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ちょっとしたことでも「ありがとう」と言ってくれる君が好き

小さな子どものいる家庭の大変さの一つに、「休日誰か子どもを見てくれる人を確保しなければ1人で外出できない」というのがある。

何かのお誘いを受けても、気になるイベントがあっても、観たい映画があっても、自分一人で「行く・行かない」を決定することはできない。

まだ子どもを1人で置いておけないので、誰かが側に居なければならないからだ。
私が身体を空けるなら、代わりに誰かが拘束される。その人材を確保しなければならない。

まずは夫に相談。
それでも都合が合わなければ、予定をずらすか諦めるか、別の誰かに頼むか課金するか。

調整するのも課金するのも疲れるので、夫の都合がつかなければ諦めてしまうこともある。
それが子持ちの現実だ。

幸いにして我が夫は、私が「ライブに行きたい」「映画に行きたい」などというと快く送り出してくれる。

それは夫も趣味人だからで、彼もやりたいことが多いタイプの人間だ。
少し前は自転車だったし、今はラジコン。

お互い、「やりたいことをやれないならば生きている意味はない」という価値観の人間なので、我慢しすぎないよう、譲り合い、支え合って過ごしている。

こういうタイプは、我慢しすぎると全てを捨てかねないと、お互い本能的にわかっているのだろう。

10〜11月は私の外出が多く、「あんさんぶるスターズ!!」のキャストライブ「Ensemble Stars!! Cast Live Starry Symphony -the first light-」や「アイドルマスターSideM」のキャストライブ「THE IDOLM@STER SideM 8th STAGE~ALL H@NDS TOGETHER~」に行ったり、劇場版「鬼太郎誕生 ゲゲゲの謎」を観たりした。いずれもとても楽しかった。最高。

なので、今は夫優先キャンペーンを(私が勝手に)張っている。
ラジコンのレースが近いので、夫には悔いの残らないよう、なるべく準備をさせてあげたい。

そうして週末、夫をサーキットに送り出すとすぐに「今日は行かせてくれてありがとう」とメッセージが飛んできた。

平日夜、パーツを買って帰りたいという時も事前に連絡をくれたうえ、「帰ってくるまで息子をみててくれてありがとう」と言ってくれた。

こういうところが、いいなぁと思う。

夫婦生活は支え合いである。
お互いがなるべく幸福でいられるように、譲ったり、助けてもらったり。

片方が頑張りすぎるとバランスが崩れてしまうので、いい塩梅を維持するのは案外難しい。

けれども夫はちょっとしたことでも「ありがとう」と言ってくれるので、その言葉で私の疲労は少し減り、なんならいいことをしたと誇らしいような気分にまでなり、調子に乗って「また行かせてあげよう」と思うし、「今回請け負った分、私もどうしても行きたいものがあったら相談しよう」と思える。

気遣ってくれ、感謝してくれ、良好な仲を築こうと努力してくれているのがわかる。

そんな夫に大変感謝している。

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