田中りゅうすけ

「俺の理想の街のリアル」をテーマに、 ショートショート小説を書いています。 「理想の街…

田中りゅうすけ

「俺の理想の街のリアル」をテーマに、 ショートショート小説を書いています。 「理想の街」だけど、幸せなことばかりではなくて。 「小さいけどリアルな葛藤」も表現できたらなと思います。 ショートショート以外では、自分の身に実際に起こったことを日記として書き留めています。

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  • 私の旅行記

    旅の記録。日帰りも含みます。

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    私が書いたショートショート小説をまとめました。

  • 140字小説

    Xに投稿した「140字小説」を、こちらにもアップロードしています。

  • シアトル留学日記

    2016年に、57日間だけシアトルに留学しておりました。 何か特別なことがあったわけではなく、至って普通の留学でしたが、できるだけ鮮明に書き記したいと思います。

  • 毎週ショートショートnote

    田原にかさんの「毎週ショートショートnote」に参加した作品を載せています。 是非お読みください。

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なぜ「ラーメンズ」が好きなのかを敢えて言語化

「好きな芸人は?」と聞かれたら、私は必ずラーメンズの名を挙げる。 ラーメンズとは、日本のお笑いコントユニットで、 メンバーは小林賢太郎さんと片桐仁さんの2名。 「どういうところが好きなの?」と言われても今までは言語化できなかったが、 せっかくnoteで書くことが習慣化してきたので今のうちにできる限り文字にしておこうと思う。 基本的に私は何に対しても「好きに理由なんてない」なんてロマンチックなことを常に言っている。 「何故好きなのかは別に他人に説明する必要性は全くない」と思

    • 「うれしいすぎるよ展」に行ってきた。

      友人たちと行ってきました。 我々が攻め入って分け入ったのは大阪会場。 これ、分かるわ…。 実家でイッヌを散歩させてる時、 すれ違う中学生たちがよく言ってくれてました。 私は夏が終わる頃が大好きで仕方ないんです。 月見バーガーが始まる季節って夜はちょっとひんやりしてて、「そろそろパーカー出さなあかんなぁー」なんて言いながらコオロギが鳴き始めるのを聞いて。 月見バーガーは食べたことないんですけどね。 ちょっと自慢です。かまいたちじゃないよ。 写真は途切れちゃってますが、性格診

      • 【ショートショート】本屋の奥に

        2024年5月15日。 読書好きな石川光太郎は、先週できたばかりの大きな書店にいた。 光太郎は毎週水曜日と日曜日がオフで、妻が仕事に出ている水曜日は1人で行動することが多い。本を愛する光太郎は、自宅から車で10分ほどの場所にこれほど大きな本屋ができたことに大喜びである。 大型連休明けの最初の1週間を終え、いつもより少し疲れを感じている光太郎。ゆっくり本でも読んで疲れを癒そうと考えていた。 「ひえー、立派だなぁ。いくらでも時間を潰せそうだ」 ワクワクしながら奥へ進む光太

        • 「みんなと同じ」の安心感とその中毒性

          ある平日。 私は仕事が休みで、 自宅から電車で30分ほどの都会にいました。 脱毛サロンへ行き、その後は書店でゆっくりと面白そうな本を探し、結局「今持っている星新一を全部読み切ってから新しいのを買おう」と思い店を出た時、ちょっとした焦燥感が。 その正体はよく分からず、何に対して焦っているのだろうと思いながら向かった先はスターバックスコーヒー。 大好きなカフェモカを飲みながら星新一の『盗賊会社』を読んでいたのですが、小説の中に 「AIのようなものに『私に適切な趣味をお与えくだ

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          お花屋さんにて

          「淳、お久しぶり!大学時代お世話になった研究室の倉橋先生が2023年度末で退職されるから、お祝いがてら飲み会をしないか?」 2024年2月。 松笠淳(まつかさ・じゅん)は大学時代の友人である近藤空介(こんどう・くうすけ)からメールを受け取った。 「久しぶり!是非行きたい!お誘いありがとう」 淳と空介は大学を卒業した2020年3月以来、連絡を取ることすらしなかった。 大学では同じバスケサークルに所属し、研究室も同じ。 履修する授業もかなり似通っており、大学時代のかなり長い

          お花屋さんにて

          【ショートショート】タクシー代は授業料

          2024年4月13日、22時32分。 遅番の仕事を終えた石川光太郎は、会社の向かいにある有料駐車場に停めた愛車へ乗り込んだ。 「あ、やべぇ」 光太郎はカバンの中身をひっくり返したが、大事なものが入っていないことに気付いた。 「財布がない…」 スマホケースには常に運転免許証を入れているため道路交通法違反は免れたが、クレジットカードや現金は全て財布の中にあるため、駐車場から出ることができなくなってしまった。 最寄り駅までは徒歩35分。モバイルICカードはスマホにインスト

          【ショートショート】タクシー代は授業料

          【140字小説】タクシー代は授業料

          「お疲れっしたー」と退勤していつも車を停めている有料駐車場へ行くと財布がなかった。 タクシーを呼んだ。 妻に連絡し家に着いたら、 財布を持って出てきてもらうことに。 運転手さんが色々な話をしてくれた。 わずか15分だったが、気持ちがスッキリ。 タクシー代、悔しい出費だけど意味のある3800円だ。 ※フィクションではありません。この記事を書く本の1時間前、本当に起こった話です。

          【140字小説】タクシー代は授業料

          【140字小説】受験戦争の遺産

          姉妹校の米国の生徒から手紙が来た。 日本の生徒たちにコピーを渡し、 それを読み聞かせる教師の私。 読み終わった後 「さ、授業に入るか」 と私が言うと、1人の生徒が立ち上がった。 「先生!設問が配られてません!あと、解答と解説はもらえらないんですか?」

