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【推しの子】【の】真実 天津甕星と星野アイ ツクヨミとアマテラス マキャベリズムとカミキヒカルとスタンフォード監獄実験


寒さが肌を突き刺す季節がなかなか去ってくれません。今日この頃です。皆さんはいかがお過ごしでしょうか?しっかりと暖房を付けて寝るときは厚着をして凍えないように体調を管理しましょう。


ハイ、今回の考察ではわりと真っ直ぐな捻りの無い【推しの子】考察をして行きたいと思います。
主観的で、少々長いですが、へこたれず読んで貰えれば幸いです。

ハイハイ…皆さん見たでしょうか?138話の最後。
ネタバレ注意

ヘッ!ネタバレ!




カミキヒカルがまともに出歩いとる?! 138話


このようにカミキヒカルさんが本格的に裏で手を引いている状況が続いております。

隣の花はラナンキュラスか? いや…はて

意味ありげと置かれる花は、一見薔薇のように見えますが、高千穂地方に良く栽培される『ラナンキュラス』では?!という考察を一人で声高く上げておりましたが、葉っぱの形からして普通にバラです。
ラナンキュラスオレンジの花言葉は『秘密主義』

花言葉は赤坂作品ではキーなのでちゃんと拾って置くことを念頭にします。

11本の薔薇は最愛
黒いバラはあなたはあくまでも私の物

この類推する二つの事柄から、の推察でしたが杞憂っぽいです。

とまぁ…花言葉はこの辺で終了して

今回は推しの子を神話辺の神髄を妙境にまでもっていってくれるgoogle先生の力をお借りして推し進めていけたらと思います。

まず言いたいのは神話的な要素を含ませている以上、それになぞらえたストーリーでなければ意味が無いということですね。
ただの言葉遊びや酔狂でツクヨミやアマテラスという単語を出すわけはありません。

推しの子は、神話を元に大枠を作られていることを今一度確認してください。

①アマテラスとアメノウズメとツクヨミとアマツミカボシ


まず、物語の最初に登場する神
太陽の神様 『アマテラス』です。
推しの子内でも登場する『岩戸隠れ』のきっかけを作るちょい危ないメンヘラ神です。
岩戸に隠れたアマテラスを誘き寄せる為に、皆をエンタメの渦に引き込んでテンションをぶちあげパーティーゴッドにしたのが
芸能の神 『アメノウズメ』です。
献身の塊、羞恥心の蒸発、意外とバイオレンスな神様でしょう。
パーティーゴッドに絆され、アマテラスが岩戸を開くまでがワンセットですね。
アメノウズメは星野アイを愛していると言及されてはいますが、両者含め登場はしておりません。

アマテラス目線 【ワタシも混ぜて…】
アメノウズメ目線 


ハイ、ここまでで出てきたところを確認すると。
星野ルビーは幼少期、アマテラスの化身を自称します。
何の因果関係があるかは未だ不明ですが、アマテラスと同じように左目の神話的な歴史事象と合致する部分がある両者。詳細は分からず。

そして次に登場を果たすのは、アマテラスの妹『ツクヨミ』です。
豊穣を司る月の神様であり、アマテラスとスサノオノミコトの間で狭苦しい思いをしている中間管理職系の自己主張弱めの神様。
夜の神というだけに、神話での記述もかなり少なくおとなしいです。神話でも少し意地悪でコミュ障なかまってちゃん。
五穀豊穣の神様、運命を司る神様などなど。
あっさりとしているのは間違いないです。

皆大好きロリ神

一方で星野アクアはツクヨミと縁があり、彼女との意志疎通回数が一番多いですね。
アクアには右目に星が、ツクヨミは右目から生まれるという因果があります。

ツクヨミに関しては分かっていることが多く、受肉した人間の身体を間借りしていること。
生きた人間に数秒だけ乗り移ることができる。
これは、成人の人間に乗り移ることはできない為に赤子からやり直さなければ肉体を得ることができないという事を表している?
月姫のロア的な感じ…?

