15.専任教員はつぶしがきかなければならない
1.純粋アカデミアとは異なる、今大学教員に求められること
社会人大学院生のころ恩師の中邨章先生は、「大学教員はつぶしがきかなければならない」とおっしゃった。多くの教え子の面倒を見て専任教員として送り込んできた先生の実感だと思うが、当時は大学教員になるつもりはなかったので聞き流していた。
しかし自分が大学教員になり、さらに副学長という立場になってみてその意味が良く分かった。それは自分の専門以外にどれだけ周辺の科目を教えることができるかが決定的に大事だということである。アカデミ