皿洗いの人が帰ってきた!

東洋経済に、私の苛立ちを解決してくれる記事を見つけた。

動物行動学者・神経行動学の研究者でとくに動物の「コミュニケーション」「養育行動」に造詣の深い菊水健史氏(麻布大学獣医学部教授)の話だ。

「子孫を産み育てる行動は、ヒト以外の動物にもある非常に古い脳がつかさどる仕事です。そこにある視床下部という器官からオキシトシンというホルモンが分泌されて養育行動が起こりますが、実は、男性ホルモン(テストステロン)は、育児行動を起こすホルモン『オキシトシン』の分泌を阻害するのです」
「私たちも育児行動の実験を重ねていますが、育児をしない種のオスに育児をさせるのは、もう大変なんです。でも、マウスのオスも、テストステロンを作る器官である睾丸を切除したら、途端に育児を始めました」

つまり、
夫に育児をさせるのは無理!!

だとしたら、もう諦めるしかない。
子どものイベントの日にちを忘れる。言っても覚えない。伝えても無視。しかもイベントには仕事だから行けない。子どもの誕生日も飲み会。
休日子どもと遊ぶのは自分の都合のいい時間だけ。昼ごはん食べたらすぐ昼寝夕飯まで起きず子ども放置。もちろん朝も起きない。タバコ吸いたい時には勝手に出て行く。それが外出から帰宅後の直後でも夕飯前の忙しい時間でも。

仕事で疲れてる人はあなただけなのですか?私は時短で働いてるから疲れないのですか?家にいても家事と育児という仕事をしている私は疲れないのですか?

それでも、
夫に育児は不可能!!!!!

なら諦めるしかないよ。もう何も期待しないよ。あなた会社の人みんな仕事できないって言うけど、私はあなたが一番仕事できないって思ってるよ。かわいそうに。ご愁傷様。

でも、育児できない夫にも、やれることがある。

それは
夕飯の皿洗い。

夕食の皿洗いの時間がない。食洗機はある。でも前日の夕食の食器を仕舞ってから予洗いして、食洗機非対応の者は洗って…が本当に面倒。誰かやって…誰でもいいから…
あっ
これだ。

今まで帰ってきた夫に優しくできなかった。無視はしていませんよのポーズの、おかえりを空中に放つだけ。
でも明日は言える。喜んで言える。


おかえり!!皿洗いさん!!!!


育児が不可能なら家事をやらせればいい。私の一番嫌いな皿洗いを。
家事分担の際、この役割だけは彼に与えていた。よかった。これで私の気持ちが立て直せる。よくやった、過去の私。天才だよ。

明日からは夫を笑顔で迎えられる。
なんたって皿洗いをしなくて済むのだ。夫が帰ってくれば。祝福しよう。皿洗いから解放された私を。


おかえり!皿洗いさん!!!!

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