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優しくなでられると気持ち良いのは、動物の進化に必要だから。

「人に優しくなでられること」はありますか?

夜の営みが一番でしょうが、年齢とともに忘れ去られていきます。夫婦関係も長く続くとそういうこともなくなり、なでてほしくて不倫してしまうのかもしれませんね。

人間の肌は優しくなでられると反応する

人間の肌には、優しくなでられた時にだけ反応する受容体があります。その受容体は痛みや温度には反応せず、肌を押されても反応しませんが、軽くなでられた時には反応します。その反応が最も良いのが秒速2.5センチの速さで触れられた時で、それはまさに誰かに優しくなでられる時の速さです。

美容院へ行った時、優しく髪をなでられるととても気持ちよく感じます。長髪の時は、毎朝こうやって人にセットしてほしいと思ったことがあります。

もうひとつあるのは、オイルマッサージですね。女性向けはよくありますけど、男性向けはとても少ないです。一度経験したことありますが、それはそれは気持ち良いもんですよね。女性が通う気持ち、よく分かります。

肌を優しくなでられると、「脳下垂体」という脳の下部分にある内分泌腺(ないぶんぴつせん)で「エンドルフィン」が放出されます。エンドルフィンというのは脳内伝達物質で、痛みを和らげたり幸福感という強い感情をつくったりします。

人から触れられて気持ち良いと感じるのは、動物の進化の過程で必要だから存在している考え方があるそうです。

面白いのは、この受容体が人間に1番近い親戚、ゴリラやチンパンジーにもあることです。彼らは起きている時間の実に20%近く、お互いの毛づくろいをしています。毛づくろいする方もされる方もエンドルフィンが放出されていて、親密な感情が生まれるのです。そうやって群れの1頭1頭がお互いに毛づくろいをすることで1つのグループとしてまとまっています。このように人間もサルも相手を優しくなでるわけですが、それが重要な社会機能を担っているのです。

出張整体で家にお伺いし、施術のあと、ワンちゃんの施術をしたことがあります。人と同じで、気持ち良いと感じるところがあるみたいです。触っているとだんだんうっとりしてきます。次にお伺いした時、ちゃんと覚えていてまた触ってほしくて寄ってきます。

精神的にも肉体的にも気持ち良いという感情はすべて脳が司っているということです。脳を喜ばせることができれば、辛いことも忘れて生き返る気分になれます。人になでられることは生きていく上で必要不可欠なことです。ぜひ親しい人の体を、秒速2.5センチの速度でなでてあげてください。くれぐれも、親しくない人にはしませんように。


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