海外転職する上で、”ファーストキャリア大企業” は有効なのか?

最近の海外志向の強い大学生と話すと、
・新卒で海外就職すべきか?
・ファーストキャリアで大企業とベンチャーどちらを選ぶべきか?
と言った相談を良く受ける。

僕が大学生の頃と比べると、新卒学生を取り巻く環境は変わりつつあると思うが、
“ファーストキャリアで日本の大企業” を選択した身として、それらの問いに答えたいと思う。

結論から言うと、ファーストキャリアで日本の大企業を選んだことは、今のところ正解だったと言える。
つい昨日も、Twitterで同様の質問をいただき、以下のように回答させていただいた。


“信用のパスポート” 

これに尽きると思う。

具体的には、大きく以下3つの理由においてだ。

1. 厳しい新卒選考を勝ち抜き、ポテンシャルを評価されたこと

日本において、新卒で大手企業に内定をもらうのは、実は価値のあることだということを知っておいてほしい。学歴、人間性、20数年間それなりに努力をしてきたそのポテンシャルを、目の肥えた大企業に評価された事実は、それだけでも一定のお墨付きがついた状態なのだ。

2. ビジネスの基礎動作を学んでいること

海外では、大手、ベンチャー/スタートアップ問わず、新卒一括採用から教育することを前提に運営していない組織では、1から教えてあげる文化も、その余裕もない。
勿論、即戦力になる専門性があるに越したことはないが、最低限ビジネスマンとして必要な基礎や経験は備えているに越したことはない。
(実は僕がお会いしてきたベンチャーやスタートアップの経営者であっても、この要素を重視していた。)

ちなみに、日系の現地法人や日本人相手の事業をしている企業であれば、”日本式のビジネスマナー”を備えていることも、実はかなり重要だったりする。

3. 大企業の地位を捨ててでも、海外挑戦したいチャレンジ精神を評価されること

チャレンジ精神旺盛な若者はたくさんいるが、その本気度は”少なからずリスクを負いに行っているか”でわかるもの。実際に行動に起こそうとする日本の若者がくれば、企業や経営者も門前払いなどできないはずだ。


勿論、全ての人にこれが当てはまるわけではないし、やりたいことがある程度明確になっている人は、その最短ルートを歩んで良いと思う。

とはいえ、新卒学生の多くは具体的にやりたいことが見えているわけではないし、ファーストキャリアで必ずしもベストな選択ができるとは限らない。

そんな大多数の学生にとっては、今後の選択肢を広げる意味でも、ファーストキャリア大企業は、まだ有効な手段であるといえよう。

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