          【140字小説】受験戦争の遺産

          Newポケモンスナップに、今更ハマったよ。

          「Newポケモンスナップ」 2021年4月に発売されたNintendo Switchのソフトですが、 今になって急にハマってしまいまして。 詳細はこちらを↓ 理由ははっきりあるんです。 「ポケモンSVの厳選や努力値のヌルゲー具合に嫌気がさし、『ポケモンは戦わせるものではなく愛でるもの』という結論に達した」からです。 とにかく「ポケモンが可愛い」という原点に立ち帰りたかったということで、3月後半から毎日のように写真を撮りまくっております。 今日の撮れ高を自慢させてください

          Newポケモンスナップに、今更ハマったよ。

          【普通の青年の普通の留学】シアトル留学日記②

          さて、前回の記事ではまだホームステイ先にすら着いておりませんので、到着したところから。 ホームステイ先はシアトルから少し離れたRentonという街。まさに「閑静な住宅街」でございます。 また後の記事で話しますが、写真がないんですよ。色々ありましてねぇ。大変だったよ。 スリランカ出身の老夫婦と共に、8週間を過ごすことになりました。 ホームステイ先の人とうまくいかなかったらどうしようと本気で心配しておりましたが、このご夫婦は本当に素敵な方でした。 留学生のプライベートを大切

          【普通の青年の普通の留学】シアトル留学日記②

          【ショートショート】久しぶりの「良いボール」

          「え!今から行く!」 爽やかな9月の空の下で大きな声を出したのは、20歳の村井京(むらい・きょう)。 「お前、しばらく連絡がなかったと思ったらそんなことになってたのかよ…」 小さな声で呟きながら、車を走らせる。向かう先は高校の同級生の石川光太郎(いしかわ・こうたろう)の家だ。 (ピンポーン) 「はーい、あら京ちゃん。ありがとうね。あの子、3日間ベッドから出なくて。あ、今降りてきたかしら」 光太郎の母は心労のせいか、年齢より老けて見えた。 (あんなに綺麗な人だった

          【ショートショート】久しぶりの「良いボール」

          【普通の青年の普通の留学】シアトル留学日記①

          2016年1月から3月まで、私はアメリカ合衆国ワシントン州のシアトルに留学をしていました。 突然その時にあったことを色々と鮮明に思い出したので、脳内から消えないうちに書き綴ろうと思います。 まぁ、 「普通の青年が普通に留学して普通に勉強しただけ」 なんですけども、そういう方が今後海外でお勉強される方の参考になりやすいのかなと。 変にぶっ飛んだ話は、手本にはならんですよ。 てなわけでスタートです。 空港を出るところからいきますか。 当時24歳でしたが、搭乗手続きの時に既に泣

          【普通の青年の普通の留学】シアトル留学日記①

          昔作った曲と今

          2016年の秋ごろに作った曲が、急に出てきました。 歌詞を載せます。 『僕の日曜日』詞曲:田中りゅうすけ 君に届けたい 歌があるんだ 朝日が差し込んで 穏やかな風が吹く 「そうか、今日は休みか」って体を起こす コーヒーメーカーのスイッチを 入れるのが合図さ さぁ僕の日曜日が始まる 特に行くとこもないし、掃除でもしようか 今日こそはいらない服を捨てるぞ こんな平凡な休日こそ 僕が欲しかったものじゃないかな こんな何もない時間こそ 僕が求めてたものかもしれない 朝日

          昔作った曲と今

          【ショートショート】水族館とパティシエ

          2022年7月。 「はぁ…」 通葉市(つばし)の西井戸町で有名なケーキ屋「洋菓子たかはし」の店長を務める高橋銀次郎は、通葉市立水族館の休憩スペースでため息をついた。 「2号店なんて出すんじゃなかった…」 銀次郎は2020年に製菓の専門学校を卒業した後、通葉市北東部に位置する西井戸町で小さなケーキ屋を始めた。 その味はすぐに町中に広がりケーキ作りが追いつかないほどの人気を博し、2年経った2022年4月、通葉市で最も人口の多い通葉口(つばぐち)駅前に2号店をオープン。 し

          【ショートショート】水族館とパティシエ

          【毎週ショートショートnote】ルールを知らないオーナメント

          2023年12月。 今日通葉市(つばし)に引越ししてきた石本藍良(いしもと・あいら)は、荷物の詰まった大量の段ボールの中からたくさんの枝の模型を取り出した。組み立て式の大きなクリスマスツリーだ。 藍良にとって、クリスマスツリーを飾るのは人生で初めてのことだ。 今まで厳しい両親に勉強だけをさせられ続け、世の中の楽しいことを何も知らなかった。 見るに見かねた藍良の母の妹である聡子が黙って藍良を連れ出し、子育てのしやすい通葉市へ転居したというわけだ。 「わーい!ツリーだ!3歳

          【毎週ショートショートnote】ルールを知らないオーナメント

          神戸の北野に行った。(3/3)ベンの家

          さて、神戸は北野の旅行記のラストです。 1本目と2本目はこちら。 「ベンの家」とは何かと言いますと、冒険家ベン・アリソンさんのコレクションを意識した、動物の剥製の博物館のようなところです。 本当に剥製だらけでした。 虫の剥製もありますので、苦手な方はご注意ください。 この記事には虫は載せませぬ。ご安心を。 挨拶代わりのバイソンちゃん。 デカかった。とにかくデカかった。 顔面だけが壁にかかっています。 異様な光景。 ハクトウワシ?かな?私、猛禽類大好きなんです。 近づく

          神戸の北野に行った。(3/3)ベンの家