見出し画像

2024年5月16日(木)|【悲報】キャベツ1玉1000円超え

こちらキャベツ1個なんと税込み1026円と書いてあります。「もう止まらない…ごめんなさい!!」と書いてあります。

「ごめんなさい!」と店が謝るほど値上がりしているのが春キャベツ。

キャベツパニック|引用文

タイトルに付けられたキラーワード「キャベツパニック」と、青果店のスタッフが値札の紙の隙間に書き込みしたのであろう「もう止まらない…ごめんなさい!!」に免じて、キャベツ高騰に関する難癖は差し控えることにしよう。ありがたく思え。

「・・・いや、なんでそんな偉そうやねん」


どうも僕です。

「誰だよ」というツッコミが今にも聞こえてきそうだ。“お決まりの流れ”で始めたような振る舞いだが、こんな始まり方を僕は一度もやったことがない。

ていうか、正直に言うと、書き出しが一番頭を悩ませる。リズムに乗り始めたら、勝手に手が動いてくれるんだけどねぇ…。

でも、不思議と、腰は重たくないタイプかな。始まり方に難航したとしても、「なんとかなるさ。へーきへーき」と思えるタイプ。これは、過去の黒歴史記事を膨大にUPしてきた賜物と言えるのかも。何事も“継続は力なり”である…。なんてネ!

「テイルズ・オブ・リバース」のマオの「なんてネ!」風に言ってみたのだが、絶望的に似合ってなくて、泣いた。


「はよキャベツについて語れや」

お叱りを受けたので書いていきたいと思います。

キャベツ高騰のニュースは、母から聞いた。

僕は、日頃、ニュースは見ない。気になる情報しか調べないタイプ。朝の情報番組とか昼のワイドショーとかも見ない。

まぁでも、水卜麻美が出てた頃の『ヒルナンデス!』と『スッキリ』は見てたな。水卜ちゃん目的で。けど今の『ZIP!』は見てない。好きじゃなくなったわけじゃない。生活リズムの兼ね合いとか、優先順位の問題とか、諸々が重なってるのであろう。

僕は、日頃、買い物にも行かない。現在は実家暮らしということもあって、買い出しに行くことも、家族の付き添いでスーパーに行く、とかでも無い限り、滅多に行かない。

自分で言うのもなんだが、完全に“穀潰し”の身分である。何の足しにもならないが、穀潰しであるという“カルマ”を背負っている思いなら、誰にも負けないと自負している。もう一度言う。何の足しにもならないが。

母から「キャベツが1000円を超えた」という話を聞いて、僕は、友達と「餃子の王将」に行って、野菜炒めを食べている時のことを思い出した。

友達は「この野菜炒め、キャベツ、芯のトコばっかやわ〜。ハズレやなあ」と言った。確かに、言われてみれば、芯に近いところばかり入っていた。分かりやすく言うと、緑色の部分が見当たらない。白色の部分ばかり入っている。

僕は、言われるまでは、特に気にすることなく、食べていた。「キャベツに対する認識能力で負けたかぁ…。」と、勝ち負けで争っても何の足しにもならないのに、物思いに耽っていたことを鮮明に記憶している。

友達は、口では「ハズレやなあ」と言いつつも、普通に食べていた。それも、美味しそうに食べていた。嫌々食べている感じはまるでなかった。僕はその様子を見て大変気持ちが良かった。

食べっぷりが良い人は、男女問わず、良い人に見える。たとえ悪い人だったとしても、“裏切られて悔いなし”と心の底から思える。それぐらい、彼の食べっぷりは清々しかった。

また、野菜炒めに対する物言いはそれっきりで、他の食べ物に関する感想や、たわいない雑談など、ご飯を食べている間、終始、楽しいひとときを過ごすことが出来た。僕は、そんな友達を持てたことを誇りに思うと同時に、見習うべき点が沢山あるなぁと感じた。


・・・といった回想に耽りながら、母の「キャベツが1000円超えたってよ」の問いかけに答える形で、僕は、「そういや王将の野菜炒めに入ってるキャベツも芯のトコばっかやったわ」と返した。

僕の返しに対して、母は「そうやろうなぁ。もやしでかさ増しとかせんとなぁ」と言った。僕は「確かに」と同意した後、「芯に近いトコは野菜炒め用と決めてるのかもね。葉っぱの部分は回鍋肉に使うとか」と付け加えた。

僕の返しに対して、母は「野菜炒めやもんな。キャベツが絶対必要ってわけじゃないしな」と言った。僕は「そうそう」と相槌を打った後、「いつもだったら捨ててるトコも使ってる可能性もありそう。これだけ高いと余さず使いたい、みたいな…。」と付け加えた。

僕の返しに対して、母は「アハハ。それはどうなんやろう。わからんけど」と言った。僕は「かさ増しにはなるやん?」と返した。母は「まあなあ」と言いながら温和な笑みを浮かべていた。その表情を見て、そろそろ会話を打ち切る頃合いだな、と判断した僕は、リビングを後にした。


「ガチャ」「ガタン」「ガチャン」

自室に入って、一人になる。

(キャベツ1000円超えかぁ…。)

キャベツを使用した飲食店の存在が次々と脳裏に浮かんでくる。あの店も困ってるんだろうか。この店も困っていそうだ。各々、対策に躍起になっているんだろうか…。

(・・・ハッ!)

そこで僕が思い出したのは「鳥貴族」だった。確かあの店は「キャベツ盛り(お代わり無料)」という破格のサービスを打ち出していた。僕もこれまで大変お世話になってきた。否、現在進行形で、大変お世話になっている。今も、メガサイズの酒と無料のキャベツで、どれだけ酔わせてもらってることか…。

“金は無いが酒は飲みたい”
“宅飲みも良いが外飲みもやりたい”

そんなワガママな学生の悩みに応えてくれたのが「鳥貴族」だった。店側からしてみればいい迷惑だっただろう。声を大にして言えることでもないが、当時の僕は、酒量が入れば入るほど、話し声のボリュームがバカになって、まるで、パチンコ店に居るかのようなテンションで、大声で下世話な話に興じていた。それも、金も大して使わないのに、である。

横のテーブルに居た、女子会らしき飲み会のギャル風の女性に、白い目で見られていたのに気付いてしまった瞬間は、おそらく死ぬまで忘れることはないだろう。「ゆうちゃみが睨んだらこんな顔になるのだろうか?」みたいな顔をしていた。僕は気付かないフリをしながら「リザードンの何が魅力的かっていうとさぁ〜!」と、蛮声を張り上げながら、初代ポケモントークに勤しんでいた。


・・・といった回想に耽りながら、「鳥貴族」の公式サイトに飛んで、「メニュー」のページを開いて、「スピード」のジャンルを開いて、「キャベツ盛り」の欄をチェックしてみた。

「どれどれ・・・」
「ドキドキするなぁ・・・」

「・・・・・・」

「・・・・・・・・・・・・」

鳥貴族|メニュー|スピード|スクショ

「♪♪♪♪♪」(BGM:ハイパーユニオン)

「フウ!フウ!」
「フウ!フウ!」
「フウ!フウ!」

「やっぱり!」
「鳥貴族が!」
「ナンバーワン!」

「やっぱり鳥貴族が!?」
「やっぱり鳥貴族が!?」

「やっぱり鳥貴族が!?」
「やっぱり鳥貴族が!?」

「やっぱり鳥貴族がナンバーワン!」
「やっぱり鳥貴族がナンバーワン!」

「C!H!I!C!K!E!N!」

「ト〜リキ!」

めでたし、めでたし。


【P.S.】

鳥貴族好きの広島東洋カープファンの悪ノリが発動してしまいました。申し訳程度にリンクを貼っておきましたが、訳が分からなかったら、華麗にスルーしてください。

悪ノリは隙あらばガンガンやります。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?