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七転び八起き千転び一起き

一つのものを習得するのにはかなりの時間がかかる。
僕はドラムをここまで約10年はやってきているがドラムの技術の全てを細かく習得出来ているかと言われればそうではないと思う。
やればやるほど奥が深くなっていく楽器でもあるからだ。

それを学び尽くそうと思うと莫大すぎる時間がかかる。

そして学びを得るためには多少自分が好ましく思っていないものからも知見を得ないといけないこともある。

ここが一番難儀なところで

嫌いなものや苦手なものを面白がる技術が必要になる。

人間にとっては自分が認めたくないものを認めるっていう心を持つことはかなり難しい。

例えばドラムでいうと
ロックは好きだけど、ジャズはあまり詳しくないしよくわからないから勉強したくない
などだ。

よくわからないからという理由で放置するのはほんとにもったいないと個人的には思う。
わかっていながらも僕自身にもこういった傾向はある。

それくらい受け入れるという技術を手に入れるのは難しいことだ。

ただ、認めたくないものを面白がれるようになればどんな素晴らしいことが起こり得るだろう?

先ほどのドラムの例えでいうと
ロックのドラムをジャズドラムの視点から掘り下げることも可能になるし、
その逆も然り。

ジャズドラムとロックドラムの違いをいろんな曲から分析できるようになってくる。

ドラマーにとってはいろんなジャンルのドラムを勉強しておいて損はないしむしろ面白くなる材料になる。

そしてそれをできるようになるために認めてこなかったジャンルを勉強し、自分のものとして落とし込んでいく。


自分が知らないジャンルを一から聴き漁っていくのはもちろん苦痛でわからないものが詰まっているのだけど、そこを分かろうとする面白さも慣れてくれば楽しめるようになってきたりする。

ドラム以外の楽器を中心に聞いたりメロディー楽器(ピアノやサックスなど)を中心に聞いてみたり全体的に聞く時にそれぞれの楽器の音の勢いや盛り上がりはどうなっていってるのか??

自分なりに噛み砕いてそれを踏まえて実際に演奏してみる。

それで何度も失敗をする。

そういう中でたまーーに何度かだけ自分なりに良いと思えるものがでてくる。
その時の喜びに違い感情はたまらないものがある。

僕のドラムは千回くらいのあれも違うこれも違うを繰り返して一メートルだけ前に進んでいく。
今までもこれからもこれの繰り返しだ。



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