小島良太

ジャズライター/ジャズフリーペーパー「VOYAGE」編集長。寄稿媒体▷ジャズ批評/Ja…

小島良太

ジャズライター/ジャズフリーペーパー「VOYAGE」編集長。寄稿媒体▷ジャズ批評/Jazin/JAZZ JAPAN/kobejazz/JAZZ TOWN KOBE/Jazz Summit Tokyo/The Beat Goes On etc…

マガジン

  • 【note】インタビュー集

    noteでのジャズミュージシャンの方へのインタビュー集。

  • 【note】書き下ろし記事

    noteで作成したオリジナル記事。

  • 【note】ライヴレポート

    noteでのみ掲載のライヴレポート集。

  • 自己紹介

    自己紹介

最近の記事

  • 固定された記事

“良い音”を探し求めて、辿り着いた作品 ~加納奈実『mawsim』リリース記念Interview&Disc Review~

サックス奏者として、ジャズのみならず、2021年に公開された映画、『竜とそばかすの姫』の登場人物でアルトサックスを吹く”ルカちゃん”の音を担当するなど、多方面で活躍を続ける加納奈実。 ピアニストの永武幹子とのデュオユニット、 「Jabuticaba」でも、印象に残る演奏を披露してくれた加納だが、3月15日に自身のリーダーグループ名を冠した、初のリーダーアルバム『mawsim』を発表した。 5月10日からは本作のリリースツアーを控える加納に本作についてのインタビューを敢行。

    • 「ビバップの可能性」をみなさんに感じていただきたい ~森智大 3rdアルバム『Prana』リリース記念Special Interview~

      ニューヨークを拠点に精力的に活動を続けるジャズドラマー、森智大(もりともひろ)。 同じくアメリカで活躍するピアニストの大林武司との共演でも、その素晴らしいドラミングを披露し、またリーダーアルバムもこれまで2枚リリースしてきた。そして2024年、3枚目のリーダーアルバム『Prana』を発表し、レコーディングメンバーとの日本でのツアーも控える森に、自身の音楽ルーツから、これまでの活動、そして新譜についてインタビューを敢行。意欲漲る彼の想いに、ぜひ注目してほしい。 <『Pran

      • 聴いてくださった方の記憶に残るアルバムになってほしい ~米田あゆ『Reminisce』リリース記念Interview~

        関西のジャズシーンを中心に、着実に活躍の場を拡げているアルトサックス奏者、米田あゆ。 大阪音楽大学ジャズコースを卒業後、自身のリーダーライヴはもちろん、コンボだけでなく、ビッグバンドなど、様々な形態で印象的な演奏を披露してきた彼女が、現時点での集大成とも言える1stアルバム『Reminisce』を2023年12月20日にリリースした。 今後のジャズシーンでさらなる飛躍が期待されている米田にインタビューを行い、これまでの音楽遍歴から、自身の演奏や作曲、そして1stアルバムに

        • 映画『白鍵と黒鍵の間に』の音楽について ~魚返明未 Special Interview~

          Introduction ジャズピアニスト、南博の『白鍵と黒鍵の間に』(小学館文庫刊)は、南氏のアメリカのバークリー音楽院留学前の銀座でのクラブ演奏の時代を中心とした回想録だ。 在りし日のバブル期の銀座の高級クラブの空気を克明に記載し、また日本のジャズシーンではおなじみのライヴツアー道中の描写は活気に溢れ、面白おかしい。そして、夢に向かって日々葛藤する青年の成長記としても味わえる、様々な魅力が詰まった秀逸な1冊だ。 発刊から15年が経ち、ジャズファンのみならず、幅広い

        • 固定された記事

        “良い音”を探し求めて、辿り着いた作品 ~加納奈実『mawsim』リリース記念Interview&Disc Review~

        • 「ビバップの可能性」をみなさんに感じていただきたい ~森智大 3rdアルバム『Prana』リリース記念Special Interview~

        • 聴いてくださった方の記憶に残るアルバムになってほしい ~米田あゆ『Reminisce』リリース記念Interview~

        • 映画『白鍵と黒鍵の間に』の音楽について ~魚返明未 Special Interview~

        マガジン

        • 【note】インタビュー集
          18本
        • 【note】書き下ろし記事
          7本
        • 【note】ライヴレポート
          2本
        • 自己紹介
          2本

