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本好きメイドが大人になるまでに出会った印象深い本【年代別】

貴方にとって、特に印象深い本はありますか?

昨晩、文字を書いていた。
私が好きなものを羅列し語るだけの、超個人的かつ幸せな記事を書こう!と思い立ち、筆をとったのだ(正確には指なんだけど)。

その中の1項目に、の存在があった。

初めは好きな本を羅列したのだけど、それでは意味が無いのでは!?と気が付いた。大事なのはその本が好きな理由の方なのだ。その本たちが混ざって溶けて、今、私という人格が形成されている。そこをお伝えしなければ意味が無い。

なので、先に別でこのnoteを書くことにしました!

・読書が好きな人
(もしかして懐かしい本が見つかるかも)
・本はあまり読まないが、読んでみたい人
(年代別なので読みやすい本があるかも)
・私の価値観形成に興味を持ってくれた人

などと一緒に振り返っていければ幸いです❁⃘*.゚


幼稚園児

図書館好きな父親の影響もあり、物心着いたときには本が身近にあった。幼稚園では紙芝居の時間が大好きだった。

「もこ もこ もこ」「ネズミくんのチョッキ」あたりが自分で読んだ本として思いつく最初の記憶だ。胃の中で金魚を飼う「天才えりちゃん金魚を食べた」や寝ないとおばけに連れていかれる「ねないこだれだ」なども幼稚園の時に読んでいて、おそろしく感じていた記憶がある。
今でもなんとなく読めない。笑

天気の才能(曇りの日は髪がクルクル)なので天才。
作者は6歳。胃の中で金魚を飼う発想どこから!?すご。


小学1-2年生

小学生低学年になると「なんでも魔女商会」シリーズ「わかったさん」シリーズ等、とにかくかわいい見た目の本を好んで読んでいた。作者や中身ではなく、''表紙の絵が可愛いかどうか''だけが先行基準だった。

かわいい本は大好きな世界に行ける魔法の杖で、かわいいものを読むと、自分もかわいい気がしてくる。あの感覚が好きだった。思えば、その頃からかわいい事に価値を感じていた。

当時一番人気だった「かいけつゾロリ」シリーズはおならマシーンとか出てくるしとても下品で、女の子が読むものではない、と思っていたので、友人の間で人気でも読まなかった。(が、数年後家で弟たちが借りてきたのをひっそり読んでけらけら笑った)

小学1-2年生の時は、学校で1番の仲良しは先生であり、友達の必要性を全く感じてなかった。そのため、休み時間は頻繁に学校の図書館に行っていた。年間貸出数の多い人が乗る紙の右下らへんに、小さく名前が乗って、ちょっぴり誇らしかった。


小学3-4年

中学年からファンタジーな世界や魔法系の物語にのっぷりハマる。「黒魔女さんが通る!」「マジックツリーハウス」シリーズなどを好んで読んでいた。

ただし、最も印象に残っている読書体験はファンタジーではなく「ぼくらの七日間戦争」だ。

同世代の魅力的な主人公たちが、大人に対抗し、7日間も自分たちの力で生きるというクーデター。その挑戦とワクワク感は、私の心を激しく掻き乱し、そのまま鷲掴みにされたのだ。

いつも21時くらいに寝ているのに、その本を開いた日はすっっっごく遅くまで起きてしまった記憶がある。おそらく0時くらいなんだと思うけど、面白すぎて手が止まらなくなって、今見つかったらなんで起きてるのを注意されるかもしれなかった。でもそんな事どうでもいい、続きを読みたい、、なんて気持ちは、人生初めてのことだった。

読み終わった後、あまりに心地良い読破感と高鳴る心臓の音を感じながら、しばらくぼけーっとしていた。夜更かしという、ちょっと悪いことをしてしまっている高揚感もあった。その夜のインパクトは絶大で「本って、物語って、こんなに面白いんだ…!」と私の脊髄に刻み込まれたのである。

