ちょっとコラボについて考えよう。

以前TwitterでGU×UNDER COVERについてツイートしたところ今までのツイートよりも圧倒的多くの方の目に留まってもらえたため今回改めてコラボについて考えてみようと思う。

ファッション業界でコラボというと相手は他のファッションブランドであったりアニメ、アーティスト、飲食と多岐に渡り、何とでもできてしまう。だからこそ相手を選びどうアプローチするか慎重になる必要があるとも思える。

ここでは以下のことについて触れながら一個人の意見として独断と偏見で考えていく。
・コラボするとどうなるか
・コラボすることのメリット、デメリット
・ファンはコラボについてどう思うか
・良いコラボとは何か(コラボに良いも悪いもないと言ってしまえばそれまでだが)

まず、コラボするとどうなるかということについてだ。
当然コラボすると両ブランドのファンを獲得できる可能性がある。これまで一方のブランドには興味がなかったとしてもこれを機に興味が湧き顧客になるかもしれない。既存のファンにとっては新鮮な商品になるであろうし、コラボとは違うかもしれなないが「○○別注」と言いうのも同じような雰囲気をもっており、特別感が一気に増し、記念に買っておこうという人もいるかもしれない(Beamsなどのセレクトショップによくある例)。Beamsのコラボは面白く、銭湯、映画などといったカルチャーや地方とのコラボも行っておりファッションの柔軟さを感じられる。
また、「このブランドはコラボに積極的だ」「このブランドとコラボするといいものを仕上げてくれる」と周知されればコラボの依頼が増えるかもしれない(sacaiはデザイナーの意識、面白いことうやろうという意思以外にこの線もあるのではないかと予想)。
これらは購買客が増え商品が売れ、会社の収益的にはメリットになる。社員が相手ブランドのファンで社員念願のコラボが実現といったことや、面白いコラボを続けていれば会社の取り組み自体に魅力を感じて入社したい人が増えることも予想でき、その分優秀な人材も期待できる。

ここまではメリットについて書いてきたがデメリットについても考えていきたい。
今のところ思いついているデメリットには
・コラボ商品が売れない
・ものは売れてもどちらかのブランドのファンがコラボの相手に不満がありがっかりさせる
これらがある。

「コラボ商品が売れない」というのは、お互いのブランドのいいところが打ち消され合い微妙なものが出来上がってしまうことで起こりうる。どちらのブランドにとっても得があるとは思えない。

「ものは売れてもどちらかのブランドのファンがコラボの相手に不満がありがっかりさせる」というのはデザイナーズとファストファッションに起こりやすいのではないかと考えられる。この文章を書くきっかけにもなったGU×UNDER COVERにもそれが当てはまる。

このケースでデザイナーズ側のファンが思うことはおそらく「なんでそことコラボしてるの?」ということだろう。これは何もデザイナーズのファンがファストファッションを下に見ているからというからではなく(この考えは0ではないとも思える)、今まではそのデザイナーにしかないデザインが好き、決して安くはないお金を払ってまで手に入れた、ファストのようにただ流行を追いかけるだけではなくファッションの高みにいた、他の大衆とは違う、そんな思いまであったかもしれない。そんな中コラボ相手がファストファッションでは不満を持つのも当然だ。ただこのケースはブランドの名前ではなくデザイナー自身の名前でのコラボという形にすればある程度の解決には繋がるかもしれない。最も、ネームバリューを欲しがり、それが許されるかは別だが。

デメリットが大きければあまり良いコラボだとは言えない。では良いコラボとは何なのか。
ここまで偉そうに書いてきたがこの答えを持っているわけではない。今まで述べてきたデメリットをすべて回避することか?

そうとも言えない。ものは売れなくともデザイナー、社員の願いが叶ったものになれば価値がある。一方のファンに不満があってもものが売れればブランドは続くし、新たなファン獲得にもつながる。

そう簡単に正解が見つからないから様々なコラボが生まれる。それを楽しむもの私たち消費者である。
何を選ぶか、私たち消費者の行動が正解を示していくのだろう。


あとがき
前回の更新からかなり時間が経ってしまいました。
今回はデザイナーでもなければ社会に出て企画をしたこともない立場で偉そうに書かせていただきました笑。
実際コラボってすごいテンション上がるんですよね。大型コラボだとより一層。
最近だとsacaiとジャンポールゴルチェとNikeやSupremeとYohji Yamamotoなんかは一体どんなものができるのかワクワクします。

最後はかなりかっこつけた終わり方の割には当たり障りないような何とも言えない感じになってしまいました。
でもそういうことだとも本気で思うんです。

次回は何を書くか決まっていませんが、またよろしくお願いします!

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