うえぽん

毎日note更新中。舞台俳優、お笑い芸人です。ここではちょっと不思議なお話や妄想やエッ…

うえぽん

毎日note更新中。舞台俳優、お笑い芸人です。ここではちょっと不思議なお話や妄想やエッセイや、不器用な恋バナのようなものを書いております。フォローいただけると喜びます。

マガジン

  • 不器用な男女の恋の物語

    僕のnoteより、恋の話セレクションです

  • 探偵神宮寺マキヒコ

    探偵小説パロディシリーズです

最近の記事

  • 固定された記事

自己紹介数え歌

そう言えばちゃんと自己紹介をしていなかったなと思ったので、今更ですがゼロから自分のことを書いてみようと思います。 一応、本業はお笑い芸人をやっておりまして、都内のお笑いライブや、あとはたまにお芝居なんかにも出演したりしております。 恥ずかしながら芸人だけでは全然食っていけてないので、二足のわらじで色々と副業もやりつつ活動しています。 なかなかお笑いライブにも出づらい状況になってきた中、何かやれたらと思って始めたのがこのnoteで、三日坊主になるかなとも思っておりましたが

    • 永遠に美しく

      魔女の愛していた竜人族の男を私は殺した。私は魔女を愛していたからだ。竜の返り血を浴びた私は不老不死となり、魔女は想い人を殺した私に復讐するために私を殺す方法を探し始めた。愛する人が私を殺すために生きている、それはまるで愛のようだった。 魔女は私を殺すためのあらゆる方法を試した。私を炎で焼き、水に沈め、雷を落とし、切り刻み、毒を盛った。けれども私は死ななかった。古今東西様々な文献を読み漁った魔女はやがて古い魔道書の中にある一文を見つける。完全なる幸福を手にした時に不老不死の呪

      • ネバーエンディングストーリー

        昔書いた小説たちのことを思い出した。まだ小学生の頃、ノートにシャーペンで書いた物語。途中で飽きて、展開に悩んで、もっと面白そうな新しいネタを思いついて、未完成のまま放り出した物語。そんな物語がたくさんあるなぁと思い出した。 こういうのは設定を考えている時が一番楽しいものだ。勇者が魔王を倒しに行く物語。魔王軍の設定だけは一生懸命考えた。火水土風の四大元素を司る魔王軍四天王……ぐらいならまだいい。八鬼衆、十傑集、十二魔天。多ければ多いほど良いとばかりに名前とか特長とか必殺技とか

        • 五月病

          五月病とは、新しい環境に適応出来ずに無気力や無関心などの状態になる症例を言う。新年度の4月に環境が大きく変わった新入生や新社会人が、ゴールデンウィーク明けに発症することが多かったことから、日本では五月病と呼ばれるようになった。 これは適応障害の一種であり、急速な環境の変化に起因する心因性のものであると考えられてきた。しかし今年2月、米ミスカトニック大学のマンソンジュ教授の研究チームが、五月病を発症させるウィルスを発見したという論文を発表した。それは人類のほとんどが生まれつき

        • 固定された記事

        自己紹介数え歌

        マガジン

        • 不器用な男女の恋の物語
          293本
        • 探偵神宮寺マキヒコ
          7本

        記事

          小屋入りの朝のソネット

          ドキドキワクワク 小屋入りの朝 ギシギシミシミシ 大荷物 稽古の日々に 想いを馳せて あとは本番 がんばるぞ これが私の 生きる道なの ドキドキソワソワ 小屋入りの朝 背筋を伸ばして 行ってきます

          小屋入りの朝のソネット

          自分だけど自分じゃないの

          小さい頃から何かを書くのが好きな人だった。ノートに絵を描き、小説のようなものを書き、詩を書くようになった。見た映画の感想を書き、ネットが普及しSNSなんてものが生まれると、日常や小ネタを書き流し、ブログを書いたりするようになった。こうやって自分の書いたものが残っていて面白いなと思うのは、その時その時の自分の考えが残っているということだ。 人は変わるものだ。それは良いことでも悪いことでもない。昔の自分の考え方や感性は自分のものだけど今の自分とは違う。そんな自分だけど自分じゃな

          自分だけど自分じゃないの

          ある隣人の話

          ・稽古帰りの電車で隣り合わせた女性2人。聞くとはなく聞こえてしまった会話の内容から察するに、ホスト帰りの2人組のようだった。どうやらかなりの額をぶっ込んでいるらしい。「今日は40万で……」という会話の断片が聞こえた。僕の勘違いであって欲しいとつくづく思うが、その金額は、『今日のお会計』だった可能性が高い。恐ろしいことだ。 ・田舎から出てきてもう25年にもなるが、今回初めて、隣に住んでいる人を認識している。50〜60くらいのおじさんで、新聞屋さんか何かなのだろうか、どうも夜働

          ある隣人の話

          ソーセージと洗濯バサミ

          ソーセージと洗濯バサミは、付き合い始めてから1年になりました。洗濯バサミに一目惚れをしたソーセージが熱心にアプローチをして2人の交際は始まりました。2人はとても愛し合っていました。 1周年の記念日に、2人はお互いにプレゼントを用意していました。ソーセージは洗濯バサミのために、洗濯バサミの大好きなゾンビ映画『死霊のえじき(Day of the Dead)』のHDリマスター版スペシャル・エディションのブルーレイをあげました。洗濯バサミはとっても喜び、ソーセージにお礼のキスをしま

