見出し画像

気まぐれ相馬旅 Part2 (+火力発電所)

先日の旅行記の続き。

実はこの日は3月17日だったのでその朝は震度4程度の地震があって割と揺れた。なにせ仙台に住んでいるので地震は慣れているがコンテナホテルが揺れるというのは初めてだったので割とビビった。まぁ揺れが収まった途端に普通に二度寝したけど。

朝早く宿をチェックアウトしてどこかに行こうと思っていたが結局9時半くらいまで寝てしまった。ちなみに二度寝した後の目覚めは最高に良かった。

そんなわけで相馬市といえば海だろうと勝手に連想したのでそこに行こうと考えた。海沿いに向かって、スマホも見ずに標識のみを頼りに果てしない道を走っていたらとあるスポットに辿り着いた。

松川浦湾付近の海岸沿い
文字島

松川浦湾のすぐ近くにあるのはとても小さな2つの浮島。
あまり検索しても詳しい情報は出てこなかったので詳細は分からないがおそらく両島とも「文字島」である。
相馬市観光協会の情報によればこの島の穴のように見える部分は江戸時代にこの周辺で製塩が行われていた名残なんだそうだ。
自分としては真昼間で景色が良いなぁなんて浅い感想しか湧かなかったが、どうやらここは日の出日の入りが美しいとのことなので来る人はその時間帯を狙うといいかもしれない。
ちなみに電車や徒歩で来れるような場所ではないので、チャレンジャーを除きアクセスは車かバイクに限る。

自分は通り過ぎただけで行かなかったが、この周辺はいちご農園が複数あるようでいちご狩りができる場所があるので足を運んでみるのもありだと思う。子連れ、家族、学生等で訪れている人が沢山いたので結構良いスポットだと推察される。

原付で走っていて自分はあるものが目に留まった。火力発電所の煙突である。こういうの見ると現場に行きたくなる。巨大な発電所や化学工場は近くに行って見たいという謎趣味だが、理解者は多分ほとんどいない。
誰得情報ではあるが、ここで今回自分が接近した火力発電所を簡単にまとめてみる。福島県の発電事情の一部が垣間見えるかと思う。

①福島天然ガス発電所

発電設備は2基
燃料は天然ガス

福島ガス発電株式会社が運営し、2020年4月に1号機、同年8月に2号機が運転を開始した比較的新しい発電所である。以下運営会社のウェブサイトから情報を抜粋。
燃料:LNGを気化した天然ガス
発電方式:ガスタービン・コンバインドサイクル方式(以下GTCCとする)
出力:2基の合計で118万kW
発電熱効率:約61%
GTCCの説明はここでは省くが、火力発電の熱効率を高めるこの技術は日本が世界でもトップクラスを走っている。ちなみにこれを石炭に応用した技術がIGCCである。

②相馬共同火力発電 新地発電所

こちらも設備は2基のよう
発電所のバイオマスサイロ、木質ペレットを輸入して混焼しているようだ

東北電力と東京電力の共同出資によって設立された相馬共同火力発電株式会社が運営する比較的古い石炭火力発電所である。(1号機は平成6年7月、2号機は平成7年7月に営業運転開始) 以下運営会社のウェブサイトから情報を抜粋。
燃料:輸入石炭を主要燃料に海外産の木質ペレットを混焼
出力:2基合計で200万kW
燃料の調達先:石炭→オーストラリア、インドネシア、カナダ等
       木質ペレット→カナダ、中国、オーストラリア
やっぱり燃料は分散調達が基本である。

③相馬エネルギーパーク発電所

気のせいか一番音がうるさかったかもしれない

相馬エネルギーパーク合同会社という会社が2018年から運営している発電所。以下会社のウェブサイトより抜粋。
出力:112,000kW
燃料:石炭、木質ペレット (最大混焼比率約30%)
発電量:一般家庭約23万世帯分
他の発電所と比較してウェブサイトに載っている情報が少ないのはやや残念。なお、2021年2月13日に発生した福島県沖が震源の地震で発電所が損傷したことにより電力供給の余力が逼迫した、、、なんていう出来事が記憶にあるかもしれないが、その損傷した発電所はこれのようだ。

さて、発電所のまとめがやたらと長くなってしまった。
これらの大規模な火力発電所が3つも相馬港付近に密集しているのにただただ驚いた。東北のかなり広い範囲に送電しているようだ。

ここでやっと帰路に向かうわけだが、流石に腹が減ったので海鮮丼のいい店を探して何か食べてから帰ることにした。

頼んだメニューの名前を忘れてしまった

「ごはん処 はる」
店員さんがとても親切で海鮮丼の味も大変素晴らしい。ドライブ中に寄り道すると満足いく食事ができると思う。個人的にとてもおすすめできる店。

食事後は特にどこにも寄らず真っすぐに仙台の家に帰った。
特にオチはない。

相馬旅 完

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?