        記事

          “今を生きるストレートアヘッドジャズを” ~小沢咲希『Cheers!』リリース記念Interview~

          東京を中心に活躍中のジャズピアニスト、小沢咲希。 洗足学園音楽大学ジャズコース在学中から活動を開始、卒業後も順調にキャリアを重ねてきた。 2023年3月にはポーランドへ渡り、現地のミュージシャンと交流するなど、今後の国際的な活躍も期待されている。 ・東京日本橋浜町「dinning SESSiON」でのソロピアノパフォーマンス 明るくスウィンギーで、力強いピアノに筆者も前々から注目していたが、ついにその本領を発揮した、記念すべきファーストアルバム、『Cheers!』(リボ

          “今を生きるストレートアヘッドジャズを” ~小沢咲希『Cheers!』リリース記念Interview~

          My Favorite Japanese Jazz Albums +α 【2021-2022】

          世界中で多種多様なジャズミュージックが発信されていますが、ここ日本でも新鋭からベテランまで、多くのミュージシャンたちが魅力溢れる作品を発表しています。 以前もnoteで、2020年の日本の個人的おすすめジャズアルバムを紹介しました。 Introduction今回は2021年から2022年にかけての、おすすめのジャズアルバムと、それに加えて今後楽しみなミュージシャンの音源を紹介します。 2020年以降、コロナ禍は日本のジャズシーンにも非常に大きな影響を与えました。一時期、ラ

          My Favorite Japanese Jazz Albums +α 【2021-2022】

          新たな魅力、超盛り沢山!! 〜「.Push」ニューアルバム『New Promise』リリース記念Interview〜

          現在進行形のジャズを鳴らす若手実力派4人からなる「.Push(ドットプッシュ)」 約2年ぶり、待望の3rdアルバム『New Promise』を7月27日にリリースする。 “キャッチーかつ熱いJAZZ”をモットーに2016年結成。 エモーショナルなドラミングに定評のあるリーダーの西村匠平、伝統的なジャズをルーツに持つ若手最注目のサックスプレイヤー中島朱葉、高い作曲センスと爆発的な演奏力で注目を浴びるピアニストの魚返明未、板橋文夫トリオ、荒武裕一朗トリオなどで活躍する期待の俊英

          新たな魅力、超盛り沢山!! 〜「.Push」ニューアルバム『New Promise』リリース記念Interview〜

          自由に広がっていく景色 〜広瀬未来&片倉真由子『Air』リリース記念Interview & 2021/11/8 神戸100BAN HALL Live Report〜

          自身のリーダー活動に加えて、大西順子とのさまざまなコラボレーションやMISIAのツアー参加など、神戸を拠点に全国的に活躍するトランペッター、広瀬未来。 昨年話題を呼んだリーダークインテットのアルバム『The Golden Mask』に続き、2021年11月4日にピアニストの片倉真由子とのデュオアルバム『Air』を、日本の熱いジャズを発信し続けるレーベル「Days of Delight」からリリースした。 ・『Air』アルバムジャケット リリース後に東京、名古屋、大阪、岡

          自由に広がっていく景色 〜広瀬未来&片倉真由子『Air』リリース記念Interview & 2021/11/8 神戸100BAN HALL Live Report〜

          盟友たちと共にジャズの魅力を伝えていく 〜木村紘『TREES』リリース記念Interview〜

          ドラマーの木村紘が待望の1stリーダーアルバム『TREES』をリリースした。 Photo:Yasunari Akita ・『TREES』アルバムジャケット 【演奏曲】 1. Winter Pillow 2. Groundwater 3. 遠雷 4. Updraft 5.K’s A Major 6.キジバトブルース 7.Overrun 8.Time After Time 9.When It Was New All Songs Composed by Hi

          盟友たちと共にジャズの魅力を伝えていく 〜木村紘『TREES』リリース記念Interview〜

          随所にこだわり抜いた、珠玉のワンホーンアルバム完成 〜村田千紘『'Tis Love』リリース記念Interview〜

          2019年、ピアニストの田中菜緒子とのデュオユニット、「村田中」でのメジャーリリースもまだ記憶に新しいトランペッターの村田千紘。 Photo(プロフィール&記事サムネイル):橘毅さん 近年はMISIAのツアーにトランペットセクションの1人として参加するなど、活動の幅をさらに広げて活躍している。 その彼女が自身の根幹にある“Jazz”への憧憬を具現化した2ndアルバム『'Tis Love』をリリースした。 『'Tis Love』は石田衛(ピアノ)、若井俊也(ベース)、菅原