          ソーセージと洗濯バサミ

          妖怪の棲む部屋

          朝、米を炊こうと思ったら、いつも米びつのそばに置いてある1合軽量カップが見当たらない。そんな変なところに持っていくはずがないのに。あちこち探したけれど結局見つけられず、仕方なく湯のみ茶碗で目分量で計って米を炊いた。きっとキッチン周りの小物を隠す妖怪の仕業だ。 我が家には妖怪がたくさん棲んでいる。よくいるのは『靴下片一方隠し』だ。脱いだ靴下、洗濯して干しておいた靴下、何故か片一方だけがなくなってしまう怪奇現象。それは大抵、靴下片一方隠しの仕業だ。靴下片一方隠しは年老いてしわく

          妖怪の棲む部屋

          まったり願望

          ゆっくりまったりゴロゴロと過ごすデートがしたい。 どちらかのお家か、どこか旅行先の旅館か、ラブホのフリータイムでもいい。何をするでもなくゴロゴロと寝過ごしながら何でもない話をする。そういう時間を過ごしたい。 関係がまだ始まりたての時、デートというのは張り切って頑張ってしまいがちだ。どこかに出かけ、一緒に楽しい時間を過ごす。そのために計画を練る。それはとても良いことだ。それはとても素敵なことだ。でもそういう時期を経て、頑張らなくてもいい関係になった先、『何もしない』デートが

          まったり願望

          いい国つくろう鎌倉幕府

          歴史の勉強で、何かの年号を暗記することほど無駄なことはないようにも思うが、それでも我々が小中学生の頃は一生懸命に覚えたものだ。語呂合わせで覚えた年号を今でも記憶している人も多いのではないだろうか。中でも、1192年、「いい国(1192)つくろう鎌倉幕府」でお馴染み、鎌倉幕府の出来た年は割と皆覚えている年号のひとつだと思う。 歴史は史実ではあるが、研究が進んだり新たな発見があったり、常にアップデートされている分野でもある。鎌倉幕府の成立についても研究が進み、1192年ではない

          いい国つくろう鎌倉幕府

          諦めの自分史

          人生は諦めの繰り返しである。夢を諦め、成功を諦め、恋を諦め、勝利を諦め……大小様々な諦めを重ねて人は生きるものだ。人生を振り返ることは諦めを振り返ることと言ってもいいかもしれない。 演劇をやるために上京してから、大学の演劇学科の最初の授業、先生は最初に、「演劇で稼ぐことは諦めなさい」と言った。演劇で食っていけるのは極わずかな人たちだけ、ほとんどの人たちはバイトをしたり他に仕事を持ったりして続けている、と。夢を追う若者に現実を伝えただけなのかもしれない、そう言うことでなにくそ

          諦めの自分史

          簡単節約術

          通勤定期券を1ヶ月で購入し、定期券が切れるのに合わせて有給休暇を使って翌日からまた定期券を買い直す。すると定期券の期限が毎月1日ずつ後ろに延びていくことになる。これを繰り返せば単純計算で年間12日、実際には日曜日やGW、お盆や正月などの大型休暇も重なるので、上手くやりくりすれば年間約1ヶ月分の交通費を節約することが出来る。 もう10年以上も前に知人から聞いた節約術だが、随分とみみっちいやり口だなぁと思った記憶がある。とは言え定期1ヶ月分、年間1〜2万円分の節約になるのだと考

          簡単節約術

          竜の眠る洞窟で

          村を離れた僕は、竜が眠る洞窟に逃げ込んだ。村の皆は誰も近寄らない洞窟。ここなら追っ手も来ないだろう。入り口に張られたロープをくぐって入った洞窟の奥で、僕は伝説のまま静かに眠る竜を見つけた。 それは小山のように大きな竜だった。背中には何本も鍾乳石が重なり合って生え、元々の鱗がどんな色だったのかを推し量るのも難しかった。一体どれくらいこうして眠っているのだろう?しかしそれは確かにまだ生きていて、風穴を抜ける風のような寝息がゆっくり静かに洞窟に響いていた。伝説によればこの竜は、か

          竜の眠る洞窟で

          毎日おもしろいイェイ

          相変わらず淡々と毎日更新を続けていて、あとちょっとで1200日になる。いよいよとんでもない数字になってきたなと驚く。 こう毎日書いていると当然毎日書いてきた分が残っているわけだが、割と自分でも読み返している。古い記事をスキしてもらって読み返したり、アクセス解析ランキングから読み返したり、そういえば前にこんなことを書いた気がするぞと検索して読み返したり、移動中の電車の暇つぶしに読み返したりしている。ここでは何度か言及しているけど、自分で読んで本当に全部面白いなと思う。世の中に

          毎日おもしろいイェイ

          お花屋さんのお仕事

          花屋の営業の仕事をしている。専門に扱っているのはスタンド花、特にお店の開店祝いの花に関しては業界最大手であり、その中でも私はトップ営業マンのひとりであるという自負がある。 お店の前に著名人の名前で『祝・開店』と銘打ったスタンド花が出ているのを見たことがあるだろう。簡単に言うとあれは99パーセント『ヤラセ』だ。お店が自分でお金を出して、著名人の名前を借りて花を出している。お店側の予算、業態、地域の客層など様々な条件に応じて、ちょうどいい著名人の名前を提案させていただくのが私の

          お花屋さんのお仕事