田中りゅうすけ

小さな塾で講師をしています。 noteでは「俺の理想の街のリアル」をテーマに、 ショ…

田中りゅうすけ

小さな塾で講師をしています。 noteでは「俺の理想の街のリアル」をテーマに、 ショートショート小説を書いています。 理想だけでなく「リアルな葛藤」を表現できたらなと思います。 ショートショート以外では、自分の身に実際に起こったことや感じたことを日記として書き留めています。

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    2016年に、57日間だけシアトルに留学しておりました。 何か特別なことがあったわけではなく、至って普通の留学でしたが、できるだけ鮮明に書き記したいと思います。

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なぜ「ラーメンズ」が好きなのかを敢えて言語化

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「好きな芸人は?」と聞かれたら、私は必ずラーメンズの名を挙げる。

ラーメンズとは、日本のお笑いコントユニットで、
メンバーは小林賢太郎さんと片桐仁さんの2名。

「どういうところが好きなの?」と言われても今までは言語化できなかったが、
せっかくnoteで書くことが習慣化してきたので今のうちにできる限り文字にしておこうと思う。
基本的に私は何に対しても「好きに理由なんてない」なんてロマンチックなこ

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「なぜ私は小説を書くのか」を敢えて言語化

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私は趣味で小説を書いています。別に書籍化を狙って書き始めたわけではなく、

職場で「田中くんは文才がある」と褒められた

という極めて単純な理由でスタートした、私の「小説家人生」。

当時の職場は言語を扱う仕事だったので社員さんたちは文章を書くのが非常に上手かったのですが、そんな人たちにちやほやされたものですから、図に乗って小説まで書き始めてしまったというわけです。

初めて書いた小説は『謎ルール

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「この芸人さんが好き」ではなくこの芸人さんの「あのフレーズ」が大好き5選

「この芸人さんが好き」ではなくこの芸人さんの「あのフレーズ」が大好き5選

こんにちは。田中りゅうすけです。

「俺は何でこの芸人さんが好きなんやろ?」と考えてみました。何か他人にに説明できるような理由を…と悩んだ結果、「圧倒的に頭に残るフレーズがある」というのが理由の一つだと言うことに気が付きまして、こんな記事を書くことになりました。
「好き」にもいろいろがありますが、今回は「私が日常生活で思わず口ずさんでいる言葉」という基準で、漫才師のフレーズを選定したいなと思います

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「うれしいすぎるよ展」に行ってきた。

「うれしいすぎるよ展」に行ってきた。

友人たちと行ってきました。
我々が攻め入って分け入ったのは大阪会場。

これ、分かるわ…。
実家でイッヌを散歩させてる時、
すれ違う中学生たちがよく言ってくれてました。

私、夏が終わる頃が大好きで仕方ないんです。8月29日ごろ?夏休みの終わりって、何となくいいじゃないですか。月見バーガーが始まる季節って夜はちょっとひんやりしてて、「そろそろパーカー出さなあかんなぁー」なんて言いながらコオロギが鳴

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【ショートショート】本屋の奥に

【ショートショート】本屋の奥に

2024年5月15日。

読書好きな石川光太郎は、先週できたばかりの大きな書店にいた。
光太郎は毎週水曜日と日曜日がオフで、妻が仕事に出ている水曜日は1人で行動することが多い。本を愛する光太郎は、自宅から車で10分ほどの場所にこれほど大きな本屋ができたことに大喜びである。

大型連休明けの最初の1週間を終え、いつもより少し疲れを感じている光太郎。ゆっくり本でも読んで疲れを癒そうと考えていた。

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「みんなと同じ」の安心感とその中毒性

「みんなと同じ」の安心感とその中毒性

ある平日。
私は仕事が休みで、
自宅から電車で30分ほどの都会にいました。

脱毛サロンへ行き、その後は書店でゆっくりと面白そうな本を探し、結局「今持っている星新一を全部読み切ってから新しいのを買おう」と思い店を出た時、ちょっとした焦燥感が。

