平凡サラリーマンの10年録〜研修期間のリアル〜

前回の記事では学生時代に、平凡な私がいかにして内定を得たのかについて綴ったので、まだの方がいたら良かったら見てください。

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研修について


ここからは実際に入社してからの実情について語っていく。
私の入社した会社は、約4ヶ月間の研修を経て本配属と言う流れであった。

私の勤めている業界では、1年目の年末に必ず取得しなければいけない資格があり、それに向けての座学が研修の大半を占めており、これに加え、ビジネスマナーやその企業で働くためのマインドセットを長い期間をかけて醸成していく流れが組まれていた。

いつも思うが、各企業にはその会社毎のカラーが強くあるが、
現在の会社は業界内でも他からは一線を画し、さすが⚫︎⚫︎だねと言われる程の独特なものがあると研修中に感じていた。

ドラフト最下位指名の自覚

察しの良い方であれば既にお気づきかと思うが、
私はあくまで平凡スペックしか持ち合わせていない人間である。

しかし、同期には偏差値の高いT大学やその他名門大学、はたまた海外大学出身で語学堪能など素晴らしいスペックを持った人がいた。

その現状を目の当たりにし、入社数日で自分が
この会社のドラフト最下位指名だ」
と強く自覚せざる終えなかった。

私はあくまで就職活動の戦略性と、馬鹿の一つ覚えのようなセルフブランディングだけで、内定を得た為、入社式の翌週には「入るところを間違えた」と後悔していたのを書きながら思い出した。
さらにここから自分が最下位指名だと、より強く自覚させられていく・・・

80%の壁

入社後はじめの1週間はビジネスマナーや会社についてなどの基本的なレクチャーが中心であり、そこまで大きな問題はなかった。
しかし、翌週からあるイベントが発生する・・毎日のテストである。

「社会人になってまでテストをするの?」と思う人もいるだろうが、
社会人にもテストはある。

大事だからもう一度言うと
「社会人にもテストはある。なんなら今も定期的にある。」
これが現実であり、宿命である。

このテストが私をとにかく苦しめた。
テストは研修中毎日あり、基本的には2種類に分かれていた。
テスト内容の詳細はオープンに出来ないが、自社製品とそれに関わる情報に関する内容とだけここでは触れておく。

この毎日のテストには3つのルールがある。
・テスト結果は点数順に順位づけされ、張り出しで全員に共有される
・80%以下の場合は翌日に再テスト
・80%以上が取れるまで繰り返し受けなければいけない

ルール特性上、誰が⚫︎点で受かった落ちたかが丸わかりであり、点数で上下関係をつけられていることも明確である。
私はと言うと常に80%前後のラインにいる為、順位を上から数えることはほとんどなかったように思う。

さらに要領の悪い私は、79%で5回連続落ちるなど
一時期は再テストの鬼と化していた。
研修担当社員からも「わざと落ちてないよな?」と何度も聞かれた
この世界のどこにわざとテストを落ちたい人がいるだろうか、いやいない。

このような状態であった為、毎日のテスト勉強時間と睡眠時間が反比例状態になっていった。
ひどい時期は9時〜17時半の終業後、食事等を取った後は
夜中の2〜3時まで勉強→6〜7時に起床→研修参加のサイクルを取るなど、
睡眠時間2〜3時間で研修に参加することも割と日常的であった。
この時期は、ダサい大学生がよく言う「オールでほとんど寝てないわ」が日常状態であったので、陽キャラ大学生は毎日きっとこんな感じなんだなと思いながら生きていた。

ただ、人間慣れが大事と言うが、6月頃には80%を切ることもなくなり、
むしろ上位にいることも増えてきていたので、結局はやるかやらないのかなんだなと自覚出来た経験だった。

そんなこんなで要領が良く、スペックが高ければぶつからなかったであろう壁を乗り越えて、研修期間に慣れていった過程を綴った。
次回は、配属先の決定とその後に訪れる地獄の期間について複数に分けて紹介していく

To My Next Episode…





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