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本人抜きの支援にならないように

どちらかというと、自分に言い聞かせるために書いてる気がします。一応、最近思うことを書いたんですが、でも、この意見が全てではないと思うので、ご覧になってる人はテキトーに読んでもらえたらなぁって思ってます。

本人抜きの支援とは、本人が同席しないところで本人のことを話し合い、今後の対策や方向性を話し合うこと。これは、障害福祉の中ではよくある場面なんだと思います。

例えば、個別支援計画は福祉サービスによってモニタリング期間に違いはありますが、3ヶ月や6ヶ月ごとに支援計画を作り変える必要があって、その策定会議はいわゆるケース会議として開催され、そこは本人不在で話し合いが行われます。これは、支援者が自らの支援を振り返り、支援者が計画に沿って支援を進めるための話し合いで、新しく作った個別支援計画を説明する際に本人の同席が必要というルールでもあるので、ケース会議が本人不在というのは不自然なことではないように思います。

ただ、ご家族との面談、電話やメールでのやり取りなどは日常業務としてよくあることで、その時は、もちろん本人のことを話題にするわけですが、そこに本人は混じっておらず、本人抜きに支援が行われているといってもよい状況でもあります。

どうして本人抜きの支援を今回書いたかというと、本人抜きに家族と支援者で話したり、相談支援の支援者と通所施設の支援者で話すなど、本人抜きで話すためには「本人のニーズや今の気持ち」をお互い想像して話し合うことになり、この「仮の想像」が本人のニーズや気持ちと合致してればいいんですが、案外、そうではない場合があったりして、そこが話し合いの効果を低くしてることも多かったりします。

家族と支援者で本人抜きの話し合いをして、また後日に本人も交えて家族、支援者の三者懇談をしたとすると、事前に話し合っていた家族と支援者の話し合った内容を本人に伝えて納得してもらえたらよいものの、説得のようなアプローチになってしまっては結果的に事前の話し合いの効果が出ないことがあったりします。

この時、いつも思うのは、「家族の言い分を聞くのは大切な一方で、誰のために何をすべきかわからなくなってる気がする」ということ。本人抜きに話し合うことで「本人のために…と思う気持ちにズレが生じる」ということが気づかないままに話が進んでしまい、事前に話し合った時間が無駄になってることもあるような気がしてます。

・どうして本人抜きに話し合いをする必要があるのか?
・この話は、本人が聞いてはいけないことなのか?
・事前に本人抜きの話し合いをすることで本人にどんなメリットがあるのか?

色々考えすぎてよくわからなくなってしまいますが、「本人抜きの意味」はちゃんと考えた上で、日々の仕事をしていきたいなぁって思います。

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