その正体はよく分からず、何に対して焦っているのだろうと思いながら向かった先はスターバックスコーヒー。
大好きなカフェモカを飲みながら星新一の『盗賊会社』を

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【ショートショート】お花屋さんにて

【ショートショート】お花屋さんにて

「淳、お久しぶり!大学時代お世話になった研究室の倉橋先生が2023年度末で退職されるから、お祝いがてら飲み会をしないか?」

2024年2月。
松笠淳(まつかさ・じゅん)は大学時代の友人である近藤空介(こんどう・くうすけ)からメールを受け取った。

「久しぶり!是非行きたい!お誘いありがとう」

淳と空介は大学を卒業した2020年3月以来、連絡を取ることすらしなかった。
大学では同じバスケサークル

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【ショートショート】タクシー代は授業料

【ショートショート】タクシー代は授業料

2024年4月13日、22時32分。

遅番の仕事を終えた石川光太郎は、会社の向かいにある有料駐車場に停めた愛車へ乗り込んだ。

「あ、やべぇ」

光太郎はカバンの中身をひっくり返したが、大事なものが入っていないことに気付いた。

「財布がない…」

スマホケースには常に運転免許証を入れているため道路交通法違反は免れたが、クレジットカードや現金は全て財布の中にあるため、駐車場から出ることができなく

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【140字小説】タクシー代は授業料

【140字小説】タクシー代は授業料

「お疲れっしたー」と退勤していつも車を停めている有料駐車場へ行くと財布がなかった。

タクシーを呼んだ。
妻に連絡し家に着いたら、
財布を持って出てきてもらうことに。
運転手さんが色々な話をしてくれた。
わずか15分だったが、気持ちがスッキリ。
タクシー代、悔しい出費だけど意味のある3800円だ。

※フィクションではありません。この記事を書く本の1時間前、本当に起こった話です。

【140字小説】受験戦争の遺産

【140字小説】受験戦争の遺産

姉妹校の米国の生徒から手紙が来た。

日本の生徒たちにコピーを渡し、
それを読み聞かせる教師の私。

読み終わった後

「さ、授業に入るか」

と私が言うと、1人の生徒が立ち上がった。

「先生!設問が配られてません!あと、解答と解説はもらえらないんですか?」

ポケモンの対戦のヌルゲー化によるNewポケモンスナップ再燃

ポケモンの対戦のヌルゲー化によるNewポケモンスナップ再燃

「Newポケモンスナップ」
2021年4月に発売されたNintendo Switchのソフトですが、今になって急にハマってしまいまして。
詳細はこちらを↓

理由ははっきりあるんです。
「ポケモンSVの厳選や努力値のヌルゲー具合に嫌気がさし、『ポケモンは戦わせるものではなく愛でるもの』という結論に達した」からです。

とにかく「ポケモンが可愛い」という原点に立ち帰りたかったということで、3月後半か

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【普通の青年の普通の留学】シアトル留学日記②

【普通の青年の普通の留学】シアトル留学日記②

さて、前回の記事ではまだホームステイ先にすら着いておりませんので、到着したところから。

ホームステイ先はシアトルから少し離れたRentonという街。まさに「閑静な住宅街」でございます。

また後の記事で話しますが、写真がないんですよ。色々ありましてねぇ。大変だったよ。

スリランカ出身の老夫婦と共に、8週間を過ごすことになりました。
ホームステイ先の人とうまくいかなかったらどうしようと本気で心配

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【ショートショート】久しぶりの「良いボール」

【ショートショート】久しぶりの「良いボール」

「え!今から行く!」

爽やかな9月の空の下で大きな声を出したのは、20歳の村井京(むらい・きょう)。

「お前、しばらく連絡がなかったと思ったらそんなことになってたのかよ…」

小さな声で呟きながら、車を走らせる。向かう先は高校の同級生の石川光太郎(いしかわ・こうたろう)の家だ。

(ピンポーン)

「はーい、あら京ちゃん。ありがとうね。あの子、3日間ベッドから出なくて。あ、今降りてきたかしら」

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【普通の青年の普通の留学】シアトル留学日記①

【普通の青年の普通の留学】シアトル留学日記①

2016年1月から3月まで、私はアメリカ合衆国ワシントン州のシアトルに留学をしていました。
突然その時にあったことを色々と鮮明に思い出したので、脳内から消えないうちに書き綴ろうと思います。
まぁ、
「普通の青年が普通に留学して普通に勉強しただけ」
なんですけども、そういう方が今後海外でお勉強される方の参考になりやすいのかなと。
変にぶっ飛んだ話は、手本にはならんですよ。

てなわけでスタートです。

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昔作った曲と今の私

昔作った曲と今の私

2016年の秋ごろに作った曲が、急に出てきました。

歌詞を載せます。

『僕の日曜日』詞曲:田中りゅうすけ

君に届けたい 歌があるんだ

朝日が差し込んで 穏やかな風が吹く
「そうか、今日は休みか」って体を起こす
コーヒーメーカーのスイッチを
入れるのが合図さ
さぁ僕の日曜日が始まる

特に行くとこもないし、掃除でもしようか
今日こそはいらない服を捨てるぞ

こんな平凡な休日こそ
僕が欲しかっ

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【ショートショート】水族館とパティシエ

【ショートショート】水族館とパティシエ

2022年7月。

「はぁ…」

通葉市(つばし)の西井戸町で有名なケーキ屋「洋菓子たかはし」の店長を務める高橋銀次郎は、通葉市立水族館の休憩スペースでため息をついた。

「2号店なんて出すんじゃなかった…」

銀次郎は2020年に製菓の専門学校を卒業した後、通葉市北東部に位置する西井戸町で小さなケーキ屋を始めた。
その味はすぐに町中に広がりケーキ作りが追いつかないほどの人気を博し、2年経った20

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