以降、あの感動と衝撃を求めて、本を読むようになった。
低学年の頃読んだ本はほとんど内容を覚えていないし、パケ選びだったけど、それ以降、「この本は面白いのか」「人気はあるのか」などの基準が自分の中に生まれた。



小学校5-6年

「海外輸入されて日本語訳されてる本は面白い」の法則をみつけ、「ハリーポッター」シリーズや「チャーリーとチョコレート工場」シリーズなどを読破した。

特に印象深いのはミヒャエル・エンデの「モモ」である。 多分5年生に読んだんじゃないかな。(4年生だったかも、記憶が無い)

(↑KindleUnlimitedなら読めるそうです)

時間どろぼうに奪われた、大人達の時間を取り戻す不思議な少女モモの、ファンタジックな物語。

なにって、こんなに分厚い本を読んだのが初めてだったのだ。父に気軽におすすめされたこの本は360ページもあり、記憶の中では2cmくらいの厚みがあった(調べたが楽天やAmazonでは高さがわからなかった)(絶対にそんなにはない笑)。ハードタイプで重く、いつもの本より縦幅も大きかった。だから、この本読めたらすごくないか!?とワクワクしたのだ。

モモは主人公なのに全然キラキラしていなかった。基本的に無口で、人の話を聞くだけ。お姫様みたいにかわいい服じゃなくて、ボロきれみたいな汚い服しか着ていない。それはファンタジー世界のキラキラ物語ばかり読んでいた私にとって、主人公のイメージを壊す出会いだった。

奪われる時間、気づかない大人、徐々に灰色に染まっていく世界。どんどんと不穏になっていく中盤のドキドキ感。

ネコについて行くと不思議な世界にいけたり、急ごうとすればするほど遅くなるあべこべな道の設定も楽しい。時の花の描写があまりにも美しくて 繊細で 頭の中に色鮮やかな空間が広がっていた。

大人になって、2年前くらいに再読したらなんとも現代社会を風刺している深い作品ということもわかった。YouTubeでのまとめ・考察も多くありますね!


中学生

中学生になると忙しくなり、本を読む機会がかなり減った。朝9時から16時まで毎日のようにあるテニス部、、、。前衛でした。特に上手くもなかったけどよくやったよなぁ。えらい。

そんな中、試験勉強の為、市の図書館に足を運ぶ機会はあった。なので時々本を借りていたはずだ。

印象に残っている本は、有川浩さんの「図書館戦争」。本が今よりずっと貴重なものとなった世界で、それを守る自衛隊の軍物ラブストーリー。

なんだか有名らしいし、図書館好きだし、ということで手に取ったが序盤が説明ばかりで難しく、面白くなさすぎて辞めようかと思った。ただ、中盤から面白くなるよ!と(誰かに聞いていた?図書館のポップにあった?)言う認識があったため、耐えて文字を追っていると、急にキャラが動き出し、その設定と恋愛模様にがっつりハマった。

私は主人公の郁と堂上より、手塚と柴崎さんが大好きでだいすきで大好物だった。堂上のように、実は深い愛を持つが怖そうで不器用な男より、なんでも出来て言葉で褒めてくれる手塚の方が分かりやすくていい。(と当時は思った)
なにより柴崎の「自分可愛いんです」をわかって使いこなしてる感に痺れていた。このっ!したたかな女〜〜〜!!!大好き〜〜〜〜!!!!

別冊2かな、青色の本の中で、柴崎がストーカーらしき人に拘束され、ひどくえっちで不憫な展開になりそうなところを手塚が助ける、という展開があったのだが。それはそれはもう…大興奮してしまったという余計な情報も白状しておこう。テレビでキスシーンが出てくると目を隠されるような家で育った私において、あの描写はまじで過激だったな、、、笑
今読んだらそうでもないのかもしれないね笑


高専生

この時代の1年目は慣れない寮生活等で忙しかったのだろうか、本の記憶があまり無い。2-3年に関してはもっと深刻で、正直言うと本に限らずなんの記憶もほぼない。その時誰と仲良かったかなーとか学校行事の記憶すら何も思い出せない。本当に生きていたのか…?笑
ともかく、人生において覚えておくべき楽しいことがあまりなかったのだろう。忘れたいことをさっさと忘れてくれて助かる脳である。便利!感謝!
おそらく、一人でいる時間が長かった?から本は読んでいるのかもしれない?アニメばっかりだったのかな?その全てが忘却の空。怖い〜!!!

