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【日本全国】日本一周してもまた行きたい場所まとめました

2017年7月29日 朝8時
ぼくは約1220km離れた実家へ自転車で帰省することにした。

こんにちは。ばりゅーです。
ここ最近、新しい人と話す機会が増えた。新しいコミュニティに入ると自己紹介や初めての挨拶をする場面も多くなる。大体は僕の過去話に食いつく人がたくさんいて嬉しい。

大学時代、楽しんだことトップ3は【ひとり旅、日本一周、教育ボランティア】その中でも自転車での日本一周は僕の価値観を180度変えた大きなイベントである。1日100km走って、1日5食食べて、見知らぬ土地でテントを張って毎日が忙しくもゆっくり進む。あの経験がなかったら、今のぼくは何をしていたんだろう。高校生の自分みたいに、人見知りで出来ない理由だけは立派なことを言う嫌なやつだったかもしれない。

1時間に15kmずつ進む日本一周は街の風景がゆっくりと変わる。その中で、日本一周だからこそ見られた景色やゆっくりと過ごした場所もある。あれから約6年。また行ってみたい場所を少しまとめてみました。

また行きたい“あの場所”シリーズ

●道の駅摩周温泉 〜北海道・弟子屈町〜

「北海道って良い場所だよね〜」
釧路を出発して釧路湿原を爽快に走っていた頃。標茶(しべちゃ)町のスーパーに財布を落としたことを思い出し、約30kgもある荷物を載せて爆速で走っていた。無事に財布は警察へ届けられる前にスーパーのおばちゃんからもらうことが出来た。

しかし、時間はもうとっくに16時。夜に弟子屈(てしかが)町のラーメン屋「弟子屈」で夕食にしたら今日はもう走れない。ぼくは道の駅摩周温泉で1泊することにした。雨が降ったら濡れるぐらいの狭い屋根の下でテントを張る。閉館後の道の駅にこっそりとテント泊をするのは慣れっこだ。今日も1日の出来事を思い出しながらぼーっとする。

実は、道の駅摩周温泉には足湯がある。足湯に入っていると、奥の駐車場に停めているキャンピングカーの夫婦たちがやってきた。旅する人たちが集まると旅話に花が咲く。1組の夫婦は四国・瀬戸大橋がかかる島から北海道へ来たらしい。もう70歳にはなろうとしてるのに「今はInstagramがあるから便利だね〜」と話していた。

一期一会の出会い
明日の早朝にはもう誰もいない
こうやって、偶然のタイミングで過ごす時間も良い

●ライダーハウスみどり湯 〜北海道・稚内市〜

「午後9時から1階に集合してください!」

北海道の最北端・稚内市
稚内には多くのライダーや日本一周勢が泊まる宿がある。「ライダーハウスみどり湯」だ。ライダーハウス(通称:ライハ)はライダーやチャリダーのために用意された安宿のことである。安いところは1泊500円。ほとんどがカーペットが敷かれただけのスペースだが、みどり湯ではちゃんと枕もある。

道内では珍しい薪で温められた熱々の風呂に浸かって近くのセイコーマートでご飯を食べる。この時間も至福のひとときだ。

みどり湯では他の宿とは違う少し変わったイベントがある。
毎夜9時から始まる“ミーティング”だ。強制ではないが、時間になると1階から呼び出しが入る。まずは全員での集合写真と自己紹介。1通り終わると、全員で肩を組んで松山千春「大空と大地の下で」を熱唱。ミラーボールが回るスナックのような風景も独特な雰囲気を醸し出す。

それが終われば、夜11時までの自由時間。目の前に置かれた焼酎を飲み、旅話が楽しく始まる。多くの人が北海道を旅しているため、情報交換の場でもある。時間はあっという間に経ち、朝になれば多くのライダーが出発する。

稚内を訪れる機会はないかもしれないが、一度は立ち寄って欲しい。
ぼくもみどり湯で礼文島へ行く高校生に出会って人生が変わった一人だから。

●街のとある公園 〜秋田県・能代市〜

「うわぁ! なんだこの景色は・・・」

男鹿のデカい鬼を見て意気揚々と走り続けた秋田県。この日も相変わらず、とある公園でテントを張った。「警察に通報とかされないの?」と友達から聞かれるが、治安が良い日本だからか通報されたことは一度しかない。

コンビニでビールを飲み、走り疲れた体を労るように22時には寝る。
しかし、この日はなぜか深夜1時に目が覚めた。9月上旬だからか短パンで寝るには少し肌寒い。辺りが真っ暗のため、時間を確かめるためテントを開けた。

すると・・・
目の前に広がったのは、無数に広がる星。最初は夢の中だと錯覚してしまうほど。市街地でこんなにも綺麗な場所があるのかと驚いた1日だった。

●鶴岡市加茂水族館 〜山形県・鶴岡市〜

山形県・鶴岡市
ここには少し変わった水族館がある。クラゲの展示が魅力的な「鶴岡市加茂水族館」だ。ぼくも少し前にNHKの特集で加茂水族館の名前は知っていた。なんといっても「ここにいるだけで、仕事の悩みやモヤモヤまで忘れられる!」らしい。

水族館へ入ってみると、中はクラゲ、クラゲ、クラゲ。
クラゲの展示スペースがすごい。というか、クラゲがここまで色とりどりだとは知らなかった。クラゲがゆらゆらと泳いでいるだけでなんだか気持ちまで落ち着いてくる。館内がクラゲのために暗めなのも良いかもしれない。

ぼーっとしたいときは、また行ってみたい。

●越後十日町 小嶋屋 〜新潟県・十日町市〜

「頑張る人は応援したくなるのよ!」

新潟県・十日町市。柏崎から山を越えて走ること約3時間。昼飯で食べようと思ったへぎそば屋がまさかの定休日。気持ちを入れ替えて小嶋屋へやって来た。自転車を停めて店へ歩く途中、1人のお母さんに声をかけられた。

「すごいね〜私の息子みたいだわ!」と話すお母さん。
 すると、突然!
「ご飯食べてくの? 私オーナーだからご馳走するわ〜!」

店内に入ってお母さんの息子として席に通された。いきなりの出来事に頭が回らない。急いでへぎそばの天ぷらセットと厚焼きたまごを注文。本当にお金は一銭も払わなくて良かった。

「私も北海道へ行ったことあるよ〜 網走監獄が良かった!」
お母さんとの旅話も楽しかった。北海道って面白いところがある。そんなことを考えた瞬間だった。

帰り際には夕食にとカツ丼までもらった。
いつか、お母さんには挨拶へ行きたい。きっと、顔は覚えてないけど。
ぼくの心の中には「感謝」がずっと残っている。

自転車で日本一周をして気付かされたこと

2年間で合わせて約40日を自転車で旅した。毎日が新しいことの連続で宿をどこにしようかハラハラする日々だった。世界から見れば小さな国だけど、場所が変われば景色も人もご当地グルメも変わる。日本はめっちゃ面白い。

ぼくが日本一周をして気付かされたことは「当たり前なことがすごかった」こと。僕らは屋根付きの家で過ごして、快適なベッドで眠る。周りの環境にドキドキする必要もないし、コンビニへ入れば美味い飯がそこらじゅうに置いてある。

「旅なんて、、、贅沢な遊びだな。」と友達から言われた日もあるが、ぼくにとってはやっておいた良かった経験の1つ。あの日々は今でも話せる。

ガイドブックには載ってないけど、旅に行けばオリジナルストーリーが生まれる。これからも、何気ない日常を楽しむために旅へ行こう。

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