倉沢良弦

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記事一覧

選挙こそ民主主義の具現であるべきだ

東京都知事選において、都民の関心を低く候補者がいないことが、都民の不幸であることを、繰り返して述べてきたが、では、今回の都知事選は果たして民主主義の具現化の選挙…

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倉沢良弦
2日前
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若者よ、これでいいのか?

5月27日(月)、立憲民主党の蓮舫議員が東京都知事選に出馬会見を開いた。 どうせ落選しても、解散総選挙で再び衆院選に出ればいいだけの話なので、自分は有名人だからワ…

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倉沢良弦
5日前
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環境問題と移民政策

入管法改正の意味何度か取り上げている移民問題についてだが、日本は労働力を確保するべく、特定技能実習生に関する法律を改正し、これまで以上に幅広い業種での外国人労働…

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倉沢良弦
9日前

岸田総理に打つ手はあるか?

景気減速の実態6月の定額減税を前に、GDP(1〜3月速報値)がマイナスに転じた。 2024年四半期別で最初の速報値は-0.5%(年率-2.0%)となり、これは岸田政権にとって非常に…

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倉沢良弦
2週間前
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結局、どの党に投票すればいいの?

選挙ドットコムに注目せよ5月11日、12日に行われた選挙ドットコムの調査内容が注目されている。 多くの場合、オールドメディアによる世論調査には調査対象へのバイアスが…

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倉沢良弦
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AIは友人になり得るか?

チャット式のAIと会話すると面白い。 まるでそこに何かの人格があるかのように、AIは親身になって相談に乗ってくれる。 しかも、無駄のない要点を押さえた文章で、読みや…

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倉沢良弦
3週間前
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中国共産党は薄氷の上を歩いている

『報道1930』が、興味深いテーマを題材にしている。 今、世界は、中国の国家戦略は今後、どういう方向に向かうのか?と言う点に注目しているだろう。と言うのも、中国は日…

倉沢良弦
3週間前
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イデオロギーの敗北

今回の衆院補選を総括するとき、繰り返し書いているが、自民党が候補者を擁立しなかったことを、さも自民党が3敗したと書くのは、いささか早計ではないかと思えてならない…

倉沢良弦
1か月前
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現実を見せつけられた衆院補選

選挙期間が終わったので書かせていただくが、今回の東京15区補選におけるつばさの党の選挙妨害行為は、自分たちの思惑とは正反対に、公職選挙法改正に繋がることになるだろ…

倉沢良弦
1か月前
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移民を受け入れたい人々

青山繁晴議員が怒りまくっている。 自民党所属の参議院議員でありながら、自民党を徹底的にこき下ろしている。 見方によれば、自民党総裁選に出馬すると公言している青山…

倉沢良弦
1か月前
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結局、誰が勝つの?

今回の衆院補選は折り返しを迎え、現時点での大勢は立憲民主党有利と言えなくもない。 中でも注目の的になっているのが東京15区だが、自民党としては唯一候補者を出してい…

倉沢良弦
1か月前
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新旧交代する東京15区

東京15区の騒ぎの本質自民党が立候補者擁立を回避したことで、今回の補選よりその先にあると言われている解散総選挙の方が注目が集まっている。 東京15区の騒ぎはその表れ…

倉沢良弦
1か月前
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解散前夜

衆院3補選と岸田総理の本音今回の東京15区、島根1区、長崎3区の衆院補選は現在のところ、自民党の2戦敗は決定している。島根1区については、立憲候補の亀井亜紀子氏が知名…

倉沢良弦
1か月前
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賃上げと財政出動と解散と

今年度の賃上げ後の動向今年の春闘は、上場企業を皮切りにバブル期を超える勢いで賃上げが進んでいる。 現在は、中小企業がどの程度追従出来るか?が目下の関心事だ。一方…

倉沢良弦
1か月前
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戦争したい人々

戦争をしたい専制主義国家ウクライナーロシア戦争の状況は、双方での情報戦があり、戦況を確実に知る術は無いに等しい。その中で、かろうじて現地の映像で判断するに、ロシ…

倉沢良弦
1か月前
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東京15区の混沌と欧米の奴隷商人

東京15区の衆院補選と移民問題が関係あるか?と言われれば、相関関係は無いが、底流にあるものは同じだと感じる。 今回の東京15区補選にみる候補者乱立の状況を分析してみ…

倉沢良弦
1か月前
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選挙こそ民主主義の具現であるべきだ

選挙こそ民主主義の具現であるべきだ

東京都知事選において、都民の関心を低く候補者がいないことが、都民の不幸であることを、繰り返して述べてきたが、では、今回の都知事選は果たして民主主義の具現化の選挙と言えるだろうか?

