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デンマークのクリスマスがもはやプレゼント争奪戦だった話

皆さんは、クリスマスはどうお過ごしだっただろうか。

日本のクリスマスは、恋人などとデートしたり、綺麗なイルミネーションを見たりというイメージがある。ヨーロッパのクリスマスは文字通り家庭的だ。

24日と25日はほとんどのお店やスーパーは閉まっており、皆家族などの大切な人と大切な時間を過ごす。

同じ寮の人たちも、クリスマス前後はほぼ皆んな実家に帰省しており、寮に滞在してる人達は体感で5分の1程度しかいなかった。

僕の場合、実家は日本だし、とても気軽に帰省できそうにない。そもそもこの時プログラミングの勉強で忙しかったため、クリスマスの日は1人で勉強に勤しんでいた。

俗にいうクリぼっちであったが、全く悲しくも寂しくも感じない。

海外にいる時の方が、日本にいる時より周りの目を気にせず、のびのびといられる気がするのは、気のせいだろうか。


意外といける、ヴィーガン料理

それはそうと、クリスマスの2週間前ほどにキッチンメイト達でクリスマスパーティを行った。

料理やデザートはもちろん、レクリエーションやプレゼントも全て自分たちで用意する。

僕とKarlaとFerozはデザート担当で、デンマークで定番のデザートだというApple Crumbleを作った。

だが、レシピは全てデンマーク語で書かれていたため、ほとんどの主要な作業は2人に任せ、僕はりんごの皮を剥いたり、生地をこねたりする単純作業要員だった。

ヨーロッパだと日本に比べ、ヴィーガンの人が多く、僕のキッチンでも11人中3人がヴィーガンだ。

そのため、パーティのご飯も全てヴィーガン仕様。一見メインに見える二つ目の写真も、大量のマッシュポテトの上に赤ワインで煮込んだ野菜やキノコを添えた料理だ。

味はかなり美味しい。ヴィーガン料理、ちゃんと食べたことないけど、案外いけるもんだな。

それでも、肉を食べてるという、ガツンとくるような満足感はやはり欠けるか。


プレゼント争奪戦

食事を終えた後はプレゼント交換ゲーム。

パーティー参加者は皆、一人一つプレゼントを持ってくるように指示されていた。

私はてっきり日本でも行われるような、プレゼント交換会をするのかと思っていたが、少し違い、ゲームをするようだった。

このゲームがかなり印象的だったので紹介したい。

第一ラウンド

まず、テーブルを囲むように全員が座り、1人ずつサイコロを振る。

振った目が6であれば、テーブル中央に積んであるプレゼントを自由に一つ手に入れられる。

それ以外であれば、特に何もせず、サイコロを次の人に渡す。これをプレゼントがなくなるまで繰り返す。

第一ラウンドの時点で5つのプレゼントを独占していた隣人のNicholas

第二ラウンド

面白いのがここからだ。

まず、部屋全体に音楽を何曲か続けて持続的に流す。そして、音楽が続いている間、再びテーブルの皆でサイコロを振っていく。

そして、サイコロの目が1だったら自分の持っているプレゼントを一つ右隣の人に譲る。

6だったら、自分以外の人が持っているプレゼントを1つ自由に横取りできる。

そして、音楽が終わり次の曲に移る瞬間、持っているプレゼントの数だけテーブルを回る。

例えば、一曲目が終わった瞬間にプレゼントを2つ持っているのだとすれば、テーブルを2周するのだ。

この周回してる間も他の人達はサイコロを回し続けるため、早く戻らないと自分たちのプレゼントが取られてしまう可能性がある。

そのため、皆必死でテーブルの周りを走り抜けるのだ。

これを全ての曲が終了するまで続ける。

僕が想像していた、和やかなプレゼント交換会とは異なる、バタバタと忙しないバトルであった。


この忙しない争奪戦が終了した後、プレゼントの中身を皆で確認する。

このプレゼントというのもなかなかに笑撃的なものだったのだが、細かく書くと少し長くなりそうなので、一回ここで区切ることにする。

デンマーク時間の明日に、また時間があれば続きを更新します。

(続く)

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