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【5月5日】耳が聞こえなかった猫様いうお話し

お宅の猫様寝てますか?
朱祥です。


数年前、携帯をandroidからiPhoneに変えたので
古い携帯から画像を引っ張ってこれなかったんですよ。
(やり方は沢山あるのでしょうが、悲しいことに私にはわからず)


でも、わいさんの携帯には残っていたんです。
ハル君と初めてあった日の画像。


私はハル君のことを毎日写真に残そうとしていたんですよね。
その頃やっていたインスタで一生懸命UPしておりました。
ま、すぐ飽きましたけど。
なので、たっくんよりハル君の方が画像としては多いんじゃないかな。


ダンボールの中に入れられて、
我が家にやってきたハル君。
めっちゃ寝ていました。
抱っこしてもぐんにゃりしていて、
この子は大丈夫?病気ですか?と思って、速攻で病院に連れていって検査してもらった日のことを思い出します。結果、血液検査も異常なくほっとしましたけどね。


それでは、ご覧ください。
ハル君と私が出会った、まさに初日です。

よちよち♡

段ボールの底にこのブランケットが敷いてあって、
「はい、これ」と言われて渡されました。

中にはこんな小さなハル君。
生後60日ぐらい。
ね?ずっと寝てるでしょ?

おっきしました。ここドコですか?

まだまだ赤ちゃんの青い目。
でも、お手々はデッカい。
この子、大きくなるかもねぇ。と思っていました。

会社の先輩の友人宅で生まれたハル君。

「友達の所で保護した猫ちゃんが妊娠していたの。朱祥さんの所で子猫1匹飼いませんか?」
というお話しを受けてわいさんとの相談の上、受け入れを決めました。


お母さんミケ猫ちゃん、お父さん不明。
ハル君は5匹兄弟で唯一の茶色×白。
あとの4匹はサバトラだったんですって。


私はどれでもいいわ、ただ、大人しい子がいいかしらね。
と思っていて、「今度仔猫くるんだ」と友人に話した所、
「そんなの茶白一択でしょ!茶白がいい!!」と言ってたので
「そうぉ?」と思って決めたのがハル君でした。

トイプーも飼ってました♡ 今は虹の橋を渡りました。


実はこのころ、私はハル君に対して疑問に思うことがあったのです。


呼んでも全く反応しない。
手を叩いても反応しない。
お耳も動かさない。



この子、耳が聞こえないのでは?


音が鳴るオモチャであっても、私の声であっても、なんにも反応がない。

耳が聞こえないってどうなるんだろう。どうすれば治るの?
そもそも猫の耳が聞こえないってどうやって診断されるの?


ただただ元気に遊び、
ご飯も沢山食べて
日に日にやんちゃになっていく
ハル君。


この子の耳が聞こえなくても、自分の子供であることは変わらない。


そう。

変わらない。変わらない。変わらない。


ひたすら、繰り返す。

でも、「変わらない」と同じ数だけ「不安」という言葉も浮かぶ。


わいさんが来た時、意を決して病院に連れていくことにした。
「大丈夫、大丈夫」と、何にすがればいいのかもわからないまま、ただひたすらに車のハンドルを握っていた。


先生の診断は


この子は耳が聞こえてないかもしれません。


血の気が引いた。


先生の説明はまだ続いていて


「聞こえてない(かも)しれない」ということで、
正式な診断ではありません。

正式な診断をするためにはMRIに入って、色々な検査が必要です。

ただ、猫ちゃんの場合、
人間と違って「どっちの耳が聞こえないのか」という診断は非常に難しく、今の所、MRIに入ってもそこは不明な点が残ります。

また、これから耳が聞こえる可能性もありますが、
ならばなぜ今現在耳が聞こえてないのかというのはわからないです。

MRI・・・・全身麻酔・・・か。

こんな小さいのに・・全身麻酔。

そんなリスクを背負ってわかる情報は極わずかかもしれない。
確実に耳が聞こえる治療も難しいだろう。


この子の耳が聞こえなくても、自分の子供であることは変わらない。


受診する前、繰り返し言っていた言葉。


私とわいさんは ハル君のありのままを全て受け入れていく という結論を出した。


病院からの帰り道、涙をぼたぼた落としながら帰った。


どんなキミでも大丈夫、と、ドンと構えてあげられなくてごめんね。
不安ばっかりでごめんね。

この子が大人になったらどうなるんだろう。

耳が聞こえなかったら災害にはどう対処したらいいの?
私の声は一生、届かないかもしれないの?


不安で、怖くて、ただ、純粋なハル君の目が、
私の中の黒くゆがんだ感情を見ているようで辛かった。


誰も悪くない。
何も悪くない。


そう、思ってるのに。


でも、そう思ってない私がいた。


私は、「耳が聞こえない猫」等、ネットで調べることを止めた。
調べても、どうすることも出来ないのなら、
今、ここにいるハル君を幸せにすることだけ考えたかった。

いつもお兄ちゃんのマネ

身体もしっかりしてきて少し大きくなった頃、

ハル君に話しかけたら、耳が動いていることに気が付いた。


え?
この子の耳、動いてる?
もしかしたら、耳が聞こえてる?


「聞こえない」という前提で暮らしていた中で、嬉しいよりビックリの方が大きかった。そして、「聞こえてるのでは」という思いをいつもかき消していた。

聞こえてないなら、それでいい。


聞こえる方が絶対に嬉しいはずなのに、私は「聞こえていなくてもいい」という思いの方が強かった。

自分が傷つきたくなかった。
望みをもって辛い思いをするのなら、別に、今のままでいい。

身勝手すぎる私。

ハル君より自分の気持ちを優先していることぐらい、知ってる。


それでも日々、「この子、聞こえているのでは?」と思う方が多くなった。

話しかけると耳を動かしている。
名前を呼ぶと振り返る時(も)ある。
音を出すと振り返る時(も)ある。
私が歌をうたうと寄ってくる時(も)ある。


私はわいさんに
「ハル君、耳が聞こえているかも」と告げた。
「え?そうなの?」と驚いてはいたが、
私達は過度な期待をせずに日々を過ごしていた。


ある日、ちゅ~るをあげようとして取り出した時、
違う部屋で遊んでいたハル君がその音を聞いて飛んできた。


やっぱり!!!
この子、耳が聞こえてるんだ!!!


仔猫から大人にさしかかる時だった。


その夜、わいさんに電話をして

「ハル君ね、耳が聞こえるんだよ!!ちゅ~るの袋を破いたらその音で飛んできたの!!耳、聞こえてるんだよ!!」

と、興奮して伝えた。


それ以来「もしかしたら聞こえないのかも」と思うことは無くなった。


なぜ、耳が聞こえなかったのかはわからない。

ただ単にダラダラしていて返事をしたくなかったのか、
リアクションを取るのが面倒だったのか、
気にするタイプの子ではなかったのか、
今となっては全くわからない。


まぁ、はるお(ハル君の通称)だしね。


私達はそう思うことにした。

大きくなりました
オッサンになりました。


もし、耳が聞こえないままになっていても、

それは、それでよし、としていただろうか。

多分、MRIはしていなかったな。


全てを受け入れるって正直いって難しい。


きっと、悩みながら、時に黒い感情と戦い、負けずに立ち上がって、
笑いながら、泣きながら過ごしていたかもしれない。

でも、絶対に

この子にとって、昨日と変わらない日常。

それだけは守り抜いていたと思う。

うん。

今と一緒。

だから、よしとしよう。


今日も、明日も、あさっても、

なんにも変わらない、いつもの日常をキミに。


それが、私から送る愛の証。


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