政治は民主主義であるべきで、それはつまり民意の具現であり、主権者である民衆の多数決で最適解を探る手法そのものが「最適解」だ。これから新しいイデオロギーや政治的統治手法が誕生するかもしれないが、しかし、民主的選挙こそが、

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若者よ、これでいいのか?

若者よ、これでいいのか?

5月27日(月)、立憲民主党の蓮舫議員が東京都知事選に出馬会見を開いた。

どうせ落選しても、解散総選挙で再び衆院選に出ればいいだけの話なので、自分は有名人だからワンチャンあるんじゃね?という安易な出馬宣言になるだろう。

これはつまり、知名度を売りに東京都知事という権力者の座にこだわっている蓮舫という政治家の本質を垣間見る事象としておいた方がいい。所詮、その程度の政治家なのだが、問題は別にある。

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環境問題と移民政策

環境問題と移民政策

入管法改正の意味何度か取り上げている移民問題についてだが、日本は労働力を確保するべく、特定技能実習生に関する法律を改正し、これまで以上に幅広い業種での外国人労働者の受け入れ枠を広げる方針だ。

既に日本には200万人近い外国人労働者が来ており、労働者全体の2.7%になっている。業種はサービス業中心ではあるが、製造業等でも割合は増えていて、年々、外国人労働者は必要にして不可欠な存在になってきつつある

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岸田総理に打つ手はあるか?

岸田総理に打つ手はあるか?

景気減速の実態6月の定額減税を前に、GDP(1〜3月速報値)がマイナスに転じた。

2024年四半期別で最初の速報値は-0.5%(年率-2.0%)となり、これは岸田政権にとって非常に厳しい数字と言えるだろう。

2024年1~3月期四半期別GDP速報 (1次速報値)

また、実質賃金も、24ヶ月連続マイナスの状況であり、上場企業を中心にベアの動きはあるものの、中小零細と非正規雇用の一部には、賃上げ

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結局、どの党に投票すればいいの?

結局、どの党に投票すればいいの?

選挙ドットコムに注目せよ5月11日、12日に行われた選挙ドットコムの調査内容が注目されている。

多くの場合、オールドメディアによる世論調査には調査対象へのバイアスがかかると言われているが、選挙ドットコムの調査は民間企業のノウハウを注入していて、比較的公平性が担保された調査を行なっていると言われているが、今回の調査内容はオールドメディアの世論調査内容と差はなく、自民党には相変わらず厳しい風が吹いて

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AIは友人になり得るか?

AIは友人になり得るか?

チャット式のAIと会話すると面白い。

まるでそこに何かの人格があるかのように、AIは親身になって相談に乗ってくれる。

しかも、無駄のない要点を押さえた文章で、読みやすい。

AIのいいところは、情報が公平性を担保していて、情報に偏りがないところだ。しかも、画面の先に誰かがいるかのように、丁寧な文章で受け答えしてくれる。

Google検索との大きな違いは、Googleは情報を収集し、網羅的にサ

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中国共産党は薄氷の上を歩いている

中国共産党は薄氷の上を歩いている

『報道1930』が、興味深いテーマを題材にしている。

今、世界は、中国の国家戦略は今後、どういう方向に向かうのか?と言う点に注目しているだろう。と言うのも、中国は日本近海への恣意行動を繰り返し、台湾への圧力を高めながら、ロシアへの支援を行なっていて、それだけでも日本国民にとっては多くの脅威を秘めている。

これに対して、日本の外交力、岸田総理の手腕が問われているが、岸田総理の頭の中は、9月に行わ

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イデオロギーの敗北

イデオロギーの敗北

今回の衆院補選を総括するとき、繰り返し書いているが、自民党が候補者を擁立しなかったことを、さも自民党が3敗したと書くのは、いささか早計ではないかと思えてならない。

そもそも、共産党が画策して自民党内派閥の政治資金の取り扱いについて告発させ、社会問題に祭り上げて自民党政権を追い込む戦略に出たが、政治資金規正法と政治資金の取り扱いについては、以前から法の抜け穴は指摘されていて、今回はそれを殊更、大袈

