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まだまだ形式に悩む

 こんにちは、亀山真一です。
 大学時代のシナリオの授業の2つ目の課題「迷っている人」です。まだ脚本の形式に赤が入っていたような段階ですが、そもそもnoteだと正しい原稿用紙の使い方を再現できないんですよね。難しい。

 それからこちら、本質ではないので名づけのセンスのなさはご愛嬌でお願いします。

『おともだち』

高本マナ(5)幼稚園児
高本ダイキ(5)マナの双子の弟
高本サクラ(29)マナとダイキの母親

〇デパートの玩具売り場
   ぬいぐるみが陳列された棚の前に高本マナ(5)と高本ダイキ(5)が立っている。マナは犬、ダイキはクマのぬいぐるみをそれぞれ抱きしめている。
ダイキ「クマくんがかわいそうだよ」
マナ「でも」
   マナは俯いて更に犬を抱きしめる。棚の裏から高本サクラ(29)が現れる。手には買い物袋を提げている。
サクラ「決まった?」
ダイキ「ママ、クマオくんが独りぼっちになっちゃうよ」
サクラ「どうして? 一人一つずつでしょう」
ダイキ「そうだよ。僕、マナちゃんと決めたもん。クマオくんとクマコちゃんと一緒に帰るって」
マナ「でもママ、おうちでワンコちゃんもお留守番してくれてるんだよ。だからワンミちゃん……でも」
   棚のクマをマナが見つめる。
サクラ「マナちゃん、一人一つよ」
マナ「うーん」
   マナは唇を尖らせるが、観念して犬とクマを取り換える。
マナ「ダイちゃんと約束したから」
   ダイキが嬉しそうに笑顔を浮かべる。
サクラ「偉いね。大丈夫、クマコちゃんもワンコちゃんも仲良くなれるよ」
マナ「え、じゃあワンミちゃんは」
   サクラは慌てて二人をレジへ連れていく。

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