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物書きの仕事がリピートする人のたった1つの口癖とは?

努力や運のおかげもあり、ようやく作家やライターとしてデビューした。でも次の仕事が決まらない。このままでは一発屋になってしまうかも。。。という物書きは多いものです。

そこで今回は物書きの仕事が続く人と続かない人の違いをお話ししたいと思います。

その前に私の自己紹介をさせてください。

私は大手広告会社に30年間営業として勤務しながら、作家活動を15年以上しています。「気配りスキル」を得意とし、著書9冊、メディア露出は50回以上、大手ネットメディアの寄稿は100本を超えます。「世界からコミュニケーションの悩みをなくすこと」をミッションにお役立ち情報を発信しています。

とはいえ、日常は普通のサラリーマン。でも今回、お話しする工夫を使い、15年以上作家活動を続けてきました。今回のその秘密の一端をお話しします。


■仕事がリピートする人は口癖が違う


私はこれまで世界企業のCEO、東証上場会社の社長、政治家、医者、弁護士、大学教授、大物俳優、ミリオンセラー作家、世界No.1クリエイターなど総勢3,000名を超えるVIPと言われる人と交流してきました。そんな彼らを観察した結果、世の中に求められる人とそうではない人の決定的な違いを見つけました。

それは口癖の違いです。

世の中に求められている人の口癖はポジティブ。思わず引き込まれるような一言を発し、この人の話をぜひ聞いてみたいと思わせるものでした。一方、いわゆる普通の人はネガティブな口癖が多い。当然、話を聞きたいと言われることはなく、最悪の場合、近づきたくないと思われていました。この違いが仕事のリピート率に影響を与えていたのです。

■編集者が喜ぶ口癖とは?


そんな口癖の差は、もちろん物書きの世界にも存在しました。
長く仕事がリピートする物書きは例外なく「面白いアイデアがありますよ」を口癖にしています。

編集者は常に世の中に刺激を与える企画や人に飢えています。でもそれを毎回自分だけで生み出すのは至難の業。だからこそ「面白いアイデアがある」という言葉に彼らは弱い。

「面白いアイデアがある」と聞けば、必ず「それは何ですか?」と喜んで聞いてくれます。そして実際に「面白いアイデア」をあなたが話せば、企画がどんどん進み、仕事が途切れることはなくなります。

でも「面白いアイデア」を思いつくのが難しいですって?大丈夫です。あるポイントを押さえれば、誰でも「面白いアイデア」を思いつくことができるようになりますよ。

■面白いアイデアとは「時代を見る目」のこと


結論からお話すると、面白いとは主観です。つまりどういう切り口であなたが世の中を捉えているか。そしてそれを読者に提供しようとたくらんでいるかというアイデアのことなのです。

切り口が面白くない話は、いくらそのあとのノウハウが魅力的でも聞いてもらえません。その重要な切り口こそが「時代を見る目」なのです。

たとえばあなたが料理の達人だったとします。
そこでいきなり料理のレシピ本を書こうと思ってもなかなかうまくいかないもの。なぜなら人は何かの目的=時代を見る目を欲しているからです。

×美味しい料理本(ノウハウだけでは人はついて行きにくい)
〇どんなに食べても痩せる料理本(時代はダイエットという切り口)
〇3分以内で完成する料理本(時代はタイパという切り口)
〇恋人と仲良くなれる料理本(時代は恋人と仲良くすべきという切り口)
〇子どもと一緒に作れる料理本(時代は親子関係という切り口)

いかがですか?人は何かの目的=時代を見る目に共感すると、思わずそれを消費したくなります。そしてその時代を見る目を企画として話せば、編集者も「もっと話を聞きたい」と身を乗り出してきます。

では次から時代を見る目を構成する3つの切り口について、もっと詳しくお話ししましょう。

■時代を見る目①「逆を考える」


「シーソー」を覚えていますか?公園の片隅にある遊具で、長い板の中心を支点にして遊具の両端にそれぞれ人が座り上下運動を繰りかえして遊んだ人も多い方思います。

実は時代の流れは、このシーソーと同じ動きをします。

戦争の時代のあとは平和の時代。ゆとりの時代のあとは猛烈の時代。差別の時代のあとは平等の時代など、時代はある一定の要望が満たされると逆の価値観に流れる傾向があります。

これを企画に落とし込めば良いのです。たとえば「デジタルの時代だからこそ、アナログが重要だ」と主張するなどが良い例です。時代の流れと逆の話をすれば、必ず「何で?」と思われます。そこであなたが「なぜならば」と企画の話をすれば編集者もノリノリになります。

■時代を見る目②「もっと大きくする」


今の時代の流れをもっと大きくするのも有効です。たとえば少子化。人口減少が心配される時代のため、子どもが増えるような施策を社会全体で考える風潮があります。だからこそ「人口減少は良いものだ。もっと人口が減った方が日本人にとってメリットがある」と主張されたらどうでしょうか?これも「何で?」と思われ、企画の話を聞かせてくれとなります。このように今の時代の流れを「もっと大きく」してみるのも上手い方法です。

■時代を見る目③「過去の時代と比較する」


そもそも良いとか悪いとかは、何かと比較しなくては分かりにくいものです。そこで今の価値観がそもそもよいかどうかを知るために、過去の時代と比較する方法も使える手です。

「江戸時代の交渉術と令和の交渉術の違い」「ローマ時代の勉強法と21世紀の勉強法」「戦国時代の語学術と現代の語学術」など、時代を超えて比較されると、やはり「何?」と思われ、編集者の興味を引きつけることができます。

■まとめ


物書きの仕事がリピートする人は「面白いアイデアがあります」を口癖にしています。そしてその中身は「時代を見る目」で開発した企画になっています。ぜひこの方法を使ってあなたも世の中に役立つものを考えてみてください。

もちろん編集者に刺さらない企画もあると思います。でも実際に企画を考え、提案したあなたの姿勢は、必ず相手の心に残ります。

Aという企画がダメでもBという企画で花開くこともありますので、「面白いアイデアがある」と提案することをぜひ続けていってください。

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