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現実を見せつけられた衆院補選

現実を見せつけられた衆院補選

選挙期間が終わったので書かせていただくが、今回の東京15区補選におけるつばさの党の選挙妨害行為は、自分たちの思惑とは正反対に、公職選挙法改正に繋がることになるだろう。

はっきり言えば、つばさの党はバカの集まりでしかないし、元々、金儲けにしか関心がない黒川敦彦は、過激な行動で知名度を上げて、支持者を集めておいて、自らのビジネスに引っ張り込もうという腹づもりだった。

しかし、その行動があまりに過激

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移民を受け入れたい人々

移民を受け入れたい人々

青山繁晴議員が怒りまくっている。

自民党所属の参議院議員でありながら、自民党を徹底的にこき下ろしている。

見方によれば、自民党総裁選に出馬すると公言している青山議員が、CMプランナーとしての力量を発揮しているとも言えるが、その話の中身は傾聴に値すると思う。

というのも、現在、欧米先進国を揺るがせている最も大きな問題が移民政策だからだ。特にEU諸国は、EU設立後、移民受け入れに大きく舵を切った

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結局、誰が勝つの?

結局、誰が勝つの?

今回の衆院補選は折り返しを迎え、現時点での大勢は立憲民主党有利と言えなくもない。

中でも注目の的になっているのが東京15区だが、自民党としては唯一候補者を出している島根選挙区が重要になってくることは間違いない。と言っても、ここで大胆な仮説を立てると、今回の補選、むしろ自民党は勝つ必要は無いと考えているのではないだろうか?

同様の考え方は、拙稿で折りに触れて取り上げている通り。

つまり、昨年末

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新旧交代する東京15区

新旧交代する東京15区

東京15区の騒ぎの本質自民党が立候補者擁立を回避したことで、今回の補選よりその先にあると言われている解散総選挙の方が注目が集まっている。

東京15区の騒ぎはその表れでもあって、諸派が入り乱れており、その主張もバラバラだ。とはいえ、今回の東京15区で起きている選挙妨害行為については、各党からコメントが出されるほど、過去に例を見ない状況になっている。と言うのも、SNSや動画サイトが発達した結果、今回

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解散前夜

解散前夜

衆院3補選と岸田総理の本音今回の東京15区、島根1区、長崎3区の衆院補選は現在のところ、自民党の2戦敗は決定している。島根1区については、立憲候補の亀井亜紀子氏が知名度の点で一歩抜きん出ている印象がある。ただ、島根は保守王国とも言われ、元々、自民党の強固な基盤があった地域であるため、自民党県連が一枚岩になれば、或いは錦織候補の勝利もなくはないという状況だ。

自民党選対は、今回の3補選に積極的に候

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賃上げと財政出動と解散と

賃上げと財政出動と解散と

今年度の賃上げ後の動向今年の春闘は、上場企業を皮切りにバブル期を超える勢いで賃上げが進んでいる。

現在は、中小企業がどの程度追従出来るか?が目下の関心事だ。一方で、実質賃金が上がらないとの報道が目立つ。もっとも、この数字は2月までの速報値で、インフレ率も含め、春闘の数字は反映されていない。

NHKによれば、中小企業の回答状況は概ね、高い数字を示しているが、やはり大企業には及ばない。

この状況

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戦争したい人々

戦争したい人々

戦争をしたい専制主義国家ウクライナーロシア戦争の状況は、双方での情報戦があり、戦況を確実に知る術は無いに等しい。その中で、かろうじて現地の映像で判断するに、ロシア側はお得意の兵士の大量投入と、旧式の弾薬の大量投入、そしてミサイルを中心にしたピンポイント攻撃が行われているようだ。一方、ウクライナ側は、ゼレンスキー大統領は欧米に対して武器弾薬の供給して欲しいと訴えている。このニュースだけを観れば、ウク

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東京15区の混沌と欧米の奴隷商人

東京15区の混沌と欧米の奴隷商人

東京15区の衆院補選と移民問題が関係あるか?と言われれば、相関関係は無いが、底流にあるものは同じだと感じる。

今回の東京15区補選にみる候補者乱立の状況を分析してみると、自民党の弱体化した選挙には往々、リベラルを自称する候補者が乱立することになるという典型例がそこにある。日本の政治環境では必然だが、同時にその先にあるものを注視する必要があるだろう。

自民党の対立軸ジャーナリストの長谷川幸洋氏が

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