間取りの考え方~間取りの流行『2階建て4LDKの家』
アラフォー女性建築士の『さわ』です。
主に関西で住宅を設計しています。
さて今週の間取りの考え方は
『間取りに流行ってあるの!?』
です。
ありますね~。
間取りの流行り廃りというよりは
『生活スタイルの変化』
というのしっくりくる気がします。
今話題のドラマ『不適切にもほどがある!』を見ていても昭和の間取りや生活スタイルが今と違う部分が沢山あるなと感じます。
38年も経てば生活スタイルも大きく変わっているのですが、ここ数年で私が書いた間取りを見ても変わったなと感じる部分があったので今回は数年前に書いた間取りを今の自分が添削して直すならどうなるかを見て行こうと思います。
Before PLAN
まずは数年前に私がかいた『2階建ての4LDK』の間取り図です。
この間取りを書いた当時の流行りでいうと回遊できるアイランドキッチンと『パントリー』と『シューズクローク』が人気になりだした頃です。
LDKの収納とは別にキッチンの近くに食品庫とは言え、何を入れるの??と思いつつも流行りの『パントリー』間取りに取り入れていましたね。
今見るとまだ活かしきれてないお気持ちサイズの『シューズクローク』
ではこちらの間取りを今の私がお直ししていきましょう~!
After PLAN
お直しした間取り図はこちらになります。
一つずつ、どこをお直ししたか解説していきます。
1階
一番大きく変えたのは洗面所です。
ここ数年で室内干し派が増えたことで洗濯室兼洗面所を広くとる間取りが増えています。
というわけで、洗面所を広くしました。
洗面所と洗濯機置き場の間には家事スペースやお支度スペースとして使えるカウンターも設置。
出来れば洗面所にタオルや下着類も収納できるクローゼットを設置したかったのですが、難しかったので廊下にその代わりになる収納をつくりました。
やむを得ず、トイレは階段下を活用する事にしました。
そしてお気持ち程度だった『シューズクローク』もアウターが収納できるように広げました。
細かいところでいうと、スリットタイプの窓が流行っていましたが今は横長滑り出しの方が防犯性も考えて人気なので変えました。
2階
室内干し派が増えたのでバルコニーを減らしました。
1部屋、1バルコニー時代もありましたけどね。
今は生活スタイルによっては1家0バルコニーです。
無駄なバルコニーはいらないスタイルになりました。
その分主寝室を8帖に広げました。
6帖の個室が4部屋(希望)スタイルから、用途によって部屋の大きさを変えるようになりました。
変更が難しかったので出来ていませんが、収納をウォークインクローゼットやファミリークローゼットなど一か所に広くとって個室の収納を無くしたり、小さくしたりする傾向もあります。
まとめ
間取りの時代変化はいかがでしたでしょうか?
アフターの間取り図も数年後見るとまた直したいところ出てくるんでしょうね。
それか、最近はその家族の生活スタイルにあった間取りをご提案する事が重要視されているので、建売スタイルの間取り図自体が消えていくかもしれませんね。
そんな時代変化を楽しみながらの『間取りの考え方』でした。
来週もよろしお願い致します。
来週は・・・
『これはしない方がいい!その1~家づくりの考え方』
です。
『これはしない方がいい!』と実際の仕事の中でお客様に思う事があるので多々あるのでシリーズ化して書いていこうと思っています。
来週予告のヒントは間取りを依頼する時にしない方がいい事!初期段階のお話です。
ちなみに今週から予告を書いてみましたが、主に私の都合で変更する場合があります(笑)が!
出来るだけ予告通り更新できるようには頑張りますので来週も覗きに来てください。
今週もありがとうございました。
左巴建築設計事務所 さわ。
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