『新しいこと』のはじめかた (2)ToBe編
『ハムレット』第三幕第一場の有名なセリフ、
To be, or not to be, that is the question.
の正しい訳は、
生きるべきか、死ぬべきか、それが問題だ。
ではなくて、
このまま生きるか、否か、それが問題だ。
が正しいらしい。
今の私の答えは、否だ。
まだいろいろやりたい。
ToBe編について
昨年、『新しいこと』のはじめかた(1)ToDo編を書いてから、ToBe編を書けず、1年以上経過してしまった。
ToDo編も、気合が空回りし中途半端なままで放置中。
ToBe編(トップダウン型)は、
経験はないが、やってみたいことをするときの、
自分なりのやり方を整理しようという試みだった。
知っているフレームワークの組合せで、すぐに書けると思い込んでいた。
仮説を立て、仮説を1つづつ検証していくような、
現状を一旦、論理的なモデルに変換した後に、
新しい要件を加えて、新しい論理モデルを作り、
詳細の新物理モデルに展開する手法など。。。
なんだけど、書けなかった。
というか、書き出すとしっくりこない。
書けない原因は、しばらくしてからわかった。
これまで使っていたフレームワーク群は、
主にビジネスやお金儲け用で、
好きなことしかしない!
と決めた個人には、
などは、もう関係ないので、
評価や報酬を得るための小手先のアクションや、
エモーショナルで論理的なプレゼンにより、
不特定多数の支持を得る必要がない。
もう書店に並ぶビジネス書で展開されている、
お決まりの椅子とりゲーム的なテクニックは、
エッセンスは参考になるとしても、役にたたない。
嫌われる勇気なんて、嫌いな人とは会わないので、必要ない。
身の回りのステークホルダーを管理すればいいだけ。
既にサラリーマンを卒業した私は、
書きながら気づいたが、
今は大学3年生の頃か、
小学6年生頃の男子のゴールデンエイジ、
映画スタンバイミーの世界観に近い気がする。
。。。ちょっと美化しすぎ???
「普通の女の子に戻りたい!」
とコンサート中に衝撃宣言したのは、
昭和のアイドルグループのキャンディーズだが、
アラカン退職者は、既に普通の男に戻っている。
偶然、この動画の中で、
ギャルマインド
という言葉を知った。
ギャルの定義は、見た目やファッションよりも、
マインドが大切で、
後先を考えずに今を楽しむ心?らしい。
ネットで調べてみると、
なんだ、そうなのか!
アラカン退職者は、ギャルなんだなと思う。
ちょっぴり、老後の生活資金は気にしているけれど。。。
今の判断基準は、好きか、嫌いか の2択、
それに加えて、好きなら、
今日やるかやらないか の2択のみ。
の スキヤル無限ループ の渦の中にいる。
今、好きなことをしているか?
だけが唯一の基準。
ちむどんどんするかのみ。
そうであるなら、
ライバルとの相対的優位に立つための
ビジネス向けテクニックは、もう必要ない。
競争や社会貢献から逃げるわけではないが、
やりたいことと、やるべきことを混同せず、
やりたいことに集中したい!
そこで、
もともとは、ToBe編を書きたかったので、
気を取り直し、
肩の力を抜いて、基本的な枠組みを、書くことにした。
ToBe編:
好きなことをしていく為の方法論
・何をやるか(何が好きか)?
・次何をやるか?
・どうやるか?
の3点にしぼって整理した。
整理した結果は、3ステップ、5アクションになった。
何をやるか(何が好きか)?
ToBe編は、
経験があまりないが、
やってみたいと思えることの、
自分なりの方法を整理しようという試み。
今の私だと、
・親の家業の継承(or廃業)
・行ったことのない東南アジア、オセアニアへの旅
・デイトレーダー修行
などを前に進める時の方法。
まずは、
自分の軸のようものを明確にしておくのが良いと考えた。
例として、
・『7つの習慣』第2の習慣の個人のミッション・ステートメント
・プライベートバンカーの投資政策書のファミリーミッション
・プロジェクトマネージメントのプロジェクト憲章
にもあるように、
自分の旗印というか、パーパスのようなものを、
パーソナル憲章(PP)
と名付け、一旦書きだしてみた。
4つ目は、父親の教えから。
5つ目は、NHK朝ドラから借用した。沖縄方言で、正しいことをしていれば、なんとかなる。人事を尽くして天命を待つような意味。
アラカンなのに、
ちょっぴり、しょぼい気もする。
まあ、なんくるないさー。。。
『7つの習慣』では、個人のミッション・ステートメントを以下のように定義している。
書き出してみてパーソナル憲章は、シンプルな方が良いと考え、
2個目や3個目は、切り出して、
最近読んだ松浦弥太郎さんの『新100のきほん』を真似し、
パーソナルベーシック100(PB100)
として、
自分としての好きなこと、嫌いなことを中心に、
生活する上での自分の考えを、日々の学びも加えながら、
100個ぐらい自分OS的にまとめたい。
以下のような仕事でモットーとしていたことも、
日常生活に置き換えて追加していこうと思う。
・お客様のシステムを変更する時は、自分の子供の体にメスを入れるのと同じように細心の注意を払うこと。
・システムの本番稼働は、ステージの幕が上がるのと同じ。幕が上がれば、全力で演じるのみ。
・プロジェクト成功の最大要因は、優秀な人材を集めること。
自分の軸と方向性が見えたら、
アラカンともなれば、
自分の好みはある程度、わかっているものの、
こんなに自由な状態は、あまり経験がない。
大学生なら少なくともテストがある。
よく大学を卒業後、テストの夢を見たが、今は見ない。
何をやりたいのかを明確にしておいた方が、いいだろう。
ムーミン谷のスナフキンさんも言っている。
そうすれば、並行して、
好きなことをやりつくしやすい。
これも例は、多くある。
ハリスさんの本を読んだのは、10年くらい前。
影響を受けて書き出したが、30個ぐらいまで書いて、まだ完成していなかった。
また、有名な生きがいのベン図での、
生きがいの4つの条件がある。
・好きなこと
・得意なこと
・役立つこと
・稼げること
アラカンといえども、
人に役立つこと、稼げることは、モチベ―ションには、重要だとは思う。
ただ、野村証券さんの行動指針
のファイブYESに相当するような、
好きなことに、
3つぐらいの制約だけ課して、
あとは、自分に忖度せず、恋愛のように、
純粋に好き
のみで、やることを決めようと思う。
今回は、大谷選手の事例で、
一躍有名になったマンダラチャートにお世話になることにする。
パーソナル・オオタニマトリックス64(PM64)
と命名し、
高校生時代の大谷選手のような、清らかな心で書きたい。
やりたいことを8テーマに分けた、
8×8 の合計64個のマトリックスは、
アラカンにとっては、ちょうどいい数に思える。
最低1年に1個の制覇を目指すことになる。
今の自分の8テーマであれば、
1)事業
2)学習
3)工学
4)投資
5)執筆
6)007化
7)旅行
8)冒険
という感じ。
最近注目している、小野田 紀美議員の8つの政策も参考にしようと思う。
少し話がそれるが、
仕事で、情報システムのシステム管理の中のインシデント・問題管理コーディネイターというロールを、約5年ほど担当した経験がある。
問題管理での一番の問題は、問題がないこと。
問題は、必ずどこかにある。
それが見えないと、どこかで大ケガすることになる。
アラカン世代での一番の問題は、
やりたいことがないか、反対にやりたいことが多すぎること。
パーソナル・オオタニマトリックス64を使用することで、
この問題を回避できる。
次何をやるか?
これは、単純に優先順位を決めるということ。
朝起きて何をするか、
何のためにベットから出るかということ。
優先順位は、
ITの世界でのインシデント管理で、
一般的な優先度を個人用に流用してみた。
パーソナル優先度
= 緊急度 × 重要度(影響度)
あまり参考になる、いいサイトを見つけられなかったが、優先度に関しては、以下が参考になる。
優先度のマトリックスを参考にし、
パーソナル優先度マトリックス
として活用しようと思う。
優先度の1から5は、緊急度と重要度から自動計算する。
ITの世界の優先度1は、寝ずに24時間対応するモード。
インシデント管理プロセスで、優先度1を宣言されたら、
障害対策チームは、解除されるまで24h365体制をとる。
人生で考えると、
葬儀のお通夜や脳卒中対応、
郡上踊りの夜通し踊りのようなもの。
余談だが、
インシデント管理で優先度3以上かどうかの判断が重要だった。
理由は、優先度3以上なるとお客様報告義務があり、
原因分析と再発防止を求められるから。
原因分析は、なかなか難しく、所詮人間なので、根本原因は、
にんげんだもの
に尽きるのだけれど、再発防止をプロして説明する必要があるのがしんどい。
個人の生活では、あまり関係ない。
でも、パーソナル優先度3は、家族への通知義務の目安になるかもしれない。
目安を
定義しておこう。
緊急度
1:1週間以内にしたいこと
2:1年以内にしたいことや、年齢的に制約を受けること
3:実施したいが、1年以上あとでもよい
重要度(人生に対するインパクト)
1:家族も含めて生死にかかわるもの。途中で中止できないこと。
2:今、こころ芯から、ワクワクすること
3:生活にかかわる、興味があること
優先度の目安
1:今日すること
2:やりたいが明日でもいいこと
3:死ぬまでにはやりたいこと
4:条件が整い、機会があれば、したいこと
5:やりたいが、他を優先してもよいこと
実際には、
パーソナルオオタニ・マトリックス64の中から実施中の10個を抽出し、
パーソナル・プロジェクトリスト(PL)
としてリスト化し、
優先度を週1回ぐらいで調整しながら進める。
何かの課題や問題を解こうとしているのではない。
好きだから、やろうとするだけのこと。
PLの項目は、
・番号
・優先度(自動計算)
・個人プロジェクト名
・分類
・想定工数
・開始日
・予定完了日
・重要度
・緊急度
・関係者
ぐらいでいいだろう。
どうやるか?
自分の考え方を整理し、
何をやりたいかがわかったら、あとはやるだけ。
天候やその日の気分に身を任せながら、前に進むだけ。
パーソナルプロジェクトリストを運用するプロセスは、インシデント・問題管理プロセスと同様に回せると思う。
簡易的にプロセスを箇条書した。
緊急時は別の流れになるが、
詳細フローとそれぞれの中身もいつか書こうと思う。
パーソナル・プロジェクトプロセス
さて、
すると決めたら、
とりあえずやってみるなんていらない。
片足入れて、すぐ出れる体勢なんてかっこ悪いので、
やりたいことに、フルアクセルで直球勝負で臨みたい。
だってアラカンだもの
イシューから始めたい。
10年ほど前の本の『イシューからはじめよ』の中で、
犬の道に踏み込んではいけない
と、警鐘をならしてる。
犬のように、あっちへいったり、こっちへいったりとフラフラ歩かないということ。
この本では、
取り組むべきは、バリューのある仕事で、
バリューのある仕事とは、イシュー度と解の質が高い仕事と定義した。
注目すべきは、イシュー度の定義で、
A)2つ以上の集団で決着がつていないこと
B)根本に関わる、もしくは白黒がはっきりしていない問題
一方、解の質は、
イシューに対してどこまで明確に答えが出せているかの度合い
つまり、
自分で、好きだ、ワクワクすると考えているが、
まだ自分の中ではっきりしていないこと
=やる価値のある自分にとってワクワクすること
と理解した。
今日と同じ明日が来る保証はない。
老いが治療対象の病気扱いになり、
100年では、人生が終われなくなるという噂も
チラホラ聞こえてくる昨今。
やること、やったことが、
結果的に自分以外への貢献にもつながると信じて、
Not to be, that is the Life .
でいこう!
まとめ
何をやるかを、
ーパーソナル憲章
ーパーソナル・ベーシック100
ーパーソナル・オオタニマトリックス64
で明確にして、
今日何をやるかを、優先度にしたがい、
ーパーソナル・プロジェクトリスト
から選んで、
ーパーソナル・プロジェクトプロセス
に沿って進める。
今は、テーマパークの中にいるのと同じ。
目の前には、3種のアトラクションがある。
・経験のあるアトラクション
・経験のないアトラクション
・存在すら知らないアトラクション
次は、どこを目指すのか?
楽しみ。
【今日のひとこと】
約束の地はあるのか?
自分を探し求め、さまようこの荒野の果てに!!!
(核戦争後の荒れ果てた大地で、男と女と自動車で描かれた、
『マッドマックス 怒りのデス・ロード』のラストシーンより)
[見出し画像補足]
画像の上部がToDoで、下部がルンルンといった感じだったので、ToDo編と上下で分割して使用させていただいた。
見出し画像のイラストを見た時、劇場版機動戦士ガンダム・めぐりあい宇宙編(1982年)で、TV版の激昂から変更され追加されたシーン、ララァの死後に、涙を流したシャア大佐の横顔を思い出した。(横顔の角度が似ていると思う😊)
読んでいただきありがとうございます。サポートいただいたお金は、大和ネクスト銀行の応援定期に投資し各種団体を支援します。