ただ、その頃メイド喫茶に出会えたおかげで、4-5年はそこそこの自己肯定感が芽生えたり、他のバイトでも認められて安心したり、お父さんがお酒をやめて四六時中超温厚な人間に急変したり…と嬉しいことが増えて、記憶が幾分か復活しているのでそこを書いておこう。

思い出深い1冊は、喜多川さんの「君に会えたから…」である。

学校外で出会った尊敬できる先輩が、将来に悩む私にプレゼントしてくださった1冊。夢をかなえるゾウ的な、物語調の自己啓発本である。非常に読みやすい。

17歳の主人公ヨウスケは、将来に対する漠然とした不安を抱えているけれど、夢もやりたいこともなく生きていた。そんな時、美しい少女ハルカに出会い、彼女が父親から学んだという、素晴らしい人生をおくる方法を教わる。芽生える恋心、明かされる真実、衝撃のラストに涙が止まらない、、、当時はほんとに号泣。普通に物語としてよかった。

なんとAmazonPrime会員なら無料!!!本に苦手意識のある人(が、もし仮にここまで本のことしか話してないnoteを読んでくれてたらもはやすごいし絶対に苦手じゃない!)もきっと大丈夫!

そしてなにより実践的なワークと教えに衝撃を受けた。

・円=ありがとう。だからお金を得ることは決して悪いことじゃない。
・職業は交通手段であり、夢という目的地に行くためには色々な方法がある。夢=職業ではなく、夢は状態のこと。

など、今思えば擦られすぎててあたりまえ過ぎの考え方だが、当時は強烈にびっくりしたのだ。
そしてその瞬間、世界の見え方が変わった。

今の学校を出て就ける職業(=未来)には1つもやりたいことがなくて、でも入学してしまった以上どうしようも出来ない、人生詰んでるんだな、と悲しんでばかりだったけど、もしかして考え方や行動次第で未来って変えられるのかも、、!?!という希望を与えてくれた。

この時から自己啓発本 というようなジャンルがあることを知り、これを読むと強くなれそうだ!!!と確信し、ある時期は1日10冊目を通しエッセンスだけ得る、のような感じで読みふけっていた。

私はよく、顔に見合わず合理的だね、とか意外と論理的だとか言われるのだが、そういったビジネスマンっぽい思考は概ねこの時に形成されている。

成長過程で形成された魔法大好き夢見る少女に、ビジネスや自己啓発系の現実的な思考が追加され、桃辿まいるという生命体になったのかもしれない💭


社会人

社会人になってから、本を読む時間は学生時代より少しだけ増えた。たぶんコロナ禍だったからだ。

大企業を辞めるか悩んでいた時に人に勧められて読んだ「ブレインプログラミング」にはアホほど泣かされたし背中を回し蹴り20回分くらい蹴られたし特大の勇気を貰った。

タイトルを見て、胡散臭く思われるかもしれない。だが、意外にも脳科学を踏まえていて納得感がある。将来に前向きな悩みを持ってる人にはオススメできるが、世界を諦めている人と今に満足してる人には煙たがられる本な気がする。嫌いな人は超嫌いだしこの本が好きな私のことも嫌いそう!

でも、この本が無かったら仕事なんて辞めれなかったと断言出来る。社会的に認められてる良き仕事を辞めるのは死と同レベルと言っても良いほど、あほみたいにこわいのだ。

なぜ怖いと思うのかを本能から解説してくれたり、本当はどうしたいのか考える時間があったり、周りの人にはこういう言い回しをして辞めろ、など実践に役立った。

「メモの魔術」「ゼロ秒思考」「金持ち父さん貧乏父さん」「七つの習慣」などビジネス書のベストタイトルをさらったのもこの頃だ。読んだと言っても今継続して全部実践できているという訳ではないので、恥ずかしい。故に、今尚ぽんこつなのである!!!

