざけ過ぎるとマニアックになっちゃうし、ロマンティックコメディではなく単なるコメディになるので要注意。というポイントもクリアしているのだ。

尚、蛇足だが、真夏の設定のため露出度高く(といってもエッチ度は低い)、水着やドレス姿の健康美溢れるふたりが堪能できる。いずれもスタイル抜群で本当に美しい。

製作陣にも名前を連ねてるシドニー・スウィーニー。自らの勝負どころを抑えた作品選びに感服する。もしかして、めちゃくちゃやり手なんではないか。

ということで、今後彼女の作品に注目したい。
(相手役のグレン・パウエルはトップガン・マーベリックで目立ってたハングマンである。好演していたがこちらはある意味予想通りの感じであった)

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