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『ライトニング・フィールド 稲妻の平原』 ウォルター・デ・マリア

1977年にニューメキシコ州の砂漠の一帯に作られた『ライトニング・フィールド(砂漠の平原)』。1マイル×1kmの範囲に400本のステンレス製のポールが220フィート間隔で格子状に設置された巨大なランド・アートだ。

ランド・アート (land art)とは、岩、土、木、鉄などの「自然の素材」を用いて砂漠や平原などに作品を構築する美術のジャンル、またはその作品のこと。(Wikipediaより)

『ライトニングフィールド』の鑑賞者は、間近で闇を切り裂く凄まじい光と轟音を体感することとなる。

作者は1935年10月1日 - 2013年7月25日)は、アメリカ・カリフォルニア州出身の彫刻家、ウォルター・デ・マリア(1935年〜2013年)。

デ・マリアは60年にニューヨークへ移住し、以後、新進彫刻家として活躍した。特にインスタレーション作品を数多く創作している。

インスタレーションとは、空間全体を作品として鑑賞者に体験させる現代美術の表現手法のひとつ。

『ライトニング・フィールド』の狙いは実のところ落雷を間近で体験することが主眼ではなく、整然と並べられた無数のポールとふぞろいな自然のなかに身を置くことだという。

日の出や夕焼けの時間帯になると、光を反射したポールの先端が輝きだし、形容しがたい不思議な空間を創り出すといわれる。

だがやはり、夜空を引き裂く青い稲妻の美しさや雷鳴の深い響きに強く惹かれてしまう私としては、ぜひ一度、間近で落雷が落ちる瞬間を見てみたいと思ってしまう。

ちなみに稲妻ではないがデ・マリアの不思議な作品は香川県の直島「地中海美術館」でもみることができる。

《タイム/タイムレス/ノー・タイム》(2004)


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