なぜかアクアやルビーに協力的で、とにかく神出鬼没。これはなんらかの術的な要素を含んでいる可能性あり。

『太陽』『月』ときて、空にあるモノを思い浮かべますが、『星』も忘れてはいけません。
星野という名字や、星の眼『スター効果』、芸能界のスターなど。
赤坂作品においても、『星』は多数登場する要素とも言えます。【白銀会長は子供の頃、星博士になるのが夢だった。】

日本神話における星の神様は『天津甕星【アマツミカボシ】』です。
アマツミカボシはまつろわぬ神【従わぬ神】という要素が神話上では語られる事が多い神様です。
孤高の存在、誰もが憧れるスターなどその名に恥じない一匹狼。
そして誰に従わなかったのか?
それは『アマテラス』なのです。
高天原の神々は、地方の鬼神を悉く従わせる【ぶちのめす】ことでこの世を平定しましたが、最後の最後まで粘っていたのがこの『アマツミカボシ』。

そして、なんといっても重要なことは、神話上の解釈を拡大するとツクヨミはアマテラスと対立しているととれること。
ツクヨミは解釈はままあれ、太陽に最初に逆らった神とも言えます。
故に二人は昼と夜に住み分けてお互いを拒絶するようになったというお話ですね。
追放されたツクヨミは太陽の出ない夜を支配するようになったなどなど。

ここら辺は解釈の違い一致を招く要素ですが…このまま続けます。

つまり、『アマテラス』に対して最初に対抗し追放されたのが『ツクヨミ』最後まで対抗したのが『アマツミカボシ』となります。

星野アイが、芸能の神に愛された存在であることは原作にて言及されることですが。
星野という家柄からして、『アマツミカボシ』の加護を受ける存在のような気もしないでもありませんね。
『ツクヨミ』と『アマツミカボシ』が結託するのは、『アマテラス』という存在の共通の敵を持つもの同士ありえる話ではないでしょうか。【もちろん比喩的な寓話的な話です】

ーーーーーーーーーーーーーーーーーー②つまり、この物語は神々の代理戦争の話なのです!!
ーーーーーーーーーーーーーーーーーー

二度目の登場

皆まで言わせてもらいます。

注目!

【推しの子】の『の』は、『月』と『星』を表していますよね?
つまり、『ツクヨミ』と『アマツミカボシ』の推しの子とも解釈できます。
そして、【】の意味はそれよりも巨大な『太陽』を表している。
暗闇【太陽『月』『星』太陽】暗闇
というわけです。
そして…この瞬間に何が起こるかといいますと…

日食です。


こういう…



日食とは、言わずもがなですが。太陽を月が覆い隠す瞬間です。

そして…この日食こそが神話で語られる
『天岩戸隠れ』のそのものなのです。

日食=神話の岩戸隠れ
なのですが、それ以上に『月』が『太陽』を食べる
ことから、『ツクヨミ』が『アマテラス』に勝利する瞬間とも言えます。

そして、その表紙でほくそ笑みを浮かべる『星野アイ』と『ウサギ』
アイは星の神の加護を受けた存在で
ウサギはツクヨミの神使(シンシ)です。

ここまでくれば『アマテラス』の加護を受けた人物は誰でしょうか?
もちろんこの人 『カミキヒカル』でしょう!

怪しさがカンストしているカミキヒカル



カミキヒカルとは、神の光。
即ち、高天ヶ原を照らす光を表しているとも言える。
つまり、アマテラスの加護を受けた家柄の人間ともとれますね。

もうここまで来たら『カミキヒカル』がラスボスで押し通すしかないでしょう。
なので、カミキヒカル=アマテラスという解釈で良いと思います。

④ここで、代理戦争についてお話します。
推しの子という作品は、神々の代理戦争と銘打ちましたが、そう捉える以外にやりようがありません。

カミキヒカル と星野アイの子供が、星野ルビーとアクア。
彼らはアマテラスでもあり、アマツミカボシの家系を継ぐ者ともいえます。【もちろん比喩ですが】
なので、ルビーがアマテラスの化身を自称してもなんらおかしくは無いのです。そして、アマツミカボシの家系でもあるので、コミュ障ツクヨミが彼ら二人にだけ接触したのも伺えます。

