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出社を選んだ自分

気がついた時には、
「できるだけ、毎日、会社に出社します」
と上司に伝えていた。

出社すると通勤と通園に片道90分かかる。
テレワークを使えば片道20分で済む。

どう考えてもテレワークが便利だ。

しかも、上司は出社もテレワークもメリデメあるからどっち派でも構わないし、上手にハイブリッドで使い分けてくれたらいい、と説明してくれた。

それなのに、私は「できるだけ毎日、出社します」と言っていた。

その深層心理を解明したい。

背景

①復職日の翌日から次女に熱が出て、急遽テレワークを使わせてもらった。
本来なら休暇をとらなければならなかったのに、勤務として認めてもらった。
その心象の悪さと負債感を払拭したかった。

②業務内容のほとんどがサポート業務だった。
秘書業務含めて、誰かをサポートする役目だった。社員の働く環境整備に興味があるので、バックオフィスなのは嬉しいが、自分主導で進める担当業務がないのは、寂しかった。
少しでも仕事のチャンスをもらいたくて、存在感をアピールしたかった。

③浦島太郎状態の私を人事部員と認めてもらうために、まずは、社員に顔を売らなければならない。そして、私も社員の顔と名前を一致させて、問い合わせをもらえるだけの信頼関係を築かなければならない。
テレワークしていたら、存在に気付いてもらえない。出社すれば、問い合わせをもらえる可能性を上げられる。
人事総務畑はやっぱり現地現物現実主義だ。
事件は現場で起こっているのだ。

チャットで聞けないようなしょうもない仕事を教えてもらいたかった。オンライン会議システムを使えば、画面共有して、仕事を教えてもらえるし、双方のコミュニケーションも可能だ。しかし、作業中、ふとした疑問を即解消するには、近くの席の人に聞くのが1番早い
フリーアドレス制度の為、特に席は決まってないが、なんとなく同じ部署のメンバーの近くに座って、いつでも質問できるスタイルをとりたかった。

⑤出社当番ルールがあった。
会社代表電話を取ることと社内に人事総務が不在の日を作らないようにするために出社当番がある。
自分が出社当番の日、たまたま子どもが病気になったら誰かに交代してもらわなければならない。普段から出社して、メンバーのフォローをしておく事で、万が一の時の自分のフォローも頼みやすくしておきたかった。
普段から最大限テレワークを使っている人に限って、出社当番の日、なにかが起こる。
自分が助けてもらいたければ、先に、ギブしておく事が大事。仕事も多くないのだから、私が率先して出社して問い合わせを受ければいい。

結論

テレワークは、仕事ができて、かつ、育成したり育成される対象でなければ使える。
要は業務委託契約を結べるレベルの仕事ならテレワークでできる

しかし、少しでも、学び合いがしたければ、出社した方がいい。

仕事をして学べる事も多いが、
仕事の目的は、学びではない。
仕事の目的は、役に立つ事だ。

やはり、成長したければ、人とのリアルなコミュニケーションは大切だと思う。
そして、後輩を成長させてあげたければ、やっぱり会社で膝を突き合わせて、コミュニケーションを取る事は大切だと思う。

単なる仕事の引き継ぎならオンラインでできるが、仕事を進める息遣いは、オンラインでは伝えられない

私は今、業務委託できるほどのスキルがない上に、成長意欲も強いので、出社が向いている。
溜まった内勤業務が増えたら、問い合わせから逃げて集中的に自宅でテレワークする日が増えてくるだろう。そんな風にしながら、出社とテレワークのハイブリッド生活になっていくのだと思う。

問題は、今、部内に後輩を育成したいと思って出社してくれる同僚や上司がいるかどうか。

そして、その次の問題は、自分のスキルが上がった頃、私が後輩を育成するために出社してあげるのかどうか。
これが、スペシャリストになりたいのか、マネジメントにいきたいのか。どんな先輩になりたいのか。この辺りの答えにもなってくるかもしれない。

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