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新型コロナワクチンを1回で止めたらどうなるのだろう(2)

そもそも乗り気じゃなかったワクチン接種

(1)にも書きましたが、私がワクチン1回目を済ませたのは10月中旬でした。周囲の人たちと比べると、かなり遅い方です。なぜ遅くなったかというと、次のような理由がありました。

◆ワクチン接種が遅れた「12の理由」◆

① 高校卒業以降、ワクチンを打ったことがなかった
② かかったら自力で治そうと思っていた
③ 初期の頃、われ先にとワクチンを打つ人たちを見て気が萎えた
④ そのうち全員打てるようになるだろうと考え、全く焦りが無かった
⑤ 自分よりも若い子や高齢者に先に打ってあげて欲しいと思っていた
⑥ 住んでいる自治体でワクチンの供給が遅れ、希望者が殺到した
⑦ 職場でワクハラを受けて腹が立った
⑧ 国産ワクチンの治験に申し込んだことでワクチン接種ができなくなった
⑨ お手軽に検査できるPCR検査施設が近くにできた
⑩ 昔読んだ本の内容を思い出した
⑪ ワクチンによる副反応(死亡事例)が話題になった
⑫ ワクチンを2回接種した人たちの中から、感染者が出始めた

誤解されやすいので先に言っておきますが、私は「積極的なワクチン反対派」ではありません。ワクチン接種すること自体には反対していません。ただ、自分のこととなると、接種せずに済むなら接種したくないな~とは思っていました。

結果として、仕事に支障が出たことと、「ワクチンを接種しない人は反社会的だ」という風潮があったことと、周囲の人たちを不安がらせてはいけないなという気持ちがあったのとで、接種する方を選びました。接種した人の何割かは、おそらく私と同じように、周囲の人たちに迷惑を掛けたくなかったというのが接種した理由になっているのではないでしょうか。


なぜ乗り気じゃなかったのか

上にあげた「乗り気じゃなかった理由」①~⑫まで順を追って説明します。

① 高校卒業以降、ワクチンを打ったことがなかった

幼少期はもちろん、小学生、中学生ぐらいまでは、日本脳炎だとか、インフルエンザだとかのワクチンについては、自治体や学校などで決められた通りに接種していました。一方、高校卒業以降はインフルエンザも含め、一度も接種したことがありません。

20代の頃、何年か病院で働いていたことがあるのですが、病院に勤めているとタダで診察が受けられたり、タダで薬ももらえるのです。点滴も家に持ち帰って、自分で打ってもOKでした(さすがにそんな勇気はありませんでしたが…)。

ですから、何か病気にかかったら職場で診てもらえばいいやと考えていたのです。もちろんワクチンで予防しようなどという考えは全くなかったです。病院を辞めてからも、インフルエンザが流行っている時期に、わざわざ病院に出掛けるなんて、染りにいくようなものだ…と思っていました。

医者の不養生…ではありませんが、病院スタッフであったがために一般的な感覚からはズレていたように思います。


② かかったら自力で治そうと思っていた

私は普段から薬は飲みません。その理由として、学生時代に働いていた診療所の先生が「インフルエンザや風邪に抗生物質は効かない」「みかんを10個食べて寝れば治る」「抗生物質は耐性ができやすいので、安易に使っていると効かなくなる」とおっしゃっていたことが影響しています。その先生は、病院が要らない薬を患者に処方してお金を稼いでいることを問題視されていて、患者さんが望んだ時だけ、最小限の薬しか処方しない人でした。

俳優の風間トオルさんから受けた影響も大きいです。いつの頃だったか、貧乏ネタでテレビによく登場されていたことがありました。その中で「薬を飲まずに大きな病気やケガを治した」という話をしていたのを見て、「もしかしたら、風間さんぐらいに免疫力を付けたら薬を飲まなくても病気は治せるんじゃないか」と思い、試してみたくなりました。

さらに10年ほど前に、薬漬けになってそのまま寝たきりになってしまった人が身近に現れたので、それ以降、全く薬を飲まなくなりました。

一度、「薬を飲まない」と決意すると、飲まなくても良い方法が次々と耳に入ってくるもので…。高熱が出るような病気は水と塩分・ミネラル類、ビタミンCとにんにくで、慢性的に何カ月も症状が続くような病気は、食事と運動、ツボ押しで治ることが分かってきました。

ですから、新型コロナウイルス感染症が流行り始めた時も、根拠もなく「コロナにかかっても治してやる!」「パンデミックになっても生き残るぞ!」などと思っていました。


③ われ先にとワクチンを打つ人たちを見て気が萎えた

ワクチンが出回り始めた頃(2020年の中頃)、富裕層の人たちが国が定めたルールを無視して、われ先にとワクチン接種し、問題になったことがありました。

ただ、政治家や自治体の長、企業の社長・役員などがコロナで倒れてしまっては、組織は大打撃を受けますから、個人的にはそういった立場のある方は、先に受けさせてあげても良いのでは?と思っていました。不可解だったのはその頃、肥満の人の優先順位が、自治体の長より高かったこと。これについては「さすがにそれはないだろう!」と、今でも思っています。

その後、まず高齢者を優先して接種を行うという方針が各自治体から出され、65歳以下はもう少し待ってくださいね…という流れになりました。

しかしこの時、優先順位の高い高齢者を押しのけて、われ先にと接種する人たちが現れました。いわゆる「ワクチン騒動」が起きたのです。パニック状態に陥ったのか、とにかく早くワクチンを接種したいと、ワクチン接種会場に殺到している人たちを見ました。まるで沈みゆく船の救命ボートや、火事の現場で出口に向かう人の波のように見えました。

この時点ですっかり気が萎え、「何が何でも接種したいいう人に先に受けさせてあげよう」「私が接種するタイミングは最後の最後でいい」と考えるようになっていました。ちょうどこの頃、仕事をいただいている取引先から「30分前から待機していれば確実に予約が取れる」というメールが届きまして、「なぜ、そこまでして…」と、うんざりした記憶もあります。

こうなってしまったのは、自衛隊の接種会場をはじめ、ワクチン会場の多くがインターネットによる予約を優先したためで、必然的にデジタル弱者である高齢者が予約できない状況に陥ったわけですが。私の両親も「何十回も電話を掛けたが予約できなかった」と話していた時期がありました。私がネット予約することで、接種できない高齢者が生じることを思うと、とても予約する気にはなれませんでした。


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