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【商品考察】WealthNavi for AEON CARD ~異次元の少子化対策としてのNISA対応ロボアド(案)~

ファンドラップをコア資産にできるかを、検証するために深堀しているので、岸田NISA対応のロボアドにも興味を持った。

NISA対応のロボアドは、現時点ではWealthNaviしか選択肢がないようだ。WealthNaviは、岸田NISA対応を明言している。
今後、政府が銘柄などの制約条件を改悪しなければ、24年から使える。

松井証券が採用しているアドバイス型タイプでは、NISA対応の投信も組み込めるが自動運用はしない。

現在試行しているTHEOへ岸田NISA対応の予定を質問したが、現時点未定の回答だった。
THEOへ質問して再認識できたが、投資一任ラップ口座で、リバランスを頻繁にするラップ口座では、リバランス時に簿価が累積されていく可能性があるので、簡単な話ではないようだ。

THEOは、WealthNaviより投資する銘柄数が多いので、NISA対応は難しいのかもしれない。

WealthNaviの社員は、元々約半数がエンジニアらしいので、岸田NISAの特性をいかしたロジックを開発してくれるに違いない。

アラカンには、残された時間が少ない。
身銭を切って、WealthNaviを今年から試行しておこうと考えた。

WealthNaviの口座開設は、インターネットから、本人確認資料を提出し、自宅で簡易書留を受け取った後、入金すれば開始される。
のべ4日間で手続きは完了した。


WealthNavi の現在のユーザー分布が面白い。

ユーザーの推移は、宣伝効果もあり、きれいな右肩上がりで、

60歳以下が90%、リスクレベル4以上が70%

これは対面ファンドラップと真逆だろう。
10年後がどうなるか楽しみだ。

元々は、2020年に資産残高1兆円を目指していたが、
まだ7,000億だ。


イオンはお好きですか?


私はイオンの株主だけど、70点ぐらいの評価。
特にシステムやルールが変なものが多くて使いにくい。

でも昨年の株主懇親会にリモート参加してアンケートを回答したら、トップバリュ詰合せセットが当たったので、評価を10点アップした。

WealthNaviは提携先により、サービスが異なる。
サービス間の移行はできない。

WealthNavi for AEON CARDは、WealthNavi 初、投資一任初のカード積立対応だ。口座は、WealthNavi内に開設される。
AEON CARD版と直販版とは、フィー長期割引有無や対象キャンペーンなど多少差がある。
長期運用するなら直販版が良いだろう。

今回は以下の理由から、WealthNavi for AEON CARDで始めることにした。

・AEON CARD積立で、カードランクを上げたい。
(ゴールドカードにすることで、イオン銀行Myステージのスコアを加算し、普通預金の金利0.1 % をキープしやすくする。楽天銀行のさらなる改悪に備える。)
・今年は、少額積立向きの相場だと考えた。為替も落ちついてきた。
・WealthNaviのIR情報を確認し、現状と今後の方向性を理解できた。
・ロボアドNo1のWealthNaviを通じて、研究中のラップ口座への知見を高めたい。

これまで、
WealthNaviを利用しなかった理由は、単に嫌いだったから。
・WealthNaviの名称、ロゴが好みではない。
・CEOの創業エピソードが、綺麗すぎて嘘っぽい。
・CMしすぎ。金融機関と提携しすぎ。
・中身が普通のETFのみ。
・オンラインセミナーの講師が好みではない。

SBIグループは、好みでないので、SBIがFOLIOと組んだことで離れた(??)ことには、好感した。

FOLIOは予測を大胆に反映するロボアド。興味はあるが、逆に怖い。


今回は、

開始理由 > 嫌い度

なったので、試行することにした。


理想の終着点としては、

ロボアドをNISAで運用しながら、
フィー負担が他の売買で還付される特定口座で運用したいが、

NISA対応WealthNaviでは、相殺できる売買ができない。

THEOは、NISA対応ロボアドではないが、
日興証券の特定口座内なのでフィー負担を相殺できる売買を発生させられる。

もし売買での譲渡益が年間50万円あれば、
資産残高1,000万円の年間フィー10万円分を還付できる。
ちょっと悩ましいのが、
資産残高が増えると、それ自体はうれしいことだが、
年間フィーが増え、売買での譲渡益も増やさないとフル還付できない。。。

少なくとも、
ロボアドのフィーはクレイジー!
の評価も少しは変わるだろう。

現時点では最適解がないけれど、1歩進めてみた。


資産運用2.0とは?