しかし、どれを読んでも得られるものがあって、やはり売れてる本には理由がある事を痛感した。
以降、ビジネス書や実用書は
・今悩んでいること に関するものを複数冊   か
・売れてる本 
を読むようになった。正解のようだけど、つまらん大人になった気もするなぁ。

小説は精神的にゆとりがある時に読みたくなった。
ホラーやミステリーより、魔法やハッピーエンドが好きなのは昔から変わらなかったけど、そんな中で読んだ異質な物語として挙げられるのは「殺戮にいたる病」だ。

叙情トリックを用いたミステリー作品で、性犯罪者目線含む3人の目線で綴られている。

バラバラ死体にしか興奮できなくなった男の物語なので、レビューではグロテスクだったとか、おぞましがったとか書いてる人がいたけれど、個人的にはそんなことは無く、ひとつの清らかな正義を見せられたように感じた。

世間から見れば異常な行為を犯す人も、その人の考えではすごく自然なことで、その人なりの正義があるのだと知った。自分と異なる価値観でも、倫理観からずれていても、真っ向から否定するのは愚かであるのかもしれない、柔軟でいたい。


そして、現在

昨今、心を奪われたのが、戸田真琴さんの「人を心から愛したことがないと気づいてしまっても」だ。

(めっちゃ高くなってる…!Kindleならそんなことない…?)

戸田さんは元AV女優という肩書きを持ちながら、今や映画監督等マルチに活躍されているお方である。仲良しさんに教えてもらい、その存在を知った。

オススメされたnoteの記事をとりあえず1つ読んでみたところ、衝撃を受けた。彼女は、まだ言葉の無かった曖昧な感情に、繊細な表現で色を付けてくれる魔法使いだった。
芯の強い価値観には憧れるし、女を使用した仕事をしているという点で大いに共感できたりもする。誰も傷つけない配慮は、私も真似して取り入れているつもりだ。そして私にはできない言葉の掴み方がすっごく素敵。

とりあえずnoteだけでも読んで見てほしい。
これは私が超絶共感している、ファンの序列に関しての考えかた。↑の本にも掲載されているよ!


ちなみに、最近読んだ中での当たり小説は、ベタだけど「汝、星のごとく」。2023年の本屋大賞だ。

島で暮らす少年少女は、お互いに複雑な家庭で育つ。少女・暁美は父が母公認の浮気。少年・櫂は、毎度男に捨てられる、スナック運営する母を親に持つ。10代で惹かれ合い、20代で別れ、30代で再び出会う物語。

お金を持って、なんとなく価値観が変わっていっちゃうところや、金銭的感覚が釣り合う瞬間がないこと、2人のすれ違いが心に響く。せつない。

家族とか、初恋とか、恋愛とか、結婚とか、生と死とか、数々の要素が複雑に絡み合う。でも何故かすごくわかりやすく、1度も混乱しない。天才かと思った、名作だと思います。


おわりに

いかがだったでしょうか?

わー、またつい長くなってしまった、、、笑

私は、昔から難しい本を読みまくってる芦田愛菜ちゃんみたいな人でもないし、大量に読んできたわけでもないけれど、やっぱり本の事が大切です。

ファンタジーな物語が好きなこと、
可愛い本や可愛いものすきなこと、
物事の捉え方や考え方、、、etc

出会った本によって、私の人格は大きく変わったような気がします。

一つ一つの本との出会いが私の性格を作ってきたみたいに、皆さん一人一人との出会いも私の考え方に影響を及ぼしているんです。

まだまだ成長途中にあるの!
それってとても素敵なことだなぁと思うのです!
魅力的な大人になりたいな。

いつも、沢山の新しい感情をありがとう。
そして変わらない笑顔をこれからも! 

以上!
ももてんまいるでした!

次回の記事もお楽しみに♡
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