振り返れば、カメムシ【ポエティックに2021年】

<今年印象に残ったある現象をポエティックに綴りました。途中に入っている※印部分は、読んでいる方への註・解説です>

記事を更新しない間も ずっと考えていたの 次何を書こうかって
綴りたいアイディアや シェアしたい理解が色々 浮かんでは消え 浮かんでは消えしたわ 
心にそっと取り置いて 熟成させて 何も書き出さず今日まで過ごしていたの、それなのに

どうしてなの? ほら今キーを打つ自分 原動力はカメムシ カメムシ
WHY? 本当に手を動かしたテーマはカメムシだよ

だって今日 初雪の話題であのコ(※妹)が便り(※メッセージ)をよこしたの 「カメムシがたくさん出る年は大雪が降ると聞いた」って
そこから一気に私の心 カメムシが占領
よみがえるよ 今年ありすぎたあなたとの思い出

2021年は振り返ればカメムシ  
ちょっと嫌いになるほどたくさんのカメムシ
秋には毎日あなたを見たわ 家でこんなの初めてのことよ
(※9月の記事◇「カメムシ(を)レスキュー911」を参照)

だけどそんな日々にもやっとグッバイ だって寒さが到来
冬は見たことのないカメムシだから 胸なでおろし(※寒い季節の方が家にカメムシが出るという地域もあるようですが、私の今いる所ではその前例がありません)
ふいに玄関や窓のそば 通りすがりに感じるカメムシ臭 気のせいで片づけていたの

過ちに気づいたのは12月初旬 少しずつ始めていたわ年越しの準備
カーテン洗ってさっぱりして 新年迎えようと取り外し
不審に思ったのカメムシ臭 抱えたカーテンから鮮明に立ちのぼったの

秋の名残? そう思って私 新鮮すぎるにおいに疑問持たなかった
いつかのカメムシの放ったにおいが 今も長持ちしているだなんて
思い込んだの愚かなベイビー

洗濯機回して窓拭いて やっぱり漂うカメムシ臭
死骸疑惑(※この少し前の秋の終わり頃には、窓枠付近でカメムシの死骸をよく見つけていました)にわずかにK.E.I.K.A.I
あるなら見つけたいね 窓枠も隅っこまでよく拭いてみるよ
するとまただよ 新鮮なカメムシ臭 どこに? 近いよ あやしいよ

窓と壁 壁と家具 さまよう目線
せまい隙間に手を突っ込んだなら かすかに聞こえる音 ぽとり
どこから出現? 瞳に飛び込んできたのFALLIN' カメムシ

それでも引っくり返った死骸と思い込んだの
ビニール袋 入れるつもりで持ってきたの
そしたら動いてたね脚全体 生きてたんだね嘘みたい
きっといたんだよねカーテンの陰 外され危険感じて出したね、におい

CATCH YOU 外に運んで 夜空の下 グッバイカメムシ
寒くなればあなたに会わない……という幻想にもさようなら
今年ありすぎたあなたとの思い出 ページの増えた心のアルバム 
今となっては懐かしいの あなたのにおいを知らなかった頃

カメムシ臭バージンだった私の鼻が
大気の中のわずかなカメムシ成分すら かぎわけるよ
あなたがいなくても思わず 似た香りから成分を抽出してしまいそう

もう懐かしいね あなたのにおいを知らなかった頃……

<Fin>
※ここに描写した部屋のカーテン洗濯の翌日も、ときどきにおいがした他のゾーン(玄関付近の窓)に別のカメムシの死骸を見つけたのでした。においがするときは気のせいではなく、確実にいるのだと学んだ2021年。

★追記★
その後のカメムシ記事もどうぞ◇「クサギカメムシさん、いらっしゃぁい」


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