念のためにCEOが出している本も読んだ。

CEOは第一印象と、キャリアも含めて、
私の好みタイプではないので避けてきた。

「資産運用2.0」とは?
将来、退職金や年金に頼れない「働く現役世代」が、世界と時間を味方につけて身を守る資産運用

やっぱり、定義、内容からして、センスないなあ。
WealthNaviさん、だいじょうぶかな?

2018年出版のコロナ前の本で、
無力な投資家が、上から目線で言えるようなことでもないけれど。。。

投資でたった5つしか失敗していないの??
と大いに心配になる。

特に創業エピソードは、何かの対談番組でも聞いたが、あと付けで、意図的に再構成しているブランドストーリーに見えてしまう。
疑いすぎかもしれないが、この点が一番引っかかる。避けていた原因だ。

本の冒頭に詳しく書かれているのだが、

奥様のご両親と、CEOのご両親で、退職後の資産に10倍差があったというもの。

10倍差があって何が問題なのか理解できない。
親世代の時代背景もある。為替変動もある。
四季が美しい日本で暮したご両親と、銃や戦争におびえながら(??)アメリカで暮らすのと、元々異なる条件で比べられても理解できない。
奥様のご両親の家庭環境の条件も異なるはずだ。

だから、あと付けの気配がする。

1つ言えるのは、CEOのご両親の資産が10倍だったら、相続で大きな遺産を手に入れられたかもしれないけれど。

この創業エピソードを、直接聞ける機会があればと思う。

本の内容は投資本としては特筆する部分がなく、WealthNaviのIR説明資料の方が面白かった。エンジニア集団らしく理系風で取説のような感じがした。

でもWealthNaviを、リスクをとって創業されたことは、ほんとうに素晴らしい。創業本としては参考になる。

1点だけ書くとすると、
プライベートバンカーについての記載の中で

プライベートバンカーにとって最大の栄誉は、今の世代だけでなく、その子や孫へと、世代を超えて資産運用を任されること

の部分は、共感した。
プライベートバンカーでなくとも、親として、子や孫の資産運用に関われることは、最大の喜びではないかと思う。


口座開設し、システムを使用した感想は、

簡素

のひとこと。

本の中でも、CEOがプログラミング教室の中で着想したような記載があったが、よく言えばシンプル、悪くいえば素人感満載。

クレジットカード積立のWealthNavi口座への入金日は選べず、クレジットカード積立設定をした日で決まるという変な仕様だ。
先にクレジットカード積立入金日を決め、入金日によりクレジットカード引落日を決める方が自然だ。
FAQもわかりにくく、まだまだこれから改善の余地が多く残された仕組みの印象を持った。

こういう感覚は、やはり実際に使わないとわからないと思う。
現在のところ、総合的に見て長期継続はなしと思う。


成長と分配のNISA対応ロボアド


WealthNavi のミッションは、
「働く世代に豊かさを」
だけど、

「次世代に豊かさを」
について考察してみる。

人生100年時代を、
家族300年時代として、
タイムスパンを伸ばし、ロボアド活用を考える。

大まかなシナリオは以下だ。

iDeCoの投資可能期間がさらに延長されると、恒久化されたNISAとのすみわけが難しいが、

60歳時点で、
退職金やiDeCo出金分を、NISA対応ロボアドへ分割して入れる。

制限が年240万円(合計1,200万円)なので最短でも5年かかる。
5年かかったとしても、人生100年時代なら残り40年ある。
入れた後は、放置し、必要な時に必要な分のみ出金する。

(注)追記2023/2/25、WealthNaviは、つみたてNISAにも対応することが宣言されたので、上限1,800万円まで今後、投資可能になる予定

非課税とフィー負担還付で資産寿命を最大限延ばし、余れば家族へ継承する。

夫婦でロボアドのフル放置プレイ、簿価2400万なら、5000万円規模で継承されても不思議ではない。

これこそが成長と分配の好循環だ。

もし一人っ子どうしの夫婦なら、合計1億を継承できることになる。
生まれた時から、1億の継承が保証された子供の一生ってどんな感じだろう?

お金だけではない。
優しい祖父母から人生も学べる。

その後、またまた一人っ子同士が結婚したら、
生まれながら数億継承するFIRE新生児、
いやいやアーリーリタイヤじゃないので、
タダの生まれながらの資産家か?

