見出し画像

恋愛は、マナーはあるけどルールがない

「恋愛は、マナーはあるけどルールがない」とか言うでしょう。

あれは恋愛に限ったことではなく、“競技”と呼ばれるもの以外では仕事や人間関係すべてに言えますよね。一応“ルール”っぽいものはあるけど、結局、そのルールかから粋にはみ出せたり、新しいルールを提案したりできた人が評価される。わたしたちは小さい頃から“ルール”しか学んできませんでした。だから「ルールは守るもの」という認識が刷り込まれています。“ルール”からはみ出すことを学んでないから、その発想さえ浮かばない。でも、社会は「マナーはあるけどルールはない」んです。

じゃあ、マナーとは何だろう?

それがさっき言った「粋にはみ出せたり」の“粋”の部分だと思います。さっぱりしていて、色っぽい、なんだかカッコイイ感じ。ルールは破ればいいものではなくて、無粋だと受け入れられない。粋だから「いいな、おもしろいな」と思われる。じゃあ、粋って何だろう?これも学校では教えてくれません。人生を歩む中で「いいな」と思うものから吸収して、育んでいくもの。漢字三文字で言うと“美意識”。美意識にはルールはありません。だからこそ、その人の生き方が強く反映されます。

マトリョーシカみたいですが、ルールからはみ出すためにはルールをよく知らなくてはいけません。ルールを学ぶことは正しいんです。でも、先生やオトナは「ルールは破ってもいい」まで教えてはくれず「ルールは守るもの」までしか教えてくれません。「はみ出し方」がわからないというのもあるし、「粋にはみ出せる」がよくわからないから「守っていたほうが安全」となります。

ルール(のようなもの)をきちんと守っているのに、何も成し遂げることができない人がたくさんいます。もちろん「何かを成し遂げること」自体が、大変珍しいことではあります。でも、成し遂げた人をよく見るとルールからはみ出した人が多いことに気付きます。それも颯爽と、粋に。もちろんルールを守り抜いた人がいないわけではありません。ただ、ルールからはみ出せたとしても成し遂げることは可能です。これを先生もオトナも教えてくれませんでした。

だから、ルールもマナーも両方学ぶことが大事で。華麗にはみ出そうとすると、ルールを熟知していたほうが有利ですから。あと、同じ行為に及んだとしても、賞賛される人と軽蔑される人がいます。それは、マナーの話。「粋とは何か」を考えてこなかった人は、だいたいこの落とし穴に転がり落ちます。「あの人はよくて、どうしてオレはダメなんだ」みたいに反発するけど、全然ダメ。ルールは把握しやすいけれど、マナーは一朝一夕で身につきません。恋愛や人間関係に課題を抱えている人の多くは「マナー」の観点が抜け落ちています。これは誰も教えてくれないから仕方がありません。注意やアドバイスをくれる人はいるかもしれませんが、自分が「いいな、おもしろいな、かっこいいな」と思うことでしか培うことはできないからです。

結論

もっといろいろ考えよう。

「ダイアログジャーニー」と題して、全国を巡り、さまざまなクリエイターをインタビューしています。その活動費に使用させていただきます。対話の魅力を発信するコンテンツとして還元いたします。ご支援、ありがとうございます。