誰もが誰かに飼われているこの場所で、反逆の狼煙はあがらない。 心の壊れた少年達は、今日もまた仮面を被り、外へ出る。同じ仮面を被った者たちのいる所へ。 少年達は、同じ仮面を被った者同士殺し合う。 やがて少年達は、仮面に取り込まれ、人間ではない何かに成ってゆく。 彼らは知らない。仮面のない世界を。 ただ、知らないだけなのに。