では、カミキヒカル【アマテラス】は何がしたいのでしょうか?
カミキヒカルの目的は『芸能界の征服』【この世平定】と考えるのが普通だと思います。

カミキヒカルが『15年の嘘』に協力的な行動を取っているのは、彼の芸能人生に取ってプラスと捉えているからという外ありませんね。

『15年の嘘』を公開すれば、世間の反応はどうなるでしょう?
カミキヒカルという人物は未成年で劇団ララライにて性的行為の被害者となり【法廷強姦な為】、星野アイを妊娠させるが拒絶された腹いせに計画的にアイを謀殺する。
その過程で一人の医師の殺害も含まれている。
他にも成人後の片寄ゆらの殺害。証拠は有る可能性。
裁判で彼を裁くことはできないとのことなので、社会的な死を与えるというアクアの目論見は、アクアの思い通りならばカミキヒカルの余裕は嵐の前の静けさと言えますね。

カミキヒカルにはこの状況を覆す『カード』を所有していると考えて間違いないでしょう。

③ カミキヒカルの隠しカードとは何だろうか…。

まず、カミキヒカルは芸能界にいるので週刊紙などが簡単に顔出ししてしまう可能性が高い。
イケメンの犯罪者というのは、普通のイケメンよりもファンが付きやすいという性的倒錯の心理が存在します。これを『ボニーとクライド症候群』や『ハイブリストフィリア(犯罪性愛)』と呼ばれる心理です。
なので、カミキヒカルはこの映画のヒットによって批判と同時にそれ以上に『ファン(奴隷)』が付きます。

カミキヒカルという人物は、心理的な枠組みでは
おそらく『マキャベリズム(権謀術数主義者)』に相当する人間だと思われます。
これは赤坂作品では良く登場する人格の一つであり、『四ノ宮かぐや』はその代表例とも言えますね。

そして…マキャベリズムの代表例とされる人物が歴史上に存在して、恐らくカミキヒカルは 『チャゼーレボルジア』をモデルに作られたような人物ですね。

チャゼーレボルジア 1457~1507 

ボルジア一族は、中世と近世のはざまで揺れ動くルネッサンスの時代。その頃、イタリアはまだ統一国家の形ではなく、ベニス共和国、ミラノ公国、フィレンツェ共和国、ローマ(教皇領)、ナポリ王国などの5大勢力に分かれて、互いに牽制し合っていた時代だった。 その中で、ローマのバチカン宮殿に君臨し、神の名の元に恐るべき策謀を繰り返して、数多くの人間を殺害した血塗られた法王一族があった。 人々は、彼らのことを毒蛇の一族と呼んで忌み嫌った。彼らに邪魔と思われた人々は、短剣や毒殺による暗殺によって、次から次へと闇に葬られていったのである。
 史上最悪の法王 

ボルジア一族は、権謀術数主義の代表的な一族とされ、その悪行はカミキヒカルを越える悪行の数々を行った貴族でした。
特に、法王となってからはライバル枢機卿(法王の候補)を毒殺して回り、(この毒はカンタリジンと言います)その財産を没収し力を付けていきますが、最後は暗殺用のの毒を使用人が間違えて渡し飲んでしまい転落を迎えます。ボルジア一家の物語はめっちゃくちゃ面白いので、興味があれば是非とも知って欲しい。

チャゼーレボルジアは、ボルジア家最盛期におけるロドリゴボルジア(アレクサンドル六世)法王の長男であり実の妹である、ルクレシアボルジアに恋慕を抱いている歪んだ人間でした。
チャゼーレはルクレシアに色目を使う男を次々と権謀術数の限りを尽くし殺害していきます。
しかし、妹であるルクレシアには拒絶され自身も暗殺用の毒を、使用人が間違えて渡して飲んでしまいその後は転落人生を送ります。

ルクレシアボルジア

これはカミキヒカルの行いにも通ずる部分が各所あり、『15年の嘘』の星野アイ役を勤めるはずだった片寄ゆらを殺害して、星野ルビーをアイ役に据えることを企み成功します。カミキにとって、『15年の嘘』の成功を邪魔する要素は多分にありますが星野ルビーを据えて置く方がヒットする可能性が高いのでこれは後押ししたと捉えるべきでしょう。

話が横路に反れましたが、要するにカミキヒカルには『15年の嘘』がヒットすることに対して積極的な立場をとっています。

カミキヒカルのカードとは一体何かという話でしたね。
それは、恐らく星野ルビーを手に入れることではないでしょうか?