FIFB(Financial independence from birth)
としよう。国際サッカー連盟っぽい。

悪徳証券会社に狙われそうで危ない。

ちょっと混乱してきたので、
この家族300年構想は、別途考察してみたい。

継承する働く世代側は、
親からの継承分も使って、自分で投資し、経験を積む。

心身が衰えた70歳前後??の投資リタイヤ時に、
余剰資金をNISA対応ロボアド化すればいい。
まあ、国債でもいいけれど。。。
守りに入ると、分配分が減る。

ただ継承される年齢が、親が長生きして70歳を超えるなんてことも充分ありうる。

だから家族300年時代。
主な継承先は、孫や孫の子供だ。

このモデルの場合、
高齢者のNISA対応ロボアド資産を、
次世代用とするなら、結局は循環して

「働く世代に豊かさを」

を提供するので、

WealthNavi のミッションは、
案外、熟考された深いものかもしれない。

わかりやすく、ストレートに
「子供たちに豊かさを」
でも良い。

これなら岸田NISAによる
異次元の少子化対策
の財務面の施策が完成する。


「WPP」なんて嫌だ!


・長く働く(Work Longer)
・私的年金(Private Pensions)を用意しつつ、
・公的年金(Public Pensions)の受け取りを最大限に遅らせる。

不安をあおり、投資させ、年金受取りを延期させる。
労働で心身を疲弊させ、早死にさせて年金支払いを最小にした後、
残金を相続税で最後の1滴まで搾取する。

無能な政府の象徴的スローガンだ。


よく資産は4つに分けなさいと金融村の人は言う。
・すぐ使うお金(2ケ月以内)
・いざという時の予備費(1年間の生活費)
・ライフイベント用(3~5年以内)
・老後資金など、上記以外

世界で天涯孤独ならそうかもしれないが、

リタイヤ世代の金融ポートフォリオを、
すぐ使う現預金とは別の3つのポートフォリオで考えるのはどうだろうか?

〚リタイヤ世代のポートフォリオ〛
・金融資産(株式、債券など)
・NISA対応ロボアド
・公的年金保険

親世代のNISA対応ロボアド資産が、
次世代のライフイベントと予備費の1部を支える。
孫用私的年金とも考えてもいい。

親世代は、公的年金と金融資産を切崩し生活する。
NISA対応ロボアドは、放置プレイだ。

このモデルであれば、若い世代がリスクを取って挑戦できる。

むやみにお金を残すものではないとはいうけれど、
国に悲観しつつ、老後資金に不安を抱えながら過ごすより良いと思う。

また基本、継承資産は、先代からの土地のように、最終的には、また後世に分配していくものだから、ギャンブルなどにつぎ込むような行為は、慎むと期待する。

エンジニア集団WealthNaviさんは、
freee社などと協業しても良いので、
家族300年対応ポートフォリオ管理機能の追加を期待したい。

あと公的年金が振り込まれた現預金口座に余剰金があれば、NISA対応ロボアドへ自動積立するような、おまかせ積立機能があれば完璧だ。

働く世代が支えた高齢者の年金資金が、働く世代へ戻る好循環により、消費も活性化できればいい。


エンジニア集団としてWealthNaviさんの今後に期待し、株式も買った。
株主総会に参加して、WealthNaviの方向性を生で確認しようと思う。

投資リタイヤ世代のロボアド診断


60歳以降にラップ口座を活用し、本格的な投資からリタイヤする層を判定する簡易質問を5問作ってみた。

問1)今後も、世界経済は破綻せず、発展すると思いますか?(2050年までは、人口増が予測されている)
a)そう思う
b)わからない
c)思わない  →ここで終了

私はb。いつか宇宙人とのコンタクトがあるはず。

問2)お金を投資一任してもよいと思いますか?
a)そう思う
b)わからない
c)思わない  →ここで終了

私はa。全額でなく、実績のある組織なら許容できる。

問3)生涯、投資を継続したいと思いますか? 
a)そう思う
b)わからない
c)思わない  →ここで終了

私はa。途中でやめる理由を思いつかない。

問4)生涯、投資を自分でできる自信がありますか? 
a)そう思う  →ここで終了
b)わからない
c)思わない  

私はc。カンで77歳ぐらいが限界だと思う。

最終質問)投資は、好きですか? 
a)そう思う  →ロボアドで生涯投資にトライ
b)わからない →3年間のお試しを検討
c)思わない  →ここで終了。余剰資金は債券へ

私はa。好きじゃないと、たとえ判断能力があっても死ぬまで継続できないと思う。


1%の手数料は高い?


