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FIREを読んでみた。経済的自立を目指そう!

Financial Independence Retire Early

最近ちょこちょことネットで見かけるFIREという言葉、自分が暮らしていくのに充分な資金を貯めて仕事を辞めて経済的な自立を目指すライフスタイルを指します。私自身は一部の選ばれし者や変態だけができる超ストイックな生き方なのかなと思っていました。
ただ実際にこの本を読んでみてその思い込みが消えて、かなり真面目に考え直す機会となりました。
著者のグラント・サバティエ氏は25歳で貯金ゼロから5年かけて125万ドルの資産を築いているのですがそのために必要なことややったことがかなり詳細に解説されています。

本書のざっくりした構成

個人的にこの本から私が読み解いた主な構成です。

1、自分がFIREするのに必要な金額を計算してみる。

・自分の生活費を知る。(家計管理をしっかりと行う)
・1年分の生活費の金額を25年分として目標値として定める。
・自分の資産状況、負債状況を的確に把握する。

2、収入を上げる。

・自分の会社と昇給の交渉をしてみる。(アメリカなので当たり前の文化らしい。日本ではかなり厳しいと思う。)
・副業をして収入を稼ぎ出す。

3、資産運用でお金を増やす。

・全米株インデックスファンドと債権インデックスファンドを組み合わせるなどして若いうちからお金を増やす用に努力する。
・不動産投資をするなどして不労所得を得て生活費を工面したりして投資に回す。
・非課税口座を活用した資産運用を活用して極力投資資産の運用益を回避する。
・税制をよく理解してなるべく投資の利益を保護しよう。

4、現役生活からFIREへの移行戦略

・投資資産の切り崩しは株価の成長率よりも少なめに見積もって取り崩すこと。
・FIREした後の時間の使い方、生き方についてきちんと考えておくこと。
・お金に縛られずに家族や友達を大事にすること。

5、FIREを目指す上での注意点

・とにかく貯蓄率を上げる。副収入で稼ぐ。これらは資産運用に回す。
・買い物をする際にはとにかく吟味する。自問自答を繰り返して無駄なものは買わない。
・副業で稼ぐときに必死になりすぎて体調を崩したり、友達を失ったりする。これには気をつけなければいけない。

私自身はこんな内容が頭に残りました。500ページ近い内容となりますがどの章もとにかく内容は濃くて参考になるものでした。

本書の内容を実際にやるにあたって。

FIRE本はアメリカの投資と税制に即して書かれていますので僕みたいな日本に住んでいる人には一部参考になりにくい部分がありますが、不思議なことにアメリカの年金制度や企業型拠出年金制度などは日本にも同じような考え方の制度が存在しています。
そして投資を行う際には日本からだとドル円のリスクが伴いますのでこの点の注意事項も要確認です。

僕もFIRE計画を立ててみました。

僕自身もこの本の内容に触発されて今の資産状況と年収、そして今後の投資の方針を見定めてみました。

自分がFIREに必要な金額

年間の生活費270万円 × 25年 = 67.5百万円

自分がある程度趣味や旅行にお金を使いつつ首都圏の比較的利便性の良い街に住んだ場合に必要な金額をもとに想定してみました。もちろんこれは試算であって実際にこうなるという可能性も低いと思います。現在34歳で妻子もいない僕がこの先ずっと独身でくたばるという前提での試算なのでご注意ください。

今の僕がFIREするために必要な時間

FIRE本に書かれている不動産投資や副業ビジネスなどは自分にはできる気がしないので今働いている会社でのお給料がある程度昇給しつつ、今行っているつみたてNISA、確定拠出型企業年金、自分で積み立てている全世界株の三つが年率5%で推移して複利を産んでいった場合にどうなるかを計算してみました。
具体的な数字を出すのは差し控えますが、目標とする金額に到達する年齢は48歳で今から14年後ということがわかりました。

最後に

資産運用という言葉が出てきた時点で胡散臭い、面倒臭いと思って避けてしまうのは誰もが経験があると思います。僕自身もそうでした。
ただ、ある時から自分の生活費をざっくりと家計簿にまとめ始めました。最初は自分の無駄遣いに目を覆いたくなるような状況でしたが、毎月給与明細と睨めっこしつつ、クレジットカードの引き落とし明細を付き合わせて月末に残る金額をぶつけていくうちに、もっとお金を残したいという欲が生まれてきました。
なのでこのFIRE本に書かれている家計管理のアドバイスについてはとても自分ごととして腹落ちする内容でした。
ぶっちゃけて言うとこの本を読んだ人や自分自身が最速でFIREできるとは全く思っていません。でも、自分のお金に少しでも注意を払う時間を増やすことで一生のうちでお金に困ると言うことはなくなるはずです。これだけは自信を持って断言できます。※そんなお金持ちじゃ無いけど。
この本を手に取った人がちょっとでもお金の管理に興味を持って暮らしがちょっとでも楽になってお金の心配事が減ることを願っています。


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