④ スタンフォード監獄実験




アクアは15年の嘘ではカミキヒカルを演じています。
お互いに好き合う二人が、別れる物語。
しかし、星野アイは別にカミキヒカルを嫌っているという描写が無い。寧ろ好きである可能性もある。

そしてカミキヒカルは、アクアではなくルビーに執着している。

もしもカミキがルビーを手に入れるのであれば、それはアイという役柄にのめり込みカミキを愛していると自分を錯覚させるほど倒錯して貰うしかない。

俗にこれをスタンフォード監獄実験の心理といいます。

スタンフォード監獄実験とは、スタンフォードで看守と囚人という役柄を提示された役者が役にのめり込み看守が囚人に暴力を振るうようになったという心理倒錯です。
これは俳優にも通じ、恋人関係を演じた俳優同士は結婚するパターンが多いのもこの心理が影響しています。

カミキヒカル
カミキヒカル

⑤カミキヒカルのカードとは、『星野アイ』が『カミキヒカル』のことを好きであるという証拠。
かもしれない。



なぜ星野アイとカミキヒカルは別れることになったのか?
それは、ララライ内での『未成年同士の性行為』の発覚。では無いだろうか。
ララライで未成年と成年の性行為が発覚すれば、それは犯罪なので存続している事に違和感を覚える。
つまり、ララライで起きた問題とは『星野アイ』と『カミキヒカル』の性行為と妊娠の発覚である可能性がある。
推しの子開始時点で、アイはララライを辞めさせられている可能性もある。

それならば結構な合点がいく。
例えば、カミキヒカルと星野アイは普通に連絡取り合うことができるような関係性。
これはアイドルという立場上仕方がなく別れることになったが、別に嫌っている訳ではない。

しかし、アイドルという仕事に対して真摯になっていくにつれてアイは子供を隠し通すことを決めた。
ララライの関係者にとってはアイとカミキヒカルの子供は堕胎した者だと思っていたが、子供を産んでいることは知らない。

アイドルと家族欲求の狭間で揺れ動くアイを尻目に、拒絶されたと嘆くカミキヒカル。
ララライによって、芸能界の評価を人質に取られ身動きが取れなかったカミキヒカルの思考は好き放題やっているように写る星野アイの殺害へと変遷する。

星野アイはカミキヒカルのことを愛してはいるものの、家族を守るためにカミキヒカルとの関係を絶っている。
これが真実であるとすれば、星野ルビーはカミキヒカルをどう思うだろうか?

ルビーは自分の家族に同じように拒絶された存在な為、カミキヒカルに同情を抱いてしまうかもしれない。星野アイそっくりな少女に微かにも愛情を抱いてもらう、それだけでカミキヒカルは充分なのかもしれない。

その為に、ツクヨミはアクアに対して『これは悪手』だと言った?
もしもルビーがカミキヒカルを殺害することを目的としたままでいれば、例え真実が明らかになっても目的は変わらないから。
しかし、感情にブレが起きてしまうとそれは不完全になる。

こうなってしまえば、カミキヒカルはある種の被害者とも取れる立場に立たされる。
しかし、アクアにとってそれは些末な事。
カミキヒカルを殺害する以外に、アクアは納得のいく落とし所を見つけられない筈だろう。

ここまでいけば、星野アイやカミキヒカル、アクアを狂わせたのは芸能界という在り方そのものとも取れなくもないようになります。

⑥最悪なパターンは、カミキヒカルをアクアが殺害し自ら命を絶つ。


そして、残された星野ルビーは悲しみにくれますが芸能界においては注目の的になりうる存在として認知される。
芸能界を照らす太陽を独占して、
【星野ルビー】(ツクヨミとアメノウズメとアマツミカボシの推しの子)が世界を照らすアマテラスとなる。
という悲劇的な終わり方。

これは流石に無いと言わざるを得ません。
赤坂アカ先生は、ハピエン主義者だと思っているのでそんな後味の悪い物語は書かないでしょう。
僕は好きですけどね。

最後にルビーが大人になって子供を産み、その赤ん坊の目が黒い星になっていたら、最高です。【歪み】

少し、目がくらくらするのでここで終わりにしたいと思います。
乱筆失礼!PS、この話…なんかどっかでしたような気がしないでも無いですが、聞いたことがある方は是非コメントへGO!してください。

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