広告付きだけど、結構中身のある記事が多いFinaseeに、eMAXISバランス(8資産均等型)との比較記事があった。
でも結論は書かれていない。

上場以来、WealthNaviは、赤字だったし、
成長の為に販管費を多く費やしてきたので、
現時点のフィーは、ザックリした設定だが、岸田NISAで規模が拡大すれば、フィー体系も改善されると思う。

フィーの内訳を感覚的に分解してみても、0.7%ぐらいが私には限界だ。フィーだけなら、THEOの方がこなれている。

〚フィーの対価割合(感覚的な内訳)〛合計0.75%
リバランス    0.30%
銘柄見直し    0.10%
ミリトレード   0.10% (切崩しやすさも含む)
為替手数料無料  0.05%
税負担自動最適化 0.05%
フィーの費用計上 0.05%
分配金自動再投資 0.05%
自動積立     0.01%
情報提供     0.01%
セミナー     0.01%
各種優遇制度   0.01%
投資継続容易性  0.01% (相続も現金化されるので楽で安心)

上記の数値は、システム維持、人材育成、オフィス代なども感覚的に含めた割合。残り30%が利益と広告宣伝費なら、そんなものかなとも思う。

実際にリバランスや銘柄見直し、ミリトレードでどれくらいのメリットが得られるかを考察した文献は見つけられなかった。

自分で投資するベースケースを作って、比較できれば良いが、ケース設定が難しくて今の私ではできない。

note内で、
ウェルスナビで検索すると、1000件ヒットしたが、多くが、よくわからないが試しに2年継続したけれど全売却しましたパターンと、よくある手数料ぼったくり記事の2種が多かった。

WealthNaviで怖いのは、
投資経験なし(3割)で、とりあえず始めなきゃと考えて、
なにもしないでお任せで20%ふえましたユーザーが、
何も考えていなさそうなところ。
なんだ、ほんとにお任せでいいじゃん
と、最後までそれで終わればいいが、

これから円高に振れた時、
よくわからんけどもうやめますユーザーが、
どっと出て、赤字転落が怖い。

1つだけ詳しく解説されている記事を見つけた。
考察が深い!

ドル建てに偏ったWealthNaviは、常に為替リスクにさらされるけれど、長期では為替リスクは平均化される?という過去の統計を信じて、自分の投資期間でも平均化されることを祈るしかない。

WealthNaviは、為替ヘッジしない。
高級ファンドラップは、為替ヘッジする、しない、50%する
と選択できる。

加えて、予測しない運用をすることだけは知っておく必要がある。

海外ではフィーの低価格化が進んでいると聞く。
まあ1%が高いと思えば利用しなければいいダケだ。

まとめ


個人的な好みの問題で敬遠していたWealthNaviへ
1歩踏み込むことで、

自分の中で1つの資産運用モデル案ができた。

WealthNaviさんに以下を、直接質問してみた。
(質問及び回答は少し簡略化して書いた)

判断力が残っていれば、死ぬまでWealthNaviは、継続できますか?
死ぬまで継続するに当たっての注意点があれば教えてください。

質問への回答レベルで、どんなサービスかが、だいたいわかるよね?

回答は、あまり具体的な内容ではなかった。

ただインターネットでサービスを提供しているので、インターネット環境が維持できない場合は、難しいとのこと。

入金は銀行ATMからできるが、現状では店舗及び電話サービスはないので、出金指示はインターネットで操作する必要がある。

そもそもインターネット環境がないことを想定していない。

全自動資産運用でも、出金して手元まで現金を運んでくれるわけではない。

一方、対面ファンドラップの自由度は高い。でも証券マンに騙し取られるリスクがある。

現在、WealthNaviには、定期切崩し機能はないが、定期的に電子マネーにでも入金してくれれば、ある程度解決する。

まあ、スマホがなくても、孫?に操作をお願いすればいいだろう。


長期積立分散の投資をなるべく早く始める

は、金融村の魔法の呪文。今すぐ長期積立を開始してくれたら、楽すぎてウハウハ。分散は下落時の言い訳。

死亡者の口座が最も成績がいい!
とか言って初心者を惑わせる。

生涯ロボアド投資するとしても、大変動時にキャッシュポジションをとる勇気は持ち続けたいと思う。

その点で、キャッシュポジションをとる勇気に配慮してくれる、三井住友信託のファンドラップの運用資金待機とエントリー分散機能は、すばらしいと思う。


ゆりかごから墓場まで

と言って破綻したイギリスの社会保障制度にならないように、
具体的なロボアド生涯活用事例には、まだめぐり逢えないけれど、理想の資産運用モデルを、WealthNaviも保有しながら研究していく。


私のファンドラップへの探求はまだまだ続く。。。


【今日のひとこと】


若い頃、僕の時間は未来へ向けて無限にあるように思えた。
今、僕は終末の時間から逆算する。
すると、人も風景も、そう、何もかもが違って見えてくる。
僕は、疾走する。
(日本の演出家 蜷川幸雄)

カッコいい。。。

若い時の投資は、未来に向けて無限大に思えた。
今、終末から逆算すると、投資銘柄も投資手法も、違って見えてくる。
できるまで投資する。ただそれだけ。

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