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福祉と企業のギャップ「機会損失」

年度末。
次年度に向けての予算や事業計画、スタッフ体制の整備など、考えないといけないことはいろいろ。

効率よく組織運営すること、黒字にすること、スタッフが自分のやりたい・チャレンジしたい仕事に就ける体制整備づくりなど、考えるのは好きなんですが悩ましいですね…。

さて、先日いつも親しくさせてもらっている企業の代表の方と打合せやら意見交換やらで、2時間ほどゆっくり話をしました。
(色んなことを話せて、いい時間でした!)

いろんな話の中で出た「企業と福祉のギャップ」。
企業側からすると、福祉の人と関わると「ちょっとした違い(ズレ?)」を感じるみたいです。

・時間を守ること
・時間を大切にすること
・仕事の進め方
・意思決定のスピード
・相手の立場を考えた行動
・利用者第一主義をどこまで重要視するかとか…

先日の話では、お互いうまく言語化できないけど「ちょいちょいズレてるよね」って話になり、それをどう解決していくか、また話をしていくことに…。

これって、ちゃんと考えたほうがよいことで、何かしら取り組んだほうがいい課題だと、僕個人的には思っています。

就労支援は、「企業とのズレ」。
生活支援は、「一般的なくらし(人)とのズレ」。
相談支援は、「地域社会(住民・関係機関)とのズレ」。

障がい福祉の仕事をしていると「利用者第一主義」って感じで仕事をしていて、それってとても大切なことですがその一方で「過剰な支援」「保護的な支援」になっている場合もあり、その分福祉以外の世界との感覚がズレたり相手の立場で考えにくくなっていたりと、「無意識なギャップの広がり」があるのかもしれませんね。

先日の話では、「機会損失」って言葉で一応まとまりました。

機会損失とは、実際の取引(売買)によって発生した損失ではなく、最善の意思決定をしないことによって、より多くの利益を得る機会を逃すことで生じる損失のこと。

利用者の方のことを第一に考えて、利用者ニーズで福祉の仕事をすること。
これってとても大切です。

でも、利用者の人は皆、地域で生き、働き、楽しみ、暮らしています。
そこでは、地域の人や職場の人と何かしらの接点もあるわけで、「福祉だから」「障がいがあるから」「利用者支援が忙しくて」「時間がなくて」と支える福祉の支援者が言い訳にすることなく、利用者の人を取り巻く周囲の人との「出会いや参加の機会」を失ってはいけないですね。

次年度、僕の管理する2つの事業所はちょこっと組織再編しようと思っていて、外回りや企業開拓、企業支援、ジョブコーチ支援など企業の人と接点が多くなるチームを作るつもりです。

機会損失の話、チームミーティングで話してみようと思います。

最善の意思決定。
より多くの利益を得る。

ひとつひとつの機会を大切にしていけるよう、日々意識して仕事をしたいものです。


#機会損失 #福祉と企業 #ギャップ

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