          随所にこだわり抜いた、珠玉のワンホーンアルバム完成 〜村田千紘『'Tis Love』リリース記念Interview〜

          ニューヨークで研ぎ澄まされた才能が描く心象風景 〜又賀純一郎『Sketches』リリース記念Interview〜

          日本国内での演奏活動後、2019年からニューヨークのアーロンコープランドスクールオブミュージックへ音楽留学。 Master of MusicとJazz Studies(修士課程)を修了し、在学時には優秀な生徒に贈られる“Marvin Hamlisch Award”を受賞。 その成果として、初のリーダーアルバム『Sketches』をリリースした新潟県新潟市出身のピアニスト、又賀純一郎。 ・又賀純一郎 公式WEBサイト 初のリーダー作『Sketches』は自身のオリジナル曲

          ニューヨークで研ぎ澄まされた才能が描く心象風景 〜又賀純一郎『Sketches』リリース記念Interview〜

          BLUE NOTE MEETS UNIQLO 2021 ALBUM GUIDE

          2021年7月12日より、ユニクロでブルーノートレコードとのコラボレーションTシャツが販売開始されました。 2011年の初めてのコラボレーション、2017年にジャズ生誕100周年を記念してのコラボレーションに続く展開となります。今回のデザインラインナップが発表されてから、発売を楽しみにしていた方も多かったのではないでしょうか。かく言う筆者もその1人。 発売日にさっそく購入しました(笑) 買わずにいられません。他のデザインの物も買う予定です。これからジャズ喫茶やジャズバー、

          BLUE NOTE MEETS UNIQLO 2021 ALBUM GUIDE

          4人の間に流れる、唯一無二の“Vibes” 〜中島朱葉『Looking For Jupiter』リリース記念Interview〜

          逞しく力強いサウンドと独自の表現力で活躍するアルトサックス奏者、中島朱葉。 自身のリーダーバンドでの活動だけでなく、西村匠平、魚返明未、高橋陸との「.Push(ドットプッシュ)」や石若駿率いる「Answer to Remember」への参加など、その活躍はさらに広がっている。 そんな中島が2021年6月30日に遂に自身のカルテットで初のリーダーアルバム『Looking For Jupiter』をリリースした。 田中菜緒子(ピアノ、フェンダーローズ)、伊藤勇司(ベース)、濱

          4人の間に流れる、唯一無二の“Vibes” 〜中島朱葉『Looking For Jupiter』リリース記念Interview〜

          評伝:1964年の松本英彦

          “Sleepy(スリーピー)”の愛称で親しまれ、日本のジャズの歴史を語るうえで、秋吉敏子や渡辺貞夫と同様に決して外すことのできない偉大なテナーサックス奏者、松本英彦(1926〜2000) 1944年頃に日本のジャズシーンに登場してから、2000年に生涯を終えるまで幾多の名作名演を残してきました。 各年代ごとに印象的な演奏や作品がありますが、今回はその長い活動歴の中でも“1964年”という1年間においての松本氏の活動、演奏に注目して、氏の功績を振り返ります。 なぜ、松本氏のそ

          評伝:1964年の松本英彦

          【LIVE REPORT】2021.5/19 渡辺翔太&Marty Holoubek Live@神戸BORN FREE

          渡辺翔太とマーティ・ホロベック渡辺翔太というピアニストの魅力を挙げていくと、枚挙にいとまがない。 ベーシックなテクニックの高さは言うまでもなく、 自分自身のサウンド=声を自在に操るようにピアノを鳴らす。 それはライヴでの最初のピアノタッチからも如実に表れる。固さのない、滑らかで美しいサウンドを放ち、我々を瞬時に魅了していく。 彼は若井俊也(ベース)、石若駿(ドラムス)とのトリオを軸にリーダーアルバムを2枚リリース、自己の音楽世界を鮮やかに提示している。 その稀有な才能を幾多

          【LIVE REPORT】2021.5/19 渡辺翔太&Marty Holoubek Live@神戸BORN FREE

          自分の中での“LANDMARK” ~佐瀬悠輔『#1』リリース記念Interview~

          群雄割拠の国内ジャズシーンの中でも、ひときわ注目度高まるトランぺッター、佐瀬悠輔。 石若駿率いる「Answer to Remember」、矢口史靖監督の映画『Dance With Me』やAmazon Prime配信で話題を呼んだ、三谷幸喜の脚本と演出、香取慎吾主演『誰かが見ている』の音楽を担当した「Gentle Forest Jazz Band」への参加で存在感を放つだけでなく、藤原さくらやNao Kawamuraといったシンガーのサポートでも活躍している。その幅広い活動

          自分の中での“LANDMARK” ~佐瀬悠輔『#1』リリース記念Interview~