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モロッコ東大生一人旅🇲🇦 マラケシュで詐欺に遭う話【モロッコ・マラケシュ④】(再up)

こんにちは。
7日目の旅記録です。
間違って記事を削除してしまったため、再upです。

6日目は↓より


マラケシュ市内観光

昨日までのサハラ砂漠ツアーを終え、モロッコでやりたかったことは僕の中ではほぼほぼ達成されていた。

あとは夜の飛行機まで適当にマラケシュ市内を巡り、時間を潰すだけ。

とりあえず宿の朝食を食べ、どこを巡ろうかと考える。

無料の朝食

中央の、クレープ生地のようなパンはモロッコでよく見かけるが、何という名前なのだろうか?

薄めの生地な割に結構モチモチしてて食べ応えがある。

運ばれてきたハチミツ、ピーナッツバター、ジャムなどと食べると結構美味い。

宿をチェックアウトし、まず最初に向かったのはサアード朝の墳墓群。
16世紀にマラケシュを都として栄えた、サアード朝の歴代の君主や貴族が埋葬されていた場所だそう。

一面タイルと大理石で覆われた空間はなんとも言えないシックな奥行きを感じさせる。

ただ、見所は多くなく、ゆっくり見ても30分程度で全て見終えられる程度。入場料は70ディルハム。その価値があるかどうかは人次第といったところか。

次に訪れたのはバヒア宮殿。サアード朝の墳墓群とは異なり、とても広く見所も多い場所。

雰囲気としてはサアード朝の墳墓群と似ており、タイルと大理石で囲まれた空間が広がった部屋が多く、アルハンブラのようなイスラーム美を感じさせる。

入場料はサアード朝の墳墓群と同様70ディルハム。どちらかを選ぶのであれば、墳墓群よりはこちらの方がおすすめ。

その後も色々な場所を歩きつつ観光。入場料を払って観光したのは上二つのみであるため、残りは写真でのダイジェスト形式で。

クトゥビーヤ・モスク
フナ広場。たくさんの店と屋台が立ち並ぶ
入口だけ見たベン・ユーセフ・マドラサ
混んでて断念した、マジョレル庭園
ガラス張りのマラケシュ駅

三大ウザい国と言われているけど

モロッコはインド、エジプトと並んで三大ウザい国と言われています。

3日間ほど滞在した僕の正直な感想としては、確かにウザい国と言われるのも納得だなということ。


ただ、ウザいと思うのはあくまで僕個人の主観的な話であり、全ての人にとってそうであるかと言われるとそれはわからないです。


モロッコの人達からすれば、フレンドリーに道行く人に話しかけることや、観光客を多少強引にでも客引きすることは当然であり、それがモロッコの文化であるとも言えるかも知れない。


近代主流であった、「西欧が先進で、アフリカが後進である」というような一方向的な価値観はもはや時代遅れなんだろう。

どちらが先進、後進でもない、それぞれが固有の価値をもつ土着としての価値観を持つことがこれからは必要なんだと思う。


それでも僕がモロッコが少しウザい国であると思った理由は、許容されるべきでないウザさがあると考えたからです。


許容されるウザさ

モロッコでは、50メートル歩く毎に誰かしらから声を掛けられます。

特にフナ広場周辺での客引きはすごく、大学の合同サークル説明会なんじゃないかと思わせるくらいの熱気で、私たちを店に招き入れようとしてくる。

ただ、大抵のお店では、客引きに目を合わせずスルーしておけば、それ以上しつこく声を掛けてくることはないです。

それに、客引きにつられて買い物したところで、大抵のお店は適正価格で真っ当な商売をしています(と思う)。客引きの人達も基本悪人というわけでは無く、話が面白い愉快な人達であることが多く、値段交渉に応じてくれる店もあるみたいです。

