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原作『トウキョウ・バイス』を読んでいる


ドラマ版シーズン1をみて面白くて続きが気になるから、先に原作読み始めました。

シーズン2、WOWOWで絶賛放送中なんですが、週一でみるのはツラい。

先が気になる残りの6日間、気が変になりそう。

完結したところでババーっと怒涛のごとくイッキ見したい。



いま原作は2割ほどのところ。

原作も面白い。

というか冒頭部分に関しては原作の方が個人的には好き。



ドラマ版はギラギラした夜のトーキョーの街が中心で、新聞記者、刑事、ヤクザ、夜の街で働く人たち…

のようにギラギラギラギラしっぱなし。

しかもアメリカが主で作られているから、夜のトーキョーは彩度やコントラストが強めで、上海や香港の延長上にあるような夜景。

それはそれで、外国人からみた日本、しかも1999年が舞台で今よりもっとギラギラギトギトしていた時代で、エンタメとして面白い。



原作の方はというと、著者が全国新聞初の外国人記者となったのは1993年。ちょっと時代にズレがある。

いま6章を読み始めたところ。

読売新聞に入社して異例のインターンをして浦和支局に配属されたところ。

スリから殺人などなど、事件に主人公は日々追われている。

ドラマ版とちがって90年代のガリッガリに仕事に追われる感じや、ガイジンに対しての偏見と受け入れられてからの周囲の優しさ、人情味ある記者や警察官…

ハラスメントと酒とタバコだらけなんだけど、なぜか優しくて懐かしい世界にホッコリすらしますよ。

著者の根底に日本大好き!がにじみでていて、そんな著者の思いが周りにも伝わっていそうな雰囲気でみんなちょっと優しい。

1990年代はいまよりもっと社会全体がガサツだったけど、自分の仕事に対しての誇りとか、外国人に対しての畏怖と好奇心と優しさとか、2024年には失われた勢いとか貪欲さとかまだまだ景気が良かった感とか、そういったものがゴッソリ詰まってたんだなと。


現在のほうが穏やかで生きやすいだろうけど、当時はまだギラギラとワクワクがたくさんあった。

当時はダメダメなところもありつつ、でも日本、日本人良かったよななんて読みながら思います。



原作を読んだあとドラマ版を振り返ると、原作の小さなエピソードをディテールに盛り込みつつも、全く違うテイストのストーリーに仕上がってますね。

ドラマ版はトーキョーでのヤクザの闘争と闇社会にスポットを当てて、その中で展開していく感じ。クールで刺激的でエンタメ性は高い。

原作は副題に「アメリカ人記者の警察回り体験記」とあって、まさにそんな感じのローカル感や人情高めで、日本の刑事ドラマの裏側を除く感じ。

クールさはないんだけど、警察や新聞記者の裏側ってこんな感じだったんだって面白いし、ときどきしみじみする。



ドラマ版はヤクザの抗争を中心に展開していけば延々と続編を作れそう。

それはそれとして楽しみつつも、原作は別作品として読むと90年代がつまっていてエモくておもろいです。





英語版の半値で読める邦訳版。
なんかお得感があって訳者に申し訳ない。
ただ誤字脱字多めでいまだ無修正。Kindleなのに。投げちゃってるぶんの安さなのか。
でもふつうに楽しくよめてます。


こちらはドラマ版。絶賛アマプラでみれます。
もう日本の特番でもこれだけの有名役者が集まらないくらい豪華。
なのに日本ではCM控えめでSNSでもごく一部に刺さっている感じ。
『孤狼の血』『ゴッドファーザー』シリーズが好きな方はぜったい見たほうがいい。


予備知識なしでみて痺れましたよ。
汗とタバコと香水のにおいプンプン。
俳優陣がまた良い。最初から最後までとにかく痺れる。こちらが良すぎてLEVEL2が霞んでみえちゃう。


言わずもがなの名作。
あまりに有名なテーマ曲が暴走族のパラリラに脳内変換されてしまうよ昭和世代は。
パート2のラストが衝撃的でした。


これ全然関係ないけど、在庫あれば1kg約1000円です。口溶け良くミルキーで食べやすい。以前食べておいしくて、追加で2袋注文しました。
ただクール便かどうか不明な点は注意です。


うちの子ノエルにちゅ〜るをあげます。