復職して味わったパパの苦悩と屈辱の疑似体験
復職して1週間。
モヤモヤイライラしてました。
4年近く育休を取得し、
復職して与えられた仕事はサポート業務。
繁忙期で手が回っていないメンバーの雑用を代行してやってあげることが当面の私の仕事です。
チームに貢献したければ、まずは下積み。
結局、下積みをきちんとした人間が一番強いと知っているので、雑用でも何でも前向きに取り組んでいます。
ただ、今の私は思うように雑用すらできないのです。
私のブランクが原因ですが、
それだけじゃないと思うんです。
それがなんとなくパパが育児参入する時の感覚と似てるんじゃないかなぁと思って、今日はそれを書いてみます。
パパの苦悩と屈辱
今時、共働きが基本。
ママのサポートをしたいパパは多い。
授乳以外はパパでも全部できるはずだが、実際はそんな簡単な話ではない。
結局、パパは役に立てず空回りで終わってしまうことも多い。
まずをもってこれは、育児家事の経験に差がつく前にママとパパが一緒にタスクに取り組む必要があると思う。
妊娠を自覚した瞬間に母になるママと、
子どもが生まれて初めて父と自覚するパパ。
少しづつ一緒に手探りに始めた育児家事なら経験に差がつかず、お互いがスペアの存在になれる。
しかし、もう既に経験に差がついてしまった場合、
経験値が低い方(パパ)が経験値の高い方(ママ)のサポートをするのは難しい。
ママが「なんでそんな簡単なことができないのよ…使えない(イライラ)」となってしまうのはよくある話だ。
もちろん、取り返しはつく。
ママにゆとりがある時に、きちんと手順を教えてあげたり、何度かの失敗を許容してチャレンジさせてあげればパパは上達し、戦力になりうる。
しかし、ママのゆとりがない超絶忙しいタイミングで、「何すればいい?サポートしたいんだ」と言われても、説明できる余裕がないし、自分がやった方が早い。
「それくらい自分の頭で考えてやってよ」と言いたくなり、パパが委縮してしまう。そうすると「もう二度とやるか」とやる気をくじいてしまう。
基本ママが育児家事を負担して、
局所的にママが無理な時だけパパがサポートする、という育児家事負担は幻想なのだ。
パパはサポートしたければ、
普段からサポートできるように訓練を受けておかなければ、いざという時に役に立てない。
今の私の苦悩と屈辱
今の職場の私は、まさに上記の余裕のないママとパパのケースが当てはまる。
ママが多忙のメンバーで、パパが私だ。
私は繁忙期のメンバーをサポートしたいのに、メンバーは何をどうやってほしいのか説明できる余裕がない。
気持ちは嬉しいだろうが、復職直後、ツーカーで動けるわけでもない私に説明する暇があったら自分でやった方が早い状況も多々ある。
PCにシステムが入ってなかったり、
モノがどこにあるのか分からなかったり、
いちいち教えてもらわないと分からないので、
自分でも自分がポンコツだと思う。
そういえば、自分がしんどい時、
子どもまで発熱してしまい、
夫が子どもを病院に連れて行こうとしてくれるも、
保険証と医療証と診察券のある場所を教え、
医療証を提示する意味を教えるだけでも面倒だった。
行きつけの病院がどこで、
診療時間がいつで休診日がいつなのか、そこまで頭が回らないまま、
「今日、やってなかった」
と帰ってきて、「まじか…」と思うこともあった。
育休中に会社が移転し、
どこにトイレがあるのか分からないレベルで復帰した。
旧部署といえども、
休んでいる間の人事異動でメンバーは総入れ替え。
気持ちはあるのに、力になれない。
誰も悪くないから悩むし、辛い。
この無力感は屈辱的でもある。
もしかしたら、世のパパたちは、今の私みたいな気持ちで育児参入しているのかもしれない。
改めてパパ育休の意義も理解できたし、
個別の家庭状況を鑑みず、今までやってこなかった家事育児をパパももっとやれという一律なメッセージはよくないと思ったりした。
とはいえ
夫婦と会社のチームメンバーは立場が違う。
夫婦は対等に主体的に育児をすべきだと思うが、
メンバーのサポートは、あくまで余裕がある人がやることだ。
おそらく上司は、私に余裕があるからサポートできると思い込んでいる。
そこが大間違いなのだ。
正直、たいして仕事を与えられていないから時間的に余裕はあるが、
業務を引き継いでない中、場当たり的に気を利かしてサポートできるほどの知的労働的余裕はない。
だから「サポートされたいのは私の方なのに」という気持ちがある。
4年近く休んだわけなので、ほとんど転職に近い復職なのだ。
今回の私のように、何も知識がない中でサポート業務するのは、結構難しい。
それをさせたいなら、派遣に仕事をお願いできるレベルに丸投げ環境を整えてほしいが、それができないのが繁忙期というものだ。
初めてサポート業務をする人をサポートする人をつけてほしいと言いたくなるが、さすがにそれはアホらしいと思うから現状を受け止めるしかない。
難儀やなぁ。
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