そのため、こうした客引き自体は、詐欺やぼったくり等でない限りは、許容されるべき、モロッコ独自の文化としてのウザさなんじゃ無いかと思います。


許容されないウザさ

僕自身、マラケシュ中心街に滞在した10時間ほどの間に2つの詐欺まがいの出来事に遭いました。


詐欺その1: 身体拘束系老夫婦

店の前をただのんびり歩いていただけの僕。

すると突然、どこから現れたかもわからない謎の爺さん婆さんに突然リュックと腕を強く掴まれ、鬼のような形相で何かを捲し立てられました。

口調や喋り方からして、多分何かしらの文句を言っていたんだとは思います。ただ、何の文句だったのかはいまだにわかりません。

もし僕が何か悪いことをしていたのならば謝るべきです。しかし、僕はただ道を歩いていただけで、何も悪いことなどをした覚えはないです。

なので、2人の言うことをガン無視して行こうとします。ですが、2人は僕の腕とリュックを掴んだまま離そうとしません。

そのまま少し経つと、あたりに人だかりもできてきました。でも何もした覚えはない。相手にするのも面倒なのでひたすら無反応を貫き通します。

しばらくすると、向こうも無反応の僕に痺れを切らしたのか、突然手を離してどこかに消えていきました。

あれは何だったのでしょうか。いまだによくわかりません。

ただ、もし僕が何か悪いことをしていたのだとすれば、人だかりができたところで、どこにも去ることなく堂々と僕に文句を言い続けていたと思います。

そう考えると、あれは多分適当に言いがかりをつけて金を要求しようとする、いわば詐欺だったんじゃないか。僕はそう踏んでます。


詐欺その2: ブレスレット押し売りニキ

謎の老夫婦から逃げ切り、しばらくまた街をぶらぶら歩きます。

すると、突然フレンドリーに話しかけてくる黒人男性。

いつものようにシカトを決め込みますが、この男性、どうやら客引きではなく、ハイタッチを求めている模様。

ハイタッチだけならタダだし、それでどっか行くならその方が楽と思い適当に合わせます。

すると、相手は僕の手首を掴み、民族衣装のようなブレスレットを巻いてきます。しかも3つも。

要らないと言って払い除けようとするもの、男性は”for free!”と笑顔で繰り返す。

抵抗するのも面倒だったのでそのままでいると、巻き終わった瞬間男性が、”tip! tip!”と金を要求してきます。

…いや君今無料って言ったよね?
てかそもそもこんなの要らないし。

ブレスレットを外し、彼に返そうとする。
すると途端に彼は不機嫌になり、私のことを強めにつねってきます。

別に殴られているわけではないけど、チマチマとしつこくやってくるので普通にウザい。

ムカつくけど、相手はこちらより2回りもデカい黒人男性。逆上されたら何されるかわからない。

とはいえ、この男性に不当な金を払うのは流石に納得いかなかったので、無理やりブレスレットを彼に返し、その場を立ち去ります。

この男性もしつこくついてきますが、しばらくすると諦めたのか、どっかに消えていきました。

こういった詐欺まがいのウザさは、文化という一言で片付けられるウザさではないです。

もし仮に詐欺じゃなかったとしても、人の身体に勝手に触って、拘束しようとしたり、痛めようとしたりするのは流石にやりすぎでしょう。

他にも、若い女性観光客を狙ってしつこく声をかけてくるナンパっぽい男の人もちらほら散見されました。

ここら辺のウザさは許容されないウザさなんじゃないかと個人的に考えています。


結局

結局のところ、僕たちが自分で選んでモロッコを訪れる以上、自分の身は自分で守るしかないです。

モロッコにおいて一番大事なことはスルースキルだと思います。

全てのモロッコ人が悪人な訳ではないですし、単にフレンドリーに話しかけてくるだけの人もいるので、そういう人達を無視するのは少し心苦しいかもしれないです。

しかし、旅行においては身の安全が最優先です。向こうのほうから話しかけてくる人たちは基本的にスルーするのが無難だと思います。

変に相手をしようものなら、僕のように何かを押しつけられたり、金銭を要求されたりするかもしれません。

もしスルーしても勝手に付き纏ってきたり、粘着してきたりするようであれば、はっきりと”No!”と強い口調で言いましょう。



多少旅そのものの記録からはそれましたが、何はともあれ初のアフリカ観光を無事に終えることができました。

本当はもっと色々とモロッコだけで書きたい内容もあるのですが、それはまた時間のある時に回します。

明日はマドリード。久しぶりのヨーロッパだ。

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