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イソップ童話「虚飾で彩られたカラス」について

見た目の大切さって、どこまで重きをおくべきかいつも考えてしまうたつやです。
中身が大事。でもそこに辿り着く前に見た目も大事。難しい問題なんですよね。

今回は、イソップ童話の中でも見た目についての物語である「虚飾で彩られたカラス」についてお話しようと思います。

真の価値と自己受容の重要性を教える物語らしいのですが、僕はちょっと違う見解も持ってます。

「虚飾で彩られたカラス」の物語は、神様が、もっとも美しい鳥を次の神様に任命すると言ったことから物語が始まります。
カラスは御存知の通り真っ黒なので、他の鳥たちの美しさに劣等感を感じてしまうわけです。

そこでカラスは、他の鳥たちが落とした羽を拾い集め、自分自身を着飾って虚飾を施したわけです。
結果、神様はカラスの美しさを認めたわけですが、他の鳥たちから非難を浴び、虚飾を剥奪され、最終的には神様からも選ばれなかったというお話です。

この話は要点を3つにまとめるのは難しかったですが、今回も3つにまとめてみました。

1つ目は、自己受容と自己価値観についてです。
カラスは、自分は真っ黒だから美しくないと決めつけ、他の鳥たちに劣等感を抱いていました。

でも、自分自身の黒さを美しいと感じ、ありのままの姿で神様の前に立つことができていれば、もしかしたら一番美しいと選ばれていたかも知れません。
結果は変わったかも知れません。それくらい、自分を信じることって大事です。

2つ目は、真の美しさとはなにかという点です。
カラスは外見にこだわり、虚飾による美しさを真の美しさと感じたため、自身を色鮮やかに虚飾しました。

でも、神様に見られていたのは、本当にそんな見た目の美しさだったのでしょうか。
虚飾が悪いわけではなく、美しさを追求しようとしたカラスの心の美しさが、本当は評価されていたんじゃないのかなって思います。

3つ目は、努力や工夫の尊さです。
この話では、虚飾することは悪で、カラスはもっと自分自身を受け入れるべきだというメッセージがこもっているように感じました。

でも、僕は美しくなろうとするカラスの努力や創意工夫をもっと見てあげたいと思うんです。
内なる美しさなんてわかりません。見た目の美しさも、ひとそれぞれ好みがあります。

だったら、頑張って美しくなろうとしたカラスの心は、きっと美しく尊いんじゃないのかなって思うんですよね。

着飾ることが悪ではないし、自分を信じられないなら信じられるくらい自分を虚飾してもいいじゃないのかって僕は思います。

それで自信がついて、堂々と生きられるのなら、僕はそれも大切な要素だと思うんですよね。

ということで、本日のまとめです。

イソップ物語「虚飾で彩られたカラス」は、真の価値と自己受容の重要性を教えてくれる物語でした。

自分自身を受け入れ、他の人との比較から解放されることで、本当の価値に気づくという話だと思いますが、僕は虚飾を悪だと断定することを好みません。

自分がより自信を持つために努力と工夫を凝らしたカラス、とてもかっこいいと思ってます。

ありのままを受け入れて自己受容できることも当然大切ですが、そこからさらに上を目指すという思考も、もちろん大切だと思ったので、こういう見解を書かせていただきました。

受け取り方って、色々ありますからね。
そんな一面の共有でした。
ご拝読